表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/231

63話 お兄ちゃんへの甘え方

しばらくするとリッカちゃんがお粥を持って戻ってきました。

「アリスさん体調はいかがですか…って、なんでお兄様はまた寝ているんですの?」

「えーと。お兄ちゃんはなぜかベッドに入ったらすぐに寝てしまいました。体調はあまり変わらないです。」

私はとりあえずお粥を受け取ります、私とお兄ちゃんとの仲くらい熱々です。

「まったく何をやっているんだか…。お兄様、起きてください」ゆっさゆっさ

「あー、大丈夫…起きてる、起きてる」

「おはようございます、お兄様?」

「だから起きてるって、それで何かあったの?」

「ええ、商人さん達にアリスさんの事を話たら他の皆さんも二日酔いでダウンしているそうなので出発を後らせる事になりましたわ、それでも明日中に目的地へ到着したいそうでお昼過ぎの出発ですけども。」

「そうなんだ…まぁ、あれだけ飲めばねぇ…」

そんな話をしている間に私はベッドに座っているお兄ちゃんの膝の上に移動します。あれをやって貰う為に!

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

「アリス?いつの間にそこに!?」

「あれやってください!」

「…あれって?」

「その…『ふーふー』ってやって、『あーん』ってするやつです!」

「ちょっ、アリスさん!それはずるいですわ!」

「いいんです!風邪を引いた時の特権です!」

「ぐぬぬ…お兄様!私も風邪を引いたら必ずやってくださいね!」

「…やる事は確定なのね…。」

「絶対ですわよ?」

「分かった分かった」


そう言って私からお粥を受け取り、食べさせてくれました。

「うぅ…ずるいですわぁ…」




「はい、これで最後ねー」

「あーん」もぐもぐ、ごっくん


「ごちそうさまでした」

「これだけ食欲があれば大丈夫かな、でもとりあえず、お昼まで寝ようね」

「はーい、おやすみなさい」

私はそのまま後ろを向きお兄ちゃんを押し倒し抱きつきます。」

「今日はずいぶん甘えてくるね?」

「はい!風邪を引いた時の特権です!」

「でも俺もお腹空いたからまた後でね」

「え…」

お兄ちゃんが私の腕をすり抜けて行ってしまいます…

「朝食はもうできてますわ」

「そっか、いつもありがとう」

と言ってリッカちゃんの頭を撫でています

「じゃあアリスはちゃんと寝てるんだよ?」

「…はい…。」

そしてお兄ちゃんは行ってしまいました…。

…仕方ないので寝ましょう…添い寝してくれるって言ったのに…。





私が目を覚ますと馬車の中でした、そしてお兄ちゃんの腕の中にいます。

これはこのまま貍になりましょう、そうしましょう!


「あれ?アリス起きた?」

おかしいです、なぜバレたのでしょう?

「いいえ、寝ています。」

「体調の方は大丈夫?」

…寝ていると言っているのですが…。

「…ちょっと怠いですがもう少し寝ていれば大丈夫そうです」

この返答なら、まだお兄ちゃんの腕の中に居れるはず…。

「そっか、じゃぁもう少し寝てなよ」

「はい、おやすみなさい」

やりました!成功です!!


「うぅぅ…ずるいですわ…。」

リッカちゃんが何か言っていますが私には聞こえません。

そして私は再び夢の世界へと旅立ちました。





私が再び目を覚ますと辺りは真っ暗でした、私は光魔法を使い目映い光で辺りを明るく照らします。

どうやらまだ馬車の中にいるようです、外は真っ暗なのに馬車はまだ動いているみたいです。

そしてお兄ちゃんもリッカちゃんもいません!?私はあわてて御者のおにーさんに話かけます。

「御者のおにーさん、お兄ちゃんはどこですか?」

「え?ああ起きたのか、って眩しっ!」

「あぁ…ごめんなさい」

明るくしすぎて、後ろを向いた時に驚かせてしまいました、ちょっと光度を下げましょう。

「お兄さんは前の馬車、リッカちゃんは先頭馬車で明かりを付けて貰ってるよ、出発が遅れた分を取り返す為に夜通し走るんだとさ」

「え、ごめんなさい、私のせいで…。」

「いや、出発が遅れたのは俺達が二日酔いでダウンしたせいだから気にする事ないよ、まぁ馬には悪いけどな。それより、その光で馬の足元を照らしてくれないか?月明かりだけじゃ暗くてさ」

「あっ、はい!任せてください!」

私は魔法で光の玉をもう1つ出して、お馬さんの足元を照らします。

「すごいなぁ、その玉はまだ出せるのか?」

「出せますよ?ほら。」

私は10個の玉を出して空中を縦横無尽に飛ばします。

「おぉ…まるで蛍みたいだ。」

「蛍ってなんですか?」

「蛍は…虫だよ」

「虫!?」

「アリスちゃんは虫は苦手かい?」

「はい…その、気持ち悪いので…」

「そっか、とても綺麗なんだけどな。」

なにが綺麗なのかは分かりませんが虫は虫です、でも後でお兄ちゃんに聞いて見ましょう。


そしてそのまま夜が明け、何度か休憩を挟みつつ、昼過ぎに目的の街に到着しました。


風邪はすっかり良くなったみたいです。




今日はどうにか間に合った…今日は…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