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見えない魔王——歪みきった征服ゲーム  作者: 純白
【第二部】 第三十五章——狡兎良狗
335/450

334 【世界告知: 一緒に魔王になろう!】

本サーバー、全プレイヤーの前に赤いシステムウィンドウが表示された――


【世界告知: 一緒に魔王になろう!】


【システムメッセージ: 第13ロシアサーバーへの転送門が接続されました】


【警告: 死亡ギミックは、敵対サーバーへ転送されたメインキャラにも適用されます】


【警告: 初心者保護令を除き、すべてのシステム殺戮封鎖令は侵入側プレイヤーには適用されません】


【警告: パーティーシステムは敵対サーバーのプレイヤーにも適用されます】


「出た!!」本サーバーのグズの城で待機していた銀K同盟のメンバーたちは、内側の金字塔の頂に黒い転送門が立ち上がるのを見て、興奮して叫んだ。


「出発するぞ!!!」


「うおおおおおおおお!!」


彼らは腕を振り上げて叫び、待ちきれない様子で転送門へ入っていった。


【ロード中、しばらくお待ちください――】


……


ロシアサーバーのグズ――。


「ナスティア……お前は後悔する……」ロコフは黒い転送門が立ち上がるのを見つめ、静かにナスティアへ言った。


ナスティアは思わず横へ後ずさりし、緊張で手を震わせながら薔薇水晶の杖を強く握りしめた。


だが一樹は彼女の肩に手を置き、微笑んで慰めた。


黒い転送門に、盛り上がるような波紋が広がる――白い光が閃き、水色の短髪をした赤衣の女枢機卿が現れた。


ナスティアはついに、魔王のメインキャラ――ニフェトを目にした。


次に現れたのは、深い青の長髪を持つ冷ややかで気位の高い女食師――六口弥生。


続いて、ピンク色の短いポニーテールをした自信に満ちた少女――アンドリア。


本サーバーのプレイヤーたちが正式にロシアサーバーへ入り、グズの軍旗はすぐに、双翼の魔法書と銀龍の刻印が合わさった旗へ変わった。


ニフェトは軽く拳を握り、神杖を振るって、改めて四肢の力を確かめた。本サーバーと同じだ!


「成功した!! あはははは!」


彼女は深く息を吸い込み、晴れやかに笑い出した。


ナスティアは、四次職の上級本サーバープレイヤーたちが一人また一人と現れるのを見た。


彼らは装備もレベルもロシアサーバーより優れており、笑みでさえ自信に満ちていた。


数か月ぶりに見た本サーバーのプレイヤーたちは目覚ましく成長していた。ナスティアが魔王だった頃に見た、立ち遅れていた新人たちとはまるで違い、彼女は思わず恐怖を覚えた。


彼らは到着すると、申し合わせたように護の魔女・ニーナを見つめた。現場で最も恐ろしい戦闘力だった。


ニフェトはナスティアを見ると、すぐに手を振った。


「ナスティア、ようやく会えたわね!」彼女はまっすぐに言い、その声はシステムによって翻訳された。


ナスティアは黙ってうなずき、返事をする勇気がなかった。


「怖がらないで。私たちは同じ陣営よ」ニフェトは笑って言った。


六口弥生は冷ややかに笑った。

「さあ、まずはロシアサーバーのプレイヤーたちに挨拶しましょう」彼女はロコフの髪をつかみ、内側の金字塔の縁まで引きずっていった。


「六口、何をするの?!」


ニフェトとアンドリアはすぐに追いかけたが、カミコに止められた。


「あなたたちは少し待って。まず私の話を聞いて……」


……


六口弥生はロコフを押さえつけたまま階段へ出た。そばにはニフェトとアンドリアが立っている。


「ロシアサーバーのプレイヤーたち、こんにちは。私たちが魔王です!」六口弥生は大声で叫んだ。


グズは死んだように静まり返り、ロシアの援軍は全員、ロコフを見上げていた。彼が今まさに処刑されようとしていることを理解していた。


「私たちがあなたたちのサーバーへ来た目的は、四つの城を支配し、その先の世界を探索することだけです。必要がなければ人は殺しません。ですが必要なら、あなたたちが飼っているNPCでさえ見逃しません。この男はあなたたちのギルマスです。私たちは彼を処刑し、自分たちの立場と身分を示します」六口弥生は大声で読み上げた。


