99話 バケツの回し方
久しぶりに、まともに休んだ気がする…
しかし、生クリームを作らせようとしてめちゃくちゃ作るのが大変だったと言うのが分かりました。
まぁ、詳しくはググって下さいw
ところでコイツら…なんでケーキ作ってるの?
「それでは生地が焼き上がる間にクリームを作
ろうと思っていたのですが…先ほど材料を使いきってしまいまして…。」
「えっ、じゃぁケーキは食べれないんですか!?」
「いえ、先ほど作った物の余りがありますので、作り方の説明だけさせていただきます」
そうでしたか、でも作り方が見れないのは残念ですが、リッカちゃんなら説明を聞いただけでも作れるはずです!
「あの、もしかして足りない材料と言うのは牛乳の上に浮いてくるアレの事ですか?」
「おぉ、そうです。牛乳の上に浮いてくるアレです!」
牛乳に浮いてくるアレ?……何の事だかさっぱりですね?
「アレって?何の事ですの?」
「アレは…まぁ、油…かな?」
「油…ですの?」
「それで、その油は作れないんですか?」
「作れなくはないですが、時間がかかる上に少量しか取れないので…。」
「まぁ、普通はそうですよね。」
ん? 今お兄ちゃんが『普通は』って言いましたね、これはもしかすると…?
「それで、お兄様はどうやってアレを作るんですの?」
どうやら、リッカちゃんも同じ考えに至ったようです。
「…なんで作れるって分かるのさ?」
「ふふ、女の勘ってやつですわ!」
「ああ…うん。便利な言葉だよね…。」
「それで、どうやってアレを作るんですか?」
「私も気になります、アレを短時間で作れるとなれば、料理の幅が大幅に広がります!」
さっきからアレアレ言ってますけど名前とかないんですかね?ちなみに私には、アレがなんの事だかさっぱり分かりません!
「えっと、確かアレを取り出すには生乳を遠心分離して水分を沈澱させたはずだから…それで割合は20倍位だったから…2Lくらい入入れればいいのかな?」
…なんか、お兄ちゃんが難しい事を言ってますね…遠心分離って何でしょう?
するとお兄ちゃんがシールド魔法で何かを作り始めました。
「えーと…大きさはこれくらいでいいとして…遠心分離機の構造は分からないから、とりあえずそれっぽくして…これを回すのは…まぁ、真ん中固定して外側に羽着けて物理的に回せばいいか。」
そして出来上がった物は、真ん中に棒が生えた蓋の付いたバケツのような物の外側に6枚の板が付けられた物でした。
「なんですの…このヘンテコな物は…。」
「うーん…遠心分離機と自称しておく。」
「「遠心分離機?」」
「これはどうやって使うんですか?」
「とりあえず、ここでは危ないから外に行こう。」
そして、私達は勝手口から外に移動しました。
「まずは、このバケツに牛乳を入れて蓋をします」
「「「ふむふむ」」」
「そしたら、アリスはこっち、リッカちゃんはこっちに立って」
私達はバケツを挟んで少しズレた位置に向かい合って立たされました。
「それで、アリスはこの辺、リッカちゃんはこの辺りを狙って風魔法を使って。」
あぁ、完全に理解しました。このバケツを風魔法で回すんですね。
でも、これは改良の余地がありそうです。
何より、見た目がよろしくないです。
「それじゃぁ、始め!」
私達は風魔法を使いバケツをクルクルと回し始めます、バケツは次第にスピードをあげ
「いい感じに回ってるな」
唸りをあげ…
そして火花を散らし…。
「……。」
火花に危機を感じた私は風魔法の使用を中断しました。すると、唸りをあげ…火花を散らしたバケツが、リッカちゃんの風魔法に飛ばされ、私の方に向かって飛んできました!!
「えっ!ちょっ!!」
私は咄嗟に腕でガードしましたが…。
凄まじい衝撃と共に、おもいっきり後ろに吹き飛ばされました。
「アリス!!」
「アリスさん!!」
そして…
「うぇ~ん、痛いです~。」
凄く痛いです、これは絶対に腕が折れてます!
「アリス!大丈夫?」
お兄ちゃんが駆けつけてくれました。が、とりあえず痛いです。
「痛いです~腕が折れましたー」
そう言って、私はお兄ちゃんに抱きつきます。
「…なら大丈夫だな、唾付けとけば治るだろ」
「えっ!酷いです!私は腕が折れてるのに…」
「アリス…腕が折れてたら普通、抱きついたりしないよ?」
「…へっ?」
…そう言われると…そうですね?
「腕、見せて」
「はい…」
私は両腕の袖を捲り、お兄ちゃんに腕を見てもらいます。腕は腫れていて、内出血で紫色になっていましたが、折れてはいないようです。
「これなら大丈夫かな?でも一応調べようか。」
するとお兄ちゃんは細く赤い光を腕に当てると
私の腕に当てました、まるで腕の中を調べられてるような感じです。
「骨にも筋にも異常はないみたいだねぇ。」
そして淡い光が腕を包み込むと、あっという間に腕の痛みが引き元の私の腕に戻りました。やっぱり回復魔法って凄いです!!
「どうかな?まだ痛い所とかある?」
私は腕をブンブンしたり手首をグリグリしたりして異常がないか確かめます。うん、大丈夫みたいです。
「はい、大丈夫です!お兄ちゃんありがとう!」
そう言って再びお兄ちゃんに抱きつきます。
「いやいや、今回はしっかりと固定しておかなかった俺の責任だしね。大した怪我じゃなくて良かったよ。」
そう言って、頭を撫でてもらえました。
でも本当に大きな怪我にならなくて良かったです。これも私のワンピース様々ですね。
でも、まぁ、お兄ちゃんならどんな怪我でも治せそうな気はしますが…。
次回は記念すべき100話ですねぇ…
いや、特に何もありませんが?




