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89話 蜻蛉返りの仕方

私は今、商人のおじさんと2人でピーケの街の商店を片っ端から閉店に陥れています。

勿論、悪い事をしている訳じゃありません。全ての商品を買い占めて閉店に追いやっています。

それに、おじさんは殆どの商店の人と顔馴染みみたいです。


「よう、いらっしゃい。今日は何にするんだ?」

「おう、そうだなぁ…ここから、ここまで。全部くれ!」


「………マジ?」

「マジだ!」


おじさんは、私が家を出し入れしてるのを見ているので買い方に一切遠慮がありません。街中の食品を全て買い占める勢いで回っています。

「いったい何があったんだ?」

「…実は俺の町が食料危機でな。」

「なに?それは大変じゃないか!!よし、全部ならこれくらいに負けといてやるよ。でも全部持って帰れるのか?」

「助かる、荷物は大丈夫だ。おい、頼んだ。」

「まったく、人使いが荒いですね…。」

「まぁ、そう言うなって。」


私は店の野菜を全てアイテムボックスに入れます、1つづつ入れるので時間がかかります。

それにしても、このおじさんはお金持ちですね?もしかしたら本当に伝説の商人なのかも知れません。


「アイテムボックスか、こいつは驚いた。よく捕まえたな。」

「いやいや、こいつは依頼を受けてくれた冒険者だ、俺の所のじゃない。」

「冒険者?なんでまたそんな危険な仕事を?そんな魔法が使えるなら王宮だって目を付けるだろう?」

「例え王宮が目を付けようとも渡すつもりはないがな。」

「はははっ、違いないなw」


こんな感じで全ての商店を周り、その商品全てを私のアイテムボックスに入れ、お兄ちゃん達との待ち合わせ場所に着いたのは夕方の事でした。


それにしても、私がおじさんの荷物持ちをしている間に2人はデートしているなんてずるいです!!

これは後で絶対に埋め合わせして貰います!!


「待たせたな。じゃぁ、さっそく出発しようか。早くしないと日が暮れてしまう。」


と言う事でさっそく出発です。

今回、私達は3人で空の馬車の中にいます、当然私の席はお兄ちゃんのお膝の上です。これだけは譲れません!

馬車は殆ど空なので、かなりのスピードが出ています。これだけ飛ばせば振動とかが酷くなると思うのですが、相変わらず何かの魔法を使っているらしく車内は快適な空間になっています。



そして、それからは特に何事もなく、家で1泊し。次の日の昼過ぎにはネスの町に戻ってきました。

「だいぶ早く着いたな。」

ネスの町に入る時も、おじさんは顔パスで通過でした。

普通なら荷馬車の中を確認するはずなんですけど…いいんでしょうか?

まぁ、馬車には何も積んでないんですけどね。


そして、そのまま向かった先は商業ギルドです。


「ギルドに話を着けて来るから、ここで待っててくれ。」

そう言って、おじさんはギルドの中に入っていきました。


そして10分程でおじさんが戻ってきて。

「このまま裏の倉庫に移動するぞ」

と言って倉庫まで馬車を回すと馬車ごと倉庫の中に入っていきます。

倉庫は石造りで中はひんやりとしていました。


「人払いはしてもらった、この倉庫の中に街で買った物を出してくれ、それで依頼は完了だ。」

そう言って1枚の紙を渡してくれました

これはギルドの依頼書みたいですね。

「ありがとうございます」

「いやいや、こちらこそありがとう。本当は家に招待して、ちゃんとしたお礼をしたいのだが、私にはその権限がなくてね。」


おじさんの家ですか。ちょっとおじさんの正体は気になる所ですが、家に呼べないと言う事は。きっと家主なのに奥さんとかに尻に敷かれていて、来客には許可が必要とかなんでしょう。


「それじゃ、俺は馬を置いて来るから、後は頼んだ。」

「分かりました」

私が返事をするとおじさんは馬を連れて何処かに行ってしまいました。


私は言われた通りに買った物を倉庫に出していきます。



「これ、俺達やる事ないよな?」

「そうですわね」

「…リッカちゃん…あのおじさん、何者だと思う?」

「そうですわね。周りの人の態度を見る限り、何処かの貴族様でしょうか?それも結構上位の貴族だと思いますわ。」

「やっぱりそうかぁ…でも、そんな人には見えないんだよねぇ…。」

「可能性が高いのは引退した貴族様とかでしょうか、今は地位的に大した事ないけど、周りはそう思ってはいないパターンですわね。実は凄い人で皆から信頼されている、行動力のある人で今回のような仕事もこなす人。と考えればある程度は丸く納まりますわね。」

「なるほど、ある程度ね。…それで可能性が低い方は?」

「……なんで私の考えが分かるんですの?」

「うーん?なんとなく?」




2人がおしゃべりに花を咲かせている間に、私は倉庫に荷物を出し終えました。

そこには、この馬車5台分はあろうかと言う量の物が山積みにされています。


「やっと終わりました…」

と、言いつつ私はお兄ちゃんに抱き付きます。

「うん、お疲れ様。」

そう言って、お兄ちゃんは頭を撫でてくれました。

これだけで今回頑張った甲斐があります。



現在 1/5日23時…

連休中に書き貯める予定が、更新すら怪しい事態に…。

8日の更新、間に合わなかったらごめんなさい。

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