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58話 敵の見つけ方

[その頃王宮にて]


「なに?依頼を受けた者が王都を出ただと?」

「はい、どうやらすれ違いになったらしく…」

「それで、何処へ行ったのだ?」

「詳しくは分かりませんが北方行きの護衛依頼を受けたようです」

「護衛依頼と言う事は冒険者なのか?」

「はい、冒険者のようです。」

「その冒険者はなんの為に森の間伐依頼なんか受けたのだ?」

「なんでも木材が欲しかったらしく、王都の中心部にある大岩があった空き地に家を建てたようです」

「あぁ、あそこか。でもなんでまたあんな所に家なんか…。」

「それは分かりませんが、あの大岩を片付けて家が建てられたそうですよ。」

「あの岩を片付けただと!?それは、もしかすると木の間伐方法と関係があるんじゃないか?」

「分かっております、それは現在調査中です」

「しかし、北方面と言うと大きな街はないだろう?それに王都に家を建てたと言う事は程なく戻ってくるのではないか?」

「はい、私もそう思います」

「なら、戻ってくるのを気長に待とうではないか」

「そうですね。」





翌朝


今日は私が枕にされてますね、いつもなら二度寝する所ですが今日は起きないと皆さんに迷惑がかかってしまいます。

私は涙を飲みながらお兄ちゃんを起こします…でも、もうちょっとだけ…。


「お兄様、起きてください!」ゆっさゆっさ

「………。」

リッカちゃんはいつもいじわるです…。




「皆さん、おはようございます」

「おう!おはよー」

「食事の方は、もうすぐできますので少々お待ち下さい」

皆さん朝が早いですね、でも御者の人達がいませんね?

と思い、馬車の方に目を向けると3人は馬の手入れをしていました。

どうやら私達が最後だったみたいです。

でも、黒虎の人達は眠そうにしてますね…。


そうこうしているうちに朝ごはんが出来たみたいです、味の方は…うん、夜営にしては頑張った方なのかな?



「それでは、今日もよろしくお願いします」

そう言って、馬車が動き出します。

馬車は野を越え山越え谷越えて進んで行きます。

いや、実際通ったかは分かりませんが…たぶん越えました!

先頭馬車の方にでは鹿だ!猪だ!と、狩りを楽しんでいたみたいですが、最後尾ではなんの?イベント?もなく?2人でお兄ちゃんの取り合いをしていました。

それはそれは白熱したバトルでした。結局2人共疲れて寝てしまい両側からお兄ちゃんの肩が枕になっていました。


そして眠ったまま更に少し進んでいた所で私は…。

『ピクッ!』っとなってから目を覚まし…

「…敵です」

「寝てたのに気が付くなんて凄いね」

と言いながら頭を撫でらてました

えへへ、やりました!

「御者のおにーさん!このまま進むとオーガの群れに出会します。」

「なんだって!?それは本当か!?」

『ピィッーーー』

御者のおにーさんは指笛で合図し馬車が止まり、御者のおにーさんは先頭に駆け出しました。

「ん……何事ですの?」

この騒ぎでリッカちゃんも起きたみたいです

「この先にオーガの群れがいるんですよ」

「とりあえず俺達も降りて先頭の方へ向かおう」


「それで、どうする?」

「どうするって言われても迂回路なんてないぞ?オーガが去るのを待つか倒すかしかないな、後は引き返すかだが…。」

「と言っても俺達が相手にできるオーガはせいぜい3頭って所だぞ?何頭の群れなのかは分からないが群れなら倒すのは無理だ!」


そして、少し遅れて私達が先頭に到着します

「あぁ、アリスさん。オーガの群れって言うのは本当ですか?」

「はい、この先500mくらいの所にいます。数は、えーと…30頭くらいかな?」

「たった30頭ですの?ならサクッと倒してしまいましょう」

「そうですね、3人でやれば1人10頭ですしね」

「おい!たった30頭ってなんだよ、それにオークじゃなくてオーガなんだろ?3人でなんて…そもそも本当にオーガなんかいるのか?」

「疑ってるようならあなた方も来ますか?」

「えっ…」




「という事で、いってきまーす!」

「気をつけてくださいね」

「はーい!」

結局、私達8人は商人さん達に見送られオーガの群れが待つ場所に向かいます。

「本当にいるのか?」

「どっちだとしても油断するなよ」

「まぁ、いざとなればBランクのリーダーの後ろに隠れればいいしね」

「なんで俺の後ろなんだよ!それならあの嬢ちゃんはAランクだぞ?」

「あの子の後ろじゃ隠れきれないだろ?」

「ならやっぱりリーダーの後ろしかないわね。」


ブラックタイガーの人達が騒がしいですね…お陰でオーガがこちらに気付いて向かってきてますが…その事には気付いているんでしょうかね?



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