「何を言ってるんだ?!」


援軍たちはすぐに騒ぎ出し、ロコフを救い出そうと今にも動き出しそうになった。


「ですが、私たちは初対面で、互いのことをまだ知りません。そこで今回は、彼を見逃します。もし黒獅子軍が二日以内に解散しない、または構成員が五十人以下まで減らない場合、私たちは黒獅子軍の全員を追跡し、殺します。どうか仲よくやっていきましょう」六口弥生は言い終えると、ロコフを階段の下へ蹴り落とし、身を翻して戻った。


その顔が険しくなった直後、上空から黒い影が彼女を覆った――


「弱点看破!」


ザシュッ!


六口弥生の視界が突然真っ白に反転し、本鯖軍全体から驚きの声が上がった。


伝送門の近くにずっと隠蔽して潜んでいたカスターが、六口弥生の背中へ一刀を突き刺し、返す手でひねった。六口の心臓は正確に破壊され、彼女の鼻から濃い血だまりが一気に溢れ出し、地面に倒れて痙攣しながら死んだ。


「カスター!! あなた……あなた、やっぱり………」ナスティアは絶望してうなだれた。


「こいつを殺さなければ……いずれお前の禍根になる」カスターは笑って言った。そばで呆然としているアンドリアとニフェトを無視し、小さな紙片を開いて、一番下にある六口弥生の名前を線で消した。


……


「カスター、最高だ!!!」


「こいつらが弱いだけだ!!!」


黒獅子軍はカスターが敵の主将を暗殺したのを見て、腕を振り上げて叫んだ。


カスターは六口弥生の後頭部を踏みつけ、彼女が完全に死んだことを確かめてから、そばのアンドリアとニフェトを見た。

「何を待っている? 来いよ、俺を捕まえてみろ!」


「どうして……あなたは……」ナスティアは胸を裂かれるような思いで尋ねた。


「遅かれ早かれ、こいつは口実を作ってお前を殺す。これでロシア鯖の人間が甘くないと分かっただろう」カスターは笑いながら、逃走用の影粉を取り出した。


「そうかしら………」六口弥生の悪魔のような声が、再び背後から響いた。


カスターの顔色が一変した。彼は足元の六口弥生の死体をひっくり返し、地面の血漿が銀色に変わっているのを見て愕然とした。


この六口弥生は、カミコの分身に道具と偽の髪を身につけさせた、六口弥生の身代わりだったのだ!


「まずい!!!」


彼は身を翻して後ろへ跳んだが、アンドリアとニフェトに腕をつかまれた。


二人の腕は溶け合い始め、銀の輪となって彼の腕にはまった。彼女たちもまた、カミコの分身による身代わりだった!


カスターは慌てて刀を振り、銀の腕を斬り落とすと、空中に影粉を撒いて透明化し、その場を離れようとした。


――シュルルル、ザシュッ!!


その瞬間、一本の鎖鎌が背後から飛んできて、彼の身体に突き刺さった!


「ぐあっ……」カスターは階段に叩きつけられ、全身が痺れて力が入らなくなった。鎖鎌に塗られた毒が異常なほど強烈だと気づいた時には、もう身体は動かなかった。


「捕まえた……」キティはゆっくりと鎖鎌を引き、カスターを魚のように自分のそばへ吊り戻し、不穏な笑みを浮かべた。


本物の六口弥生、ニフェト、アンドリア、そしてカミコが群衆の中から歩み出て、ついに姿を現した。


「あなたの勇気だけは、本当に評価するわ」六口弥生は冷笑した。


「どうして……俺の行動を読めた……俺は露見していなかったはずだ……にもかかわらず」カスターは全身に力が入らないまま、苦しげに顔を上げて言った。


「ナスティアの野営地、魔都の砲台の位置、そのすべてが露見していた……なのに、魔女攻略任務の前に離脱したのはあなただけ。私があなたを警戒しないとでも思ったの?」六口弥生は嘲るように言った。


