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74話 猫のすり替え方(リッカ視点)


黒猫さんは私を見つめたまま目を逸らそうとしません。


そんな訴えかけるような目で私を見つめないでくださいまし!


私は、その訴えに逆らう事ができず、猫さんを抱き上げてしまいました。

そして感じたのは思ったよりかなり軽いと言う事、そしてもふもふの肌触り…ではなく浮き上がったあばらの感触…。

そして訴えかけるような目…。


これは…私も訴えかけるような目でお兄様にお願いするしかありませんわね…。

でも、まずはこの子のご飯ですわね。

何かいいものはあったかしら?

私はアイテムボックスの中を漁り猫さんの食べられそうな物を探します。

「猫さんのご飯と言えばお魚でしょうか?あとは…カリカリとかでしょうか?」

まぁ、カリカリは持ってませんし、とりあえずお魚を与えてみましょう。幸いな事に、お魚はお兄様から使いきれない程貰いましたので…。


「猫さん、ご飯ですわよ」

私はお皿に乗せたお魚を猫さんの前に差し出します、すると…脇目も振らず猫さんは、ガツガツとお魚を食べ始めました。


「ふふっ、そんなに慌てなくてもお魚は逃げませんわよ?逃げ出しそうなほど新鮮ではありますが。」


そして、あっと言う間にお魚を食べ終わった猫さんは再び訴えかけるような目で私を見つめます。


「うぐぅ、その目は…仕方ないですね、もう1匹だけですわよ?」


そう言って私は、お皿のもう1匹お魚を乗せました。今度は少し小さめの違うお魚にしてみましたけど、どうでしょうか?


また、一心不乱に食べているのでお気に召したようですわね。




数分後、お魚を食べ終えた猫さんが私の足にすり寄ってきました。

可愛いですわね…ちょっと毛並みがごわごわしていますが、後で洗ってあげましょう。

もう飼う事は決定事項として動きましょう!


さぁ、行きますわよ!

私は両腕を差し出します、すると猫さんは私の腕を踏み台にして肩の上に乗ると、まるで襟巻きのように首に巻き付きました。


これは暖かいですわね!

…ちょっとごわごわしていて、少し…いえ…かなり匂いますが…。


これはいけませんわね、これはいったん家に戻ってお風呂に入れませんと…。

水が嫌いな猫さんには悪いですが、ちゃんと洗って綺麗になりませんと私の襟巻きとしての役割は果たせません事よ?


そして私は島の散策を志半ばで切り上げ、猫さんと一緒に家に戻りました。

道中、猫さんは私の縦ロールが気になるのか、頻りにちょっかいを出していました。

猫さん?私の縦ロールは、猫じゃらしではありませんわよ?


縦ロールを猫じゃらしにされながら家に戻った

私はさっそく猫さんをお風呂に入れます。

湯船を見た猫さんは暴れ回るかと思いましたが以外にも猫さんは水が平気のようで、たいへんおとなしく体を洗われていました。

水に濡れた猫さんは毛がぺたんこになり、可哀想な見た目になってしまいましたが…。


でも、お兄様直伝の温風魔法で乾かしてあげると、艶やかで綺麗なもふもふの体毛に生まれ変わりましたわ!

これで、汚いから棄ててきなさいとは言えませんわね!


そして私は次の作戦に移ります。

まずは第一印象をよくする為に少しおめかししましょう。うーん?あなたは女の子なんですのね?なら首にリボンでも巻くとかどうでしょう?


「ふふっ、真っ赤なリボンがお似合いですわよ。」

これで準備は万全ですわ、あとはお兄様と一緒に寝かせて朝を待つだけですわね。


私は猫さんを抱き上げ2人の眠る寝室にこっそりと戻ります。


そこには案の定、黒猫さんを抱きしめて、すやすやと眠るペンギンさん姿がありました。

このペンギンさんは抱き枕がないと寝られないのでしょうか…。

まぁ、それは今は置いておきまして、今日はこっちの猫さんですわね。


私はペンギンさんから黒猫さんを引き剥がし…。

ついでにそのままベッドから落として、っと…。

『ドサリ』「ぐえ!………すーすー…。」

黒猫さんは変な声をあげましたがそのまま眠り続けるようです。

そして、黒猫さんをどかして空いたスペースに猫さんをセットします。

「いいですこと?そのまま朝までおとなしくしているんですのよ?あなたの未来が掛かってるんですからね?」

「にゃぁ?」

「しー、ですわ!」

「にゃあ!」

「はい。いいお返事ですわ。」

猫さんは分かったようで、1回大きな欠伸をすると眠り始めました。


そして、暫くするとペンギンさんの腕がそわそわし始め、そのまま猫さんを抱きしめました。

猫さんは抱きしめられた事に気が付いていないのかそのまま眠り続けています。

どうやら成功のようです。



「これで準備は万全ですわ、あとは朝を待つだけですわね。…うまくいくと良いのですが…。」




そして、私もうさぎさんに着替え猫さんとは反対側の布団に潜り込みペンギンさんに抱きつくと、なんだかんだで疲れていたのでしょう、すぐに眠たくなってしまいました。


「それでは、うまく行く事を願って…。おやすみなさいですわ。」




やっぱり1日置きだと心に余裕ができますね。

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