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92話 お部屋の作り方

スマン、遅刻した


もっと速く紫の光が立っていれば…。

「まぁ、今はそんな事よりベッドをどうにかしないと。」

「ちょっ、そんな事とはなんですの!!」

「まぁまぁ、ちっちゃくてもリッカちゃんは可愛いよ」

「ふぇっ!?」

お兄ちゃんも、だいぶリッカちゃんの扱いに慣れてきましたね。そうです、リッカちゃんは適当に話を逸らせばどうにかなります。

「お兄ちゃん、ベッドは直せますか?」

「うん?魔法を使えば誰でも簡単に直せるよね?」

「えぇ、まぁ…使えれば簡単に直せるかもしれませんが…。」


…使えれば…。


「それで、どうやればいいんですか?」

「自分で直すつもりはあるんだ。」

「えっ、一応壊したのは私ですし…。」

絶対にベッドの方に問題があったとは思いますが…。

「うん、えらいえらい。」

お兄ちゃんに頭を撫でられました。

子供扱いですが、こうゆう所が大好きです!


「なら、そうだなぁ…」

お兄ちゃんがベッドの状態を見ています。

「うーん、足が2本折れただけだからこれを取り替えればいいかな?」

「せっかくですし、4本全部取り替えた方がいいのでは?残りの2本も脆くなっているかも知れませんわよ?」

「それもそうか、ならまずはこれかな?」

と言って、お兄ちゃんがアイテムボックスから木を取り出します、例の間伐材ですね。

「まず、ベッドの脚を外して、こっちの木と太さを合わせて…切断!丸くするのはめんどくさいから脚は四角でいいかw」

あっという四角い間に長い脚ができました、これを半分にしてベッドの脚にするんですね。

「そして、これを8本用意してっと。」

「8本も何に使うんですか!?」

「それは見てのお楽しみw」


そして、お兄ちゃんの悪戯が始まってしまいました…。




そして、30分後…。

「できた!」

「なんですの…これは…」

「凄いです!まるでお姫様が寝るみたいなベットです!!」

出来上がったのはベッドです!

いや、ベッドが出来るのは分かってたんですが…。

そのベッドは天蓋が付いていて、なんと言うか、お姫様が寝るような豪華なベッドでした。

天蓋の部分は、この部屋のカーテンが使われています。

勝手に使っていいんでしょうか?


何はともあれ、さっそく寝てみます。


「………寝心地は普通ですね。」

「だろうね、寝具はそのままだし」

「勝手にカーテン使ってよかったんですの?」

「客人にボロベットを使わせるんだから、これくらい大丈夫でしょ、カーテンは切ってないから外せば戻るし」

やっぱりベットの方に問題があったんですね。

これで、私が太った訳じゃない事が証明されました。



するとその時

『コンコン』

っと、突然ドアがノックされました。

誰でしょうか?

「開いてますよー」


「失礼します。すいません、案内する部屋を間違えてしまって…ってなんですか…それ…。」

入って来たのは先程のとても大きな物をお持ちのメイドさんでした。

そのメイドさんが目を丸くしながら指差す先にある物は…なんと!


まぁ、捻りも何もなく天蓋の付いたお姫様ベットなんですけどね。


「こんなベット…いったいどこに…。」


「あぁ、この部屋に置いてあったベットをアリスが壊しちゃったから直したんですよ。」

「ちょっと、勝手に私のせいにしないで下さい!」

酷いです!さっきはボロベットって言ってたのに…。

「なんて素敵なベット…じゃなくて。ごめんなさい、案内する部屋を間違えちゃったんです。ここは半分物置みたいな部屋で…。」


「…普通、物置と客間を間違える?」

「うぅ…すいません…。」


…このメイドさん…思ったよりポンコツですね?


「ねぇ、メイドさん。今、このお部屋は物置って言いましたわね?」

「えぇ、ここは…まぁ物置です」

「なら、ちょっとくらいこの部屋を改造してもいいですわよね?」

「えっ?まぁ、ちょっとくらいなら?いいのかな?」

「それなら、どうせならこの部屋をもっとお姫様の部屋っぽくしませんか?」



「「「えっ!?」」」



と言う事で買い出しです。

私達はメイドさんと一緒に町に買い物にやって来ました。


「では、ここからは2手に別れますわ。

まず、アリスさんとメイドさんは白い布をたくさん集めて下さいフリルを作りますわ!」



「そして、お兄様と私は必要な家具を集めて改造しますので家具屋さんに向かいますわ。」

「それじゃ解散!」


と言う事で、私はメイドさんと一緒に布の買い出しです。

さりげなく2手に分けられ、お兄ちゃんを取られた事にすぐに気付けなかった事を、今は後悔しています…。


「アリスさん、布を売っているお店はこっちですよ。」

私はメイドさんに手を引かれ町中を歩き回ります。


そして、この時に気が付くべきだったんです。


…このメイドさんがポンコツだと言う事に…。



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