カスターは魚のように吊り上げられ、黒獅子軍からもはっきり見えた。誰もが衝撃を受けていた。


「言いなさい。あなたの共犯者は誰?」六口弥生は触手のように血管を伸ばし、カスターの首から血を抜き取った。


カスターの体温は急激に下がり、白目をむいて何も言えなくなった。


「何ですって? 黒獅子ギルド?」六口弥生はわざと大声で言った。


虫族全体がゆっくりと振り返り、城内の黒獅子の援軍を見つめた。


「違う! 俺は関係ない!」

「違う、あいつは嘘をついてる!!!」

「逃げろ!」

黒獅子軍は恐慌に陥り、入口へ下がり始めた。だが、すべての退路は虫族に封じられていた。


「黒獅子ギルドの皆さん……あなたたちは私たちを殺すために裏で画策していたのですね? つまり、平和共存を拒むということですか? いいでしょう。望みどおりにしてあげます!」六口弥生が朗々と言うと、虫族は次々と大鎌のような前脚を誇示し、おぞましい顎を開いて、プレイヤーたちを威嚇した。


「ですが……初対面ですし、私たちにはまだ互いを知る時間が必要です。今回はあなたたちを見逃すことにします」六口弥生が大声で笑うと、黒獅子軍は思いがけない赦免に喜び、内側の金字塔を振り返った――そこで彼らが見たのは、六口弥生の足元に押さえつけられ、跪かされているロコフだった。


「ただし……ギルマスには、この件の責任を取ってもらいますね……」彼女は艶やかに笑い、鋼の爪でロコフの頭を貫いた。手を引き抜くと同時に――まるでワインボトルのコルクを引き抜くように、鈍い音が響いた。ロコフの身体は力なく崩れ落ちた。


黒獅子軍は言葉を失い、ギルマスが公衆の面前で処刑されるのを、ただ見ていることしかできなかった。


「帰りなさい……まだ命があるうちに」六口弥生はわざと黒獅子軍の感情を逆なでし、彼らが自分から攻撃してくるよう誘った。


「くそ……」

「このクズども……」

「全部、こいつらの侵略計画の一部だったんだろ……」

多くの者がすでに武器を抜いていた。彼らが本サーバーのプレイヤーたちと刺し違えようとした、その瞬間――。


「行って! 早くここから離れて!! 一時の怒りで命を捨てないで!!!」ナスティアが六口弥生のそばまで走り、城内のロシアプレイヤーたちへ叫んだ。


「彼女を引き戻して!」六口弥生が激怒し、本サーバーのプレイヤーたちがすぐに前へ出た。


ニーナとカルロフは即座にナスティアの背後へ立ちふさがり、彼らに手出しをためらわせた。


「あれは……黒邪翼のナスティア……?!」


黒獅子軍は顔を上げてナスティアを見た。ロシアサーバーの英雄が、自分たちに撤退しろと言っているのだ。


「早く離れて! 無駄な犠牲を出さないで!! 私は名誉にかけて誓います。私、ナスティアは永遠にロシアサーバーを裏切りません。私は魔王と共存条約を結びました。私たちは必ず平和に共存できます!!!」ナスティアは激しく涙を流しながら、下にいる千名近い黒獅子軍を撤退させようと説得した。


「退くぞ……早く退け!」プラムスから来た黒獅子の指揮官は戦況が不利だと見て、急いで撤退を命じた。


「速やかにヴィニフ宮殿へ戻れ!」ヴィニフ宮殿の指揮官も撤退を決めた。


城内のロシアプレイヤーたちは、ついに平和的に撤退した。死体が山のように積み上がったグズの城に、ようやく静けさが戻った……。


「勇敢ね……ナスティア」六口弥生は冷たい目で彼女を見て言った。



まさか……皆さんは、六口がナスティアを殺すのを支持しますか……?

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