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見えない魔王——歪みきった征服ゲーム  作者: 純白
【第二部】 第三十六章——新秩序の誕生
341/450

340 広がり続く亀裂

【システムメッセージ: 王都戦争が正式に開始されました―――】


「ふぁ……あ」本サーバーのグズに駐屯している者たちは、もう半年も戦っておらず、すっかり牙を抜かれ、緊張感を失っていた。


彼らは武器を下ろし、入口のそばに座って雑談していた。緊張感などまるでなかった。


「攻城戦はもう始まっている! もっと気を引き締めろ!」防衛を担当する小隊長が突然、怒鳴った。


NPC防衛線全体が足を踏み鳴らして直立し、胸を張って顔を上げた。


一方、プレイヤーたちは目を細め、困惑したように小隊長を見つめた。


「ははははは! 驚いただろう!」小隊長はいたずらっぽくプレイヤーたちを指さして大笑いした。


「ちっ……暇なのかよ!」プレイヤーたちはほっと息をつき、彼に酒壺を投げ渡した。


グズの城のすべての入口は、NPC衛兵で構成された五層の防衛線によって守られ、一糸乱れぬものだった。


プレイヤーたちは安逸にNPC防衛線の後ろへ隠れ、ならず者のように輪になって談笑していた。


「ロシアサーバーには美女が多いらしいな」小隊長が冗談めかして言った。


「はは、システムはプレイヤーの外見データの一部を参考にしてゲームキャラを作るからな。ロシアはもともと美女が多いんだよ!」司教が大笑いして応じた。


「ロシアプレイヤーを俺たちのサーバーへ連れ帰ることはできるのか?」誰かが尋ねた。


「変態なことを考えてるだろ……はははは! 残念だが、他サーバーのプレイヤーは魔王の転送ゲートを通れないんだ。攻城戦が終わったら、一緒にロシアサーバーへ旅行しようぜ!」小隊長がいやらしく笑って提案し、全員が声をそろえて賛成した。


一人の騎兵職が、近くに上層部がいないことを確認してから、小声で言った。

「正直、プレイヤー人口が減ったほうがいいよな。今のここは人影すらないし、俺たちは楽でいい!」


「自分の仕事さえしていれば十分だ。他の防衛なんて俺たちには関係ない!! はははは!」小隊長は他の者たちと杯をぶつけ合い、大笑いした。


「そうだ……そろそろ時間だ!」男メンバーが彼らに目配せした。


「本当にそんなに伝説武器があるのか?」小隊長は半信半疑で言った。


「間違いありません!」女メンバーが言った。


「なら……ひとまず見に行くか。衛兵隊長!!!」小隊長が大声で呼ぶと、門口を守っていたNPC隊長が小隊長のそばへ駆け寄った。


「銀龍の刻印のメンバーは戦術会議を行う。その間、誰一人として城内に入れるな」小隊長が言った。


「小隊長、ノクス様も通してはならないのでしょうか?」NPC隊長が尋ねた。


「あ、ああ、通すな! 俺たちはすぐ戻る。ノクス様が来られても、重要な作戦中だと言えば分かってくれるはずだ!」小隊長は少し動揺を隠しながら言った。


「了解しました」隊長は簡潔に答え、その命令をすべてのNPC部隊へ伝えた。


……


「ようこそ、高貴なお客様方! 全員おそろいですか?」春野玄は門口で彼らを出迎えた。


「三十人くらいだ。一部は興味がなかった」男メンバーが答えた。


春野玄の顔に一瞬、不快そうな色がよぎった。


「まあいいでしょう。どうぞお入りください」彼は木の扉を開け、メンバーたちを迎え入れた。


小隊長たちは待ちきれずに木の扉をくぐったが、中には神器など一つもなかった。


「おい、装備はどこだ?」小隊長は男メンバーを問い詰めた。


「きっとしまってあるんだ! おい、お前――」


ドン! 春野玄は木の扉を重く閉め、それから大きな鋼の錠で扉を固く施錠した。


「おい! 何をしてるんだ?!」彼らは驚いて叫んだ。


「どけ!」一人の狂戦士が大斧を掲げ、叩きつけた。


ガン!!!


