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69話 大切な物の失い方

一応ギリギリまで毎日頑張ってみる

いや、絶対毎日とか無理なんだけどね!

「えっ?でも、そうなると残るのは大海原の広がる北だけですわよ?」

リッカちゃんが混乱しているみたいです、まぁ気持ちは分かりますが…。

「うん、それで正解。流石に魔物も海を越えて追ってきたりはしないだろうしね。」

確かに海の中までは魔物も追って来ないでしょう。

「なるほど…つまり誰かに船を出して貰って海の上を逃げるんですのね?」

「うーん?ちょっと違うかな。」

「違うんですの?」

「まぁ、その辺は後で説明するよ。とにかく方角は決まったし早く移動しよう。」




そして私達は相変わらず誰もいない街中を抜けて、昨日お魚さんを大量に捕った、岬になっている崖の上の公園にやってきました。


「あら?あの鐘は?」

どうやらリッカちゃんも昨日お兄ちゃんと一緒に鳴らした鐘が目に入ったようです。

「お兄様!是非一緒に鳴らしましょう!」

そして引っ張られて行くお兄ちゃん、どこかで見た光景ですね…。

そして2人でカラカラと鐘を鳴らした後、私は倒れている看板のような物を見つけました。

いえ。見つけてしまいました。


私は看板に書いてあることを読みます。


『この鐘を鳴らすべからず、鳴らすとこの街に災いが降りかかるであろう…』


「「「………。」」」


なら、なぜこんな鐘を作ったんでしょう…。

作ったにしても早く撤去すればいいのに…。

せめて柵で囲うとか…。


「よし!用は済んだし早速出発しよう!」

「そ、そうですわね!早速出発しましょう!」

「か、看板は倒れてましたし、今回の魔物の群れとも関係ないですね!」

流石に2人共動揺が隠せないみたいですね!

当然、私もですが!


「それで、先程から気になってたのですが…ここ、崖の上ですわよ?船なんてどこにもないですわよ?」

「ああ、説明がまだだったね。ここからは空を飛んで行きます。」


「…お兄様?ちょっと屈んで下さいます?」

「ん?なに?」

お兄ちゃんがリッカちゃんの前に屈みました、そして、リッカちゃんがおでこをコツンとしてますね。

「ふむ、熱はないようですわね…。ちゅっ。」

「ちょっ!今のはなんですか!!何をやってるんですか!!!」

「なにって、熱がないかどうか確認しただけですわよ?」

「違います!その後です!今、絶対にキスしました!」

「何を言ってるんですの?ちょっと離れる時に唇が当たってしまっただけですわよ?(故意に)」

「今、故意にって聞こえた気がします!」

「そんな事…言ってませんわよ?」

「ううう…。」

絶対に故意にキスしました!間違いありません!

「お兄ちゃんも何か言ってくださいよ!」

「えぇ…まぁ、俺の知っている国では挨拶にもなってるし、そんなに気にする事ないんじゃない?」

「「えええ!!」」

なんですかそれは!?そんな国があるなんて…。

「それなら毎日のおはようはキスにしますわ!」

「おお!それはいいですね!是非そうしましょう!」


「………そんな事より、さっさと移動したいんだけど…。」

「そんな事ではないですわ!」

「そうです!これは重要な事です!」

「ですが、今は移動を優先しますわ、空を飛ぶのも気になりますし。」

確かに空を飛ぶのも気になります、なんだかんだでまだ教わってないです!


「じゃぁ、教えるからおいで」

お兄ちゃんが軽く両腕を広げ私達を呼びます。

それにいち早く反応した私はお兄ちゃんの腕の中に飛び込みます。

「あぁ!ずるいですわ!」

「えへへー、早い者勝ちです!」

「はいはい、順番にね」

「ねぇねぇ、お兄ちゃんお兄ちゃん」

「ん?なに?」

お兄ちゃんがこっちを向いた隙に私は背伸びをして顔を近づけます。

そして…。


「ちゅっ」


「あああ!ちょっと!何をやってるんですか!アリスさん!!」

「何って、ちょっと唇が当たってしまっただけですよ?」

「いいえ!今のは違いますわ!絶対にわざとですわ!」

「はいはい、いいからアリスはあっち向いてね」

そう言って五月蝿いリッカちゃんを無視して私の両手首を掴み魔力を流し始めるお兄ちゃん。

「まず、こうすると…宙に浮けるようになって…」

こうしていつものように魔力を流されると私の体はゆっくりと宙に浮き上がりました。不思議な感覚です。

「そして、こうするとゆっくり上昇出来るから」

そして更に魔力を流され私は5メートル程浮き上がりました。


「…アリスさん、大変申し上げにくいのですが、可愛らしいパンツが丸見えですわよ?」

「!!」

私はあわててスカートの裾を抑えようとしましたが両手首をお兄ちゃんに捕らわれているために叶いませんでした。

私はリッカちゃんに可愛らしいパンツを見られながら引き続き飛行魔法を教わる事になりました…。


「そしてこうするとゆっくり降りれるから。…って分かった?」

「魔法を教わって大切な物を失った気がします…。」

でも、とりあえず空に浮き上がる事は覚えられました。



明日の更新はあります

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