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83話 作業のやり方

最前線は東側との中間地点にあと少しの所でした。

一緒に来た2人はさっそくオークに突っ込んでいきました。


さて、そろそろネタばらしをする事にしましょう。

昨日、私達は町から見て北西の方向からオークの群れに襲われつつネスの町に入りました。

つまり西側にいたオークはかなりの数が減っていたと思います。……1000頭単位で…。


仮にオークの数3000頭だったとするなら西側は残り500頭、東側に1500頭くらいになっているはずです。

つまり冒険者の皆さんは1人で5頭くらい倒せば挟み撃ち地点にたどり着ける計算ですね。

まぁ、反対側の軍人さんは1500頭倒さなければいけないんですが、それが仕事ですしね。

それに統率の取れたプロの軍人さんならオークの1000頭や2000頭どうって事ないでしょう。


…ないですよね?大丈夫ですよね?フラグじゃないですよね???


とにかく、装備のしっかりしている軍人さんより軽装の冒険者の方達が大変な思いをしなくてよかったです。


それにしても、昨日は本当に入れ食い状態でした、いくら倒せども次から次へと金貨…じゃなくてオークがやってくるんです。

最後の方は魔力が尽きるかと思いました。

まぁ、切れる前にお兄ちゃんに補充してもらったんですけどね。



そうこうしているうちに冒険者達が先に挟み撃ちの目標地点に到達しました。


「領主軍の奴らはまだなのか?あっちの方が早く来てると思ったんだが?」

「確かに遅いな、姿すら見えないぞ?」

「いや!あれをよく見ろ!!」


誰かが指差す先には岩山…に見えたオークの山

それが土煙を上げながらこっちに向かってきています、昨日と同じ入れ食いって感じですね。


その時、反対側で戦っていたはずの軍人さんの1人が走ってやって来ました。かなり息を切らしています。

「どうした!?」

「伝令です!領主軍はオークとの戦闘により壊滅状態、町に近づけないよう広範囲魔法で追い払いながら戦略的撤退を開始しました!」

「なんだと!?…やはり向こう側にオークが集まっていたか…。」


領主さんは少し考えた後に皆に指示を出します。

「こっちも一時撤退する!半分は大きく迂回してオークを惹き付けながら町を目指せ。残りの半分は途中で作業している奴らに声をかけるのを忘れるな!!」


どうやら撤退するみたいですね、途中で作業しているおじいちゃん達の安全に配慮した感じでしょうか?



「これはチャンスですわね!」

「チャンスですか?」

何がチャンスなのでしょう?……なんか嫌な予感がします。

「撤退の混乱に生じて、昨日と同じく入れ食いのオークを狩ってしまいましょう!」

「まだ狩るの!?もう一生遊んで暮らせそうなくらいのオークがあるよ?」

「あのオークにはお兄様に私の勇姿を見せる為の尊い犠牲になって貰いますわ!」

やっぱり…そんな事だろうと思いました…。

「めんどくさいなぁ、俺は見てるだけでいい?」

「まぁ!見ていてくださるんですの?勿論いいですわよ 。私の勇姿をしっかりと目に焼き付けて下さいませ!」

「えぇ!ずるいです!お兄ちゃんが見ていてくれるなら私も殺ります!!」

リッカちゃんだけ良い所を見せようなんて事はさせません!!



「あぁ、うん、まぁ、頑張って」

「「はい!!」」




そして冒険者の皆さんが完全に逃げたのを確認して戦闘が開始されました。

なんだかんだ言いながら、結局お兄ちゃんも戦うみたいです。


私達は、昨日と同じ様にオークの首を斬ったり、オークの首を飛ばしたり、オークの首を刎ねたりしてどんどん倒していきます。

今日も入れ食いですね。


それにしても、なぜオークは私達に向かって来るんでしょう?

仲間がたくさん倒されているのに…。

復讐心とかが働くんですかね?

それともお兄ちゃんが何か変な魔法でも使っているんでしょうか?


………なんか変な魔法使ってそうですね…。

それならこの不可解な現象にも説明がつきます。


Q,何故オークが向かってくる?

A,お兄ちゃんが魔法を使ったから。


うん、完璧な説明ですね!


私達の戦い方は基本的に要撃戦です、倒したオークを拾いに行くのがめんどくさいので…。

なので私はかなりの至近距離でオークと戦闘をしています。

魔法使いが接近戦?とか思うかもしれませんが、これも私の素敵可愛いワンピースのおかげです。どんな攻撃を食らってもびくともしません。

しかも、お兄ちゃんの攻撃すら防ぎます。

これはもう防げない攻撃なんてないんじゃないかと思います。


そんなどうでもいい事をずっと考えているといつの間にかオーク退治が終わりました、流石に昨日と同じ事をやるのは飽きますね。

まぁ、今度は倒したオークの回収作業が待っている訳なんですが…。



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