木の壁の内側には、なんと分厚い黒鋼の層が仕込まれており、武器では簡単に破壊できなかった。


「どういうつもりだ?! ここから出せ!」小屋の中のプレイヤーたちは扉を叩き、大声で叫んだ。


春野玄が手を振ると、周囲の路地から数十名のNPCが姿を現した。


「人数は?」和也がゆっくりと歩み出て尋ねた。


「三十人。主力のほぼ半数です」春野玄は息を切らしながら答えた。


和也はうなずき、他のNPCへ手を振った。


彼らは木小屋にタールを一面に浴びせ、それから松明を掲げた。


「やめろ!!!」ドーンは松明を奪い取り、NPCを怒鳴って止めた。


「あんたは、奴らを閉じ込めるだけだって言っただろ!」春野玄は驚いて問い詰めた。


「うん。今、彼らは閉じ込められている。だから、ここから先のことは君には関係ない」和也は無表情に言い、何気なく松明を投げた。他のNPCたちも一斉に松明を投げ込んだ。


炎は一瞬で外壁を伝って屋根へ這い上がり、木小屋はボウッと音を立てて燃え上がった。天井はすぐに烈火で焼け落ち、火のついた木梁が何本も崩れ落ちて、空いっぱいに火の粉を舞い上げた。


ドーンと春野玄は、三十人が大火に呑み込まれ、悲鳴が少しずつ弱まっていくのを、ただ見ていることしかできなかった。


「おい、報酬だ」


和也はさらに二つの伝説の指輪を投げ落とし、背を向けて去ろうとした。


「この嘘つき!!!!」ドーンは指輪を拾い上げ、和也へ投げつけた。


和也は黙って振り返り、視線だけで二人を威圧した。


春野玄はすぐにドーンを押さえ、彼がまた衝動的なことを言わないようにした。


「賢いなら……早く逃げることだな……グズの城から離れろ……ふん」和也は冷笑し、他のNPCたちとともに路地の中へ消えた。


……


同じ頃、グズ西入口――。


「なんだ、あれは……」


買い物組に参加しなかったメンバーの一人が海岸線の異変に気づき、用心深くNPC防衛線を抜けて確認に向かった。


「なんてことだ……まずい……」彼は恐怖のあまり、武器を取り落とした。


……


プラムスの城――。


「ノクス様! 我々は不死族に包囲されています!」プラムスの哨兵が大慌てで高塔へ駆け込み、報告した。


「ふ……不死族だと?! 数はどれくらいだ?!」ノクスは慌てて尋ねた。


「狙撃手の報告では……い、一……一万です」哨兵は口ごもりながら言った。


「聖属性防具に着替えろ。全軍、城壁へ上がって警戒! 翼騎兵をグズの城へ向かわせ、そこからロシアサーバーへ転送してアンドリアに警告しろ!!!」ノクスは哨兵に命じると同時に、パシュスへ救援を求めた。


