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見えない魔王——歪みきった征服ゲーム  作者: 純白
【第二部】 第四十九章――黒環決戦
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418 神罰!


もともとパーカーはKanatheonと影の旅団を敗北寸前まで追い詰めていた。だが、突如参戦した真子によって、その流れが崩れる。


蝙蝠獣が地面すれすれから噛みつくと、ドイツ人プレイヤーの後衛にいた魔導士や弓兵は状態異常まみれになり、守りも薄紙のようにもろくなった。


「今だ、突破しろ!」


影の旅団の剣士たちは真子に続いて突撃し、疾風のように斬り伏せて、ドイツ人プレイヤーの後衛を蹴散らした。


本サーバーの部隊は、少数の兵力でドイツ人プレイヤーを包囲し、低地に閉じ込めていた。


ニフェトは神杖を支えに全身の力を振り絞り、パーカーの黒い環へと押し進む。全身を殴られたように痛み、一歩踏み出すたび、自分の筋肉が裂ける音が聞こえた。


真子が戻り、戦線は持ち直した。ここで死ぬ覚悟よりも、仲間と生きて帰りたいという思いが、今は強かった。


「友が殺され、辱められるのを見ているくらいなら、こんな痛み……痛くも痒くもない!」

ニフェトの額に白い神紋が浮かび、全身に聖なる紋様が走った――ついに過負荷に入った!


神杖を地面に突き立てる。キィン――


パーカーの呪いが生み出した黒い環は、ニフェトの白光に半分打ち破られた。Kanatheonの部隊がすぐさま、その隙間へと押し寄せる。


狼隊の前線は各所で突破され、敗色が濃くなっていく。


「くそっ……どうして土人どもが、虫みたいにあちこちから湧いてくるんだ……」


Kanatheonの狙撃手たちに集中攻撃され、パーカーの近衛たちは身を挺して彼女を守った。それでも、パーカーは何発も銃弾を受けた。


「お前たちがここまでやるとは思わなかった……だが、世界はお前たちには広すぎる!」


パーカーは顔についた血を拭い、突如、宝血の神杖を逆手に持ち、自分の腹に突き刺した。


宝血の神杖が脈打ち、彼女の血を吸いながら膨らんでいく。やがて、若木の幹ほどの太さになった。


「万神の祭典!!!!」


パーカーは宝血の神杖を地面に深々と突き立てた。大軍のただ中に血のように赤い樹がそびえ立ち、戦場一帯が瞬く間に闇に包まれた――


過負荷に入ったニフェトが仲間たちに与えた祝福は、パーカーの黒い瘴気に吸い取られ、ドイツ人プレイヤーへと移った。同時に、ドイツ人プレイヤーに付与されていた状態異常は、本サーバー軍へと移される!


「押し込め!」


形勢が逆転し、狼隊は何かに取り憑かれたように猛烈な反撃に出た。


【システムメッセージ: ギルドメンバー XXX HP残り0%】

【システムメッセージ: ギルドメンバー XXX HP残り0%】

【システムメッセージ: ギルドメンバー XXX HP残り0%】

【システムメッセージ: ギルドメンバー XXX HP残り0%】


のどかな丘陵地帯は、血まみれの肉挽き場と化した。ドイツ人プレイヤーも本サーバー軍も、数多くの死傷者を出していた。


百五十人以上が入り乱れていた戦場も、約三十分の激闘を経て、戦える者は百人に満たなくなっていた。それでも、誰一人として戦いをやめず、敵を倒しきるまで戦う構えだった。


「古志……あとは頼んだ……私たちはもう、逃げ回る負け犬じゃない……」


ニフェトは最後のスタミナを使い果たし、微笑みながら意識を失った。聖結界が瞬時に消える。


パーカーの呪いが丘陵を覆い尽くし、古志は猛攻を仕掛けてくる敵を前に、なすすべもなかった。


本サーバー軍の戦線が全面崩壊しようとしたその時、リオの小屋の扉がゆっくり開いた。闇に沈んでいた地下道から、柔らかな神の光が差し込む――金色の衣をまとった教皇ソフィアが現れた。


ソフィアは封印されていた金色の瞳をゆっくりと開き、空を見上げた。


「まずい……呪いを使いすぎた。忌々しいニフェトめ!」


教皇の金色の光を目にしたパーカーは、ぴたりと足を止めた。


堕ちた枢機卿は呪いによって教皇の神恩に対抗できる。それは教皇を狩るために編み出された戦法だった。


ニフェトごとき大枢機卿の聖光が、自分の力を上回るとは夢にも思わなかったパーカーは、教皇が近くに潜んでいる可能性を考えもしないまま、ソフィアを刺激してしまった。


ソフィアが空へ向けて手のひらを開くと、たちまち空中に金色の光が現れ、パーカーを照らした。


【神罰――退魔撃】


【魔護の心!】

パーカーはとっさに宝血の神杖を引き抜き、巨大な黒い盾を召喚して身を守る。


轟音が響いた!!


戦場のプレイヤーたちは強烈な光に目をくらまされた。だが、揺れも感じず、傷ひとつ負わなかった。


再び目を開くと、城の塔ほどもある、金色の紋様に覆われた十字架、パーカーの黒い盾を貫いていた。彼女の立っていた場所には、布切れが二枚と光の粒子だけが残っていた。


狼隊の指揮官が戦死した……。


その場には、風の音だけが残った。


力を使い果たしたソフィアは、カミコに支えられて小屋へ戻っていった。


本サーバーのプレイヤーたちは、金色の十字架を目にして、理由もわからないまま胸が高鳴るのを感じた……。


「殺せ!」


副長の古志と白が、それぞれ怒号を上げた!


「うおおおっ!!」


大勢のプレイヤーが過負荷に入って反撃すると、狼隊は総崩れになった。武器を投げ捨て、命からがら丘の上へ逃げ出す者もいた。


桐司は少数の騎兵を率いて猛追し、丘陵の斜面で狼隊の残兵を次々と討ち取った。


こうして、パーカーの聖団と狼隊に所属する第四帝国の精鋭89名は、Kanatheonと影の旅団によって激闘の末、全滅した。


二つのギルドの連合軍は、全身を血に染めたまま、血で赤く染まった草地に立ち尽くして互いを見つめた。胸の奥から、激しい喜びがこみ上げてくる。


「うおおおっ!!」


勝利の雄叫びが山あいに響き渡った。


本サーバーは――ついに初勝利を手にした。


二つのギルドの旗の下で、彼らは抱き合って泣き、杯を掲げて勝利を祝った。


ただ一人、古志だけは淡く笑ったものの、すぐに顔を曇らせ、両手を震わせていた。


「狼隊は、敵の予備部隊にすぎない……。それを倒しただけで、俺たちはこの有様だ。次の増援を迎え撃つ力は、もう残っていない。負傷者を連れて逃げることさえ……」

古志は、数時間後に訪れる状況を予見しているかのようだった。

敵の予備部隊を倒すだけで、これほどの犠牲が出ました。皆さんなら、それでも抵抗を続けますか?

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