100話 イチゴの乗せ方
祝100話!!
次は1000話目指して頑張ります!
(流石に完結してる気はするが…)
「いつまで2人でイチャイチャしてるんですの?」
そう言ってバケツを抱えたリッカちゃんと、その後ろから料理長もやって来ました。
「あの、大丈夫なんですか?物凄い音がして飛ばされてましたが…。」
「はい、大丈夫です。ちょっと痣ができましたが、お兄ちゃんに治してもらいました。」
「あの衝撃で痣…。しかも、もう治した…。」
料理長が呆然としていますね…。まぁ、放っておきましょう。
「それよりも、バケツの中身はどうなりましたか?」
「体の方は大丈夫そうですわね、バケツは見事に羽が取れて凹んでますけど、中身は大丈夫そうですわ。」
「おぉ!では、さっそく開けてみましょう!」
「そうですわね。」
バケツを開けると、そこには…。
うーん?見た目はあまり変わらないような?
ちょっと味見してみましょう。
私はバケツに指を突っ込み、少し掬って味見してみます。
「なんか白くてドロッとしていて…卑猥ですわね。あぁ…しかもそれを嘗め取るなんて…。」
この人はいったい何を言ってるんですかね?
「味は…うーん?まろやかで不味くはないですが、特別美味しい物でもないですね。」
「まぁ、まだ何もしてないからね。」
どうやらったらこれが、甘くてふんわり美味しいクリームになるんでしょう?わたし、気になります!
そして、とりあえず皆で厨房へ。
料理長は私がゆっさゆっさしてから連れてきました。
「それで、これをどうするんですか?」
「あぁ、えっと。まずは上の部分のみ取り出して冷やします」
私の問いかけに、ようやく復活した料理長が答えてくれました。
「そして取り出した物に砂糖を加えて冷やしながら7~8分混ぜるんですが…まぁ3分くらいでいいでしょう」
3分なのは魔法で混ぜる事を計算に入れたんですかね?
そして。ここでタイミングよく、オーブンの方から、いい臭いが立ち込めてきました。
「そろそろ良いでしょうかね?」
料理長がオーブンを開けて生地を取り出しました。
型から生地を出すと丸いふわふわが現れました!
これだけでも美味しそうです!
料理長は出来上がった生地を輪切りにして間にもクリームを挟めるようにしています。
「料理長さん、これくらいでいかがでしょう?」
「はい、これくらいで大丈夫でしょう」
どうやらリッカちゃんの方も混ぜ終わったみたいです。
リッカちゃんの混ぜていた物も白いふわふわになっています。
「では、これを生地に塗っていきましょう」
生地がみるみるふわふわに染まっていきます。ますます美味しそうです!これは、ふわふわとふわふわの夢のコラボレーションですね!!
「最後に季節の果物をのせて完成です。えーと、今あるのは…桃とバナナ、後はさくらんぼですね。」
うーん、それも美味しいのですが、さっきのケーキと同じなんですよね…
どうせなら違う物が食べたいですね。
「はい!はい!私、イチゴを乗せたいです!」
「えっと、今は夏なのでイチゴはジャムくらいしか…」
「いいですわね!イチゴ。」
そう言ってリッカちゃんはアイテムボックスからイチゴを取り出しました。
「えっ、なぜ今の時期にイチゴが!?」
おぉ、普通の人はアイテムボックスの方に目が行くんですが、イチゴの方に目が行くとは流石は料理長って感じですね。
「ふふ、お金には余裕があるので、普段から食材を買い占めているんですわ。」
「おぉ!流石はリッカちゃんです!」
「誉めても何も出ませんわよ?」
と、言いつつも更にイチゴを出すリッカちゃん。いくらなんでもそんなにケーキに乗りませんよ?
「アリスさん、どうですか?一緒に盛り付けしませんこと?」
「おぉ!それなら私でも出来そうです!」
と言う事で2人で盛り付け作業です。料理長は新鮮な…イチゴ…と呟きながら、また呆然としています。
まぁ、また放っておきましょう。
「「完成です」わ!!」
そして、ついにケーキが完成しました、ケーキにはイチゴがこれでもか!と言うくらい乗っています。
「ようやく完成したんですね!!もう待ちくたびれてしまいましたよ!」
…あれ?メイドさんは、いつからそこに?
………えーと…確か、メイドさんに案内されて厨房に来て…。
………。最初からいますね。
「では、私が切り分けますので皆さんは、どうぞそちらのテーブルに着いてください」
「あっ、俺の分は少なめでお願いします」
「私も、少しでお願いしますわ」
「2人共どうしたんですか?こんなに美味しそうなのに?」
「目は食いたいって言ってるんだけどね、お腹がね…。」
「私もですわ、と言うかアリスさん?そんなに食べて大丈夫なんですの?」
「大丈夫です!甘い物は別腹なので太りません!!」
「…それ、絶対に別腹の意味が違うと思いますわ…。」
まさかこの歳でケーキの作り方をググるとは…
そして、生クリームの製造法が難しくて絶望した…。