【各プレイヤーに告げます。闘技場の全試合を一時停止します。指示に従い、闘技場から退出してください。

繰り返します。

闘技場の全試合を一時停止します。指示に従い、闘技場から退場してください】


久しぶりの警報音が、再びプラムスに鳴り響いた。多くの初心者は初めてその警報を聞き、新鮮そうに興味を示した。


銀龍の刻印の精鋭が総出で動き、いくつもの小隊を組んで大通りを抜け、城壁へ走っていった。


プレイヤーたちは、ここまで重く張り詰めた空気を見たことがなく、刺激的だと叫んだ。


「えっ?! もしかして誰かが攻城してるの?! 本物の戦争が見られるんだ!!!」


「なんか大変なことになってるみたいだぞ!」


「俺たちも見に行こう!」


全城のプレイヤーは野次馬のように銀龍の刻印の部隊についていき、城壁へ駆け上がった。


数千人が、突然静まり返った。


黒々とした屍人の海が、見渡す限りどこまでも続き、果てが見えなかった。彼らの目は緑の光を放ち、緑の星海のように城壁を包囲していた。


「撃て!」城壁へ駆けつけたノクスは、すぐに命令を下した。


一面の矢と弾幕が屍の海へ降り注ぎ、数百体の屍人がその場で倒れた。


「うおおおおお!!!!!! 俺も撃つぞ!!!」


魔導士たちは大小の火球や氷雨を撃ち込み始め、屍の海にいくつもの肉の波紋を爆ぜさせた。


屍人はまるで動きの遅い生きた的のように、一方的に虐殺されていった。


だが、数があまりにも多かった。彼らは城壁の下まで押し寄せ、死体を積み上げて屍の梯子を作り、城壁へなだれ込んできた。


「前衛、準備!」銀龍の刻印の北壁指揮官が叫ぶと、重装プレイヤーたちは武器と盾を抜き、後衛職の位置を入れ替わった。


数百本の蒼白い屍の腕が城壁の胸壁にかかり、プレイヤーたちはすぐに濃烈な死臭を嗅いだ。


「う…………うう……」


「殺せええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」


百本以上の長剣と巨大斧が狂ったように振るわれ、刃の面はフラッシュのように城壁一帯で瞬いた。数体の屍人が刃の陣を突破し、プレイヤーに飛びかかって噛みついたが、彼らの牙はプレイヤーの装甲を有効に貫けなかった。攻撃力は意外なほど低い。だが、そのそばには一つの特殊効果が表示されていた――ドラキュラの不死の呪い。


「まずい……後退!!! 中距離武器に切り替えろ!!!!」防壁指揮官は屍人の呪いを見て、顔を土のように青ざめさせた。


【ドラキュラの不死の呪い: 攻撃を受けた者の護心石効果が一時封鎖されます 1分】


【ドラキュラの不死の抱擁: 攻撃を受けた者のHP上限が減少します 10分】


「気をつけろ!! 絶対に噛まれるな!!!」


プレイヤーたちはようやく気づいた。屍人の恐ろしさは攻撃力や防御力ではなく、相手の能力を削り続けることにあった。


野次馬気分で来た十数名の二次職は、夢中で斬っていた。だが、彼らは銀龍の刻印に従って後退せず、突然、数十体の屍人に包囲された。

「まずい!! 助けてくれ!!!」


彼らが屍の群れへ引きずり込まれ、引き裂かれそうになった、その瞬間――。


ドドドドドドドドドドドドドドド!


緋色の弾幕が正確に撃ち込まれ、屍人の群れは藁のように身体を断ち切られた。


彼らは屍の血肉の中でもがきながら立ち上がり、プラムスの第二城壁が火力を全開にし、第一城壁上の屍の群れをうまく制圧しているのを見た。


「狙撃手諸君、競争しようじゃないか!」イージは笑って言った。


ドン! 装填。


「どうやら魔王がようやく動いたようだ。さあ、戦いを存分に楽しもう!!!」


狙撃手たちのスコープは城壁を行き来し、すでに多くの者を救い出していた。


その時、北から角笛の音が響いた!


「Kanatheon、参上!!」パシュスは支援部隊を率いて駆けつけ、屍の群れの後方から攻撃を仕掛け、大暴れした。


「早くパシュスに警告しろ。屍人の能力を甘く見るなと!」ノクスは驚いて叫んだ。


「ドラキュラ……引き続き、亡者を呼び続けろ」ドイツプレイヤーに操られた数名のNPCと、蒼白く背の高いドラキュラは遠方に身を潜め、屍の海を見つめていた。


ムー大陸で最も激しい戦場は、まさしく戦略上の要衝であるプラムスだった。その城壁の下には、戦死した無数のプレイヤーが埋まっている……


ドラキュラは眉をひそめ、城壁の外に広がる草原へ、枯れ細った手のひらを向けた――。


大地がボコボコと不気味な盛り上がりを見せ、地底からさらに五百体もの屍人が這い出し、アンデッドの大軍へと合流した。


「来い……思う存分、守ってみせろ……」

……


ドイツプレイヤーがこれまで仕込んできたすべてが……突如として、同時に牙をむいた……

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