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60話 土魔法の使い方

翌朝…


おはようございます。おかしいです、今日はお兄ちゃんの腕枕で幸せな目覚めを約束されていたはずなのに、結局ペンギンさんはうさぎさんを抱き枕にしています…。

何はともあれ、とりあえず幸せそうに寝ているこのペンギンさんと、うさぎさんを起こしましょう。ゆっさゆっさ



「皆さんおはようございます、今日はだいたい目的地への中間地点になります、よってご存知の通り盗賊に襲われる確率の高い日と言う事になります。よって皆さんには交代で馬車の外に出て盗賊避けとして歩いて頂こう…と思っていたのですが…。」

そうなんです、今日はあいにくのお天気で…それも結構な土砂降りで…。

ついでに雷までゴロゴロしてます、これはタイミングを見計らってお兄ちゃんに抱き付きましょう!



「まぁ、仕方ないな。」

「逆に盗賊の方も雨だから護衛は中に乗っていると思うんじゃないかな?」

「もし現れたならその時はその時だ」

「そうですわね、皆纏めて凝らしめて差し上げますわ!」

「そうですね!悪い事する人は捕まえて罪を償わせなければいけませんね!」

「そして、犯罪奴隷の報酬をたっぷりと頂くと!」


「……あの、私共は遭遇したくはないのですが…」

他の商人さんと御者の人達も頷いていました、

なぜでしょう?



そして、馬車の旅3日目です

朝から降っている雨は更に強さを増し、幌に打ち付ける雨音も更に大きくなって来ました。

「…暇ですね…。」

「ですわね…。」

私達2人は雷に怯えてお兄ちゃんに抱き付いた…までは良かったのですが、何故かすぐにバレてしまい…仕方ないので普通にお兄ちゃんに抱き付いています。


その時…


『ガタン!』っと音がして馬車が斜めに傾き動かなくなりました。



「どうかしたんですか?」

私は御者のおにーさんに話しかけます

「すまんが車輪が轍に填まって動けなくなった、手伝ってくれ」

「ほら、待ちに待ったイベント発生だよ?」

「「こんなイベントいや!」ですわ!」


そして、私達は一旦雨の降り頻るお外へ…

「はい、じゃあリッカちゃんなら、この事態を脱する為にはなにをする?」

「えっ!うーん…私なら身体強化して馬車を押しますわ」

「そう?じゃあ頑張って!」

「へ?」


そして、リッカちゃんは顔を真っ赤にしながら馬車を押しています、でも馬車は動きません。


「ダメですわ、足元が滑ってぜんぜん動きませんわ…。」

「だろうね、押すため体重もないだろうし。」

「なら、なんでやらせたんですの!?」

「たまには失敗も経験しないとね。それじゃ次はアリスの番ね」

「えっ私?そうですね…私なら…。」


私は少し考えると馬車に近づき馬車をアイテムボックスにしまいます。そして轍のない所に馬車を出しました。


「これでどうですか?」

「おぉ、ありがとう!助かったよ。」

私は御者のおにーさんに頭を撫でらてました、どうせならお兄ちゃんに撫でて貰いたかったです…。


おにーさんは馬車にお馬さんを繋ぎ直しています。


「それでお兄ちゃんならどうやって助けたんですか?」

「そうだな…俺なら土魔法で轍を直すかな」

「なるほど!でもその魔法、土魔法は教わってません!」

「私も教わってませんわ!」

「今まで必要なかったしね」

「今までは必要なかったかも知れませんがこれから必要になるかもしれません!と言う事で教えてください」

「当然、私にもですわ!」

「えっ?まぁいいけど…。」


よし!これで合法的にお兄ちゃんに抱きしめて貰えます!!


「じゃあ、やるよ?まずここをこうして…」


そしておにーさんが、お馬さんを馬車に繋いでいる間に2人共簡単に土魔法が使えるようになりました。


「準備が整いましたので出発しますよー」

どうやら、おにーさんはお馬さんを馬車に繋ぎ終わったみたいです、私達は馬車に乗り込むと馬車がゆっくり動き出しました。




「お兄様、前から気になっていた事があるんですが聞いてもいいですか?」

「ん?なに?」

「お兄様は誰に魔法を教わったんですの?」

「うーん。誰って言われてもね、本を読んでの独学だから…その本を誰が書いたかは知らないし…。」

「魔法の本ですの?」

「魔法だけじゃないけど…魔法の本で間違ってないかな」

「その本は見せて貰えますか?」

「私も見たいです!」

「別に構わないけど…読めないと思うよ?」

「大丈夫ですわ!これでもちゃんと勉強もしておりますので!!」

「うぅ…私は難しい字は読めないかも…。」

「たぶん2人共読めないと思うけど…はい、これだよ。」

お兄ちゃんが出したのはとても分厚い本でした、重たいです、重箱のお弁当くらい大きいです。

リッカちゃんがさっそく開いてページを捲っています。

「こっ、これは…」

「何が書いてあるんですか!?」

私は期待を込めてリッカちゃんに聞いてみます。



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