56話 続、綺麗な腕の折り方
久しぶりの投稿…といっても予約なので読者には分かりませんが…。
「降参しますか?インガお兄様?」
「……食らえ!ファイヤーボール!」
「!!」
インガさんが残った左手で魔法を使いました、不意打ちですが普通の火の玉攻撃ですね。
『ばしっ!…ドーン!』
リッカちゃんの右腕で弾かれた火球は少し離れた地面に小さな穴を空けました。
『バキッ』
そしてリッカちゃんが魔法を使ったインガさんの腕を蹴り上げ再び鈍い音が谺します、そして…。
「ぐぅぁぁぁぁ…」
っと叫び声がしてインガさんが地面に膝を付きます、そして丁度いい高さに来たお腹がリッカちゃんに蹴り上げられ…
『バキバキッ』
っと音がしてインガさんが倒れました。
叫び声が上がらなかったと言う事は無事に気絶できたのでしょう…。
骨も綺麗に折っていたので治療もやり易いと思います…。
「どうですかお父様、認める気になりましたか?」
リッカちゃん…いい笑顔ですね…。
「…あ、あぁ…。」
「やりましたわ、言質を取りましたわ、お兄様!」
そう言ってお兄ちゃんにリッカちゃんが抱き付きました。ついでに頭まで撫でて貰ってます!!
「ずるいです!私も撫でてください!」
取り敢えず私も抱き付きます。
「なんでアリスまで抱き付いてくるのさ?」
と言いつつもちゃんと撫でてくれました。
えへへー
「さて、取り敢えず…」
リッカちゃんが手をパンパンと叩くと何処からともなく執事さんが現れお兄さんを抱えて連れていきました…良く訓練されてます。
「リッカ!」
「…まだ何か?」
「…お前、どこでそんなに強くなった?近衛副隊長のインガを倒すなんて…それとその右腕はどうやって…?」
「ふふふ、お兄様のお陰ですわ!」
そう言ってまた抱き付いてます
「君がか…?どうやら、またリッカが世話になったようだな、それとこれからもよろしく頼む。」
「いえいえ、こちらこそ。」
「失礼だが、君は貴族家の者かね?」
「いいえ、普通の平民ですが?」
「…そうか…それは残念だ…。」
貴族だと何かあるんですかね?
「さぁ、お兄様!許可も降りましたしさっそく旅に出ますわよ!!」
「えっ?今から!?」
「今からですわ!」
そして取り敢えずの冒険者ギルドです、話し合いの結果、他の街に行くのでついでに何か依頼を受けようって事になりました。
よって今日は準備と護衛依頼の確認です。
「やっぱり北の方向がいいよな…」
「なんで北なんですか?」
「南から来たから?他に行きたい所があるならそっちにいくけど?」
「お兄様が北に行きたいのであれば私も北に行きたいですわ」
そして丁度いい護衛依頼を探していると…
「お前達こんな所にいたのか?」
と後ろから話しかけられ…
…えーと、誰あだったかな…どこかで見た事あるんだけど…
うーん、思い出せない…。
「ギルマスじゃないですか!?王都に何か用でも?」
あーそうでした、私のいた街のギルマスです確か名前は…アデクさん?
「どうしたって…。猫についてだ」
あぁ!猫さんの事すっかり忘れてました。あれからどうなったんでしょう?
「猫さんどうなったんですか!?」
「あぁ、あれからいろいろあって、結局宿屋で飼う事になってな。お陰でようやく餌代に困らなくなったよ」
「そうなんですか!?」
リナちゃんお母さんの説得に成功したんですね、これで一安心です。
「しかも猫見たさに人が集まって、なかなか繁盛してるらしい。」
どうやら招き猫になってるみたいですね…。
「おっと、あまり時間がないんだった。悪いが俺はこれで失礼するぜ。」
と言ってギルマスは出ていきました。
何をしに来ていたのかは分かりませんが猫さんの様子を知れてよかったです。
「それで、護衛依頼はこれでいいかな?」
「「はい」ですわ」
そして依頼の紙をビリビリ剥がしてカウンターの方に向かいました。
[その頃王宮にて]
「なに?間伐が終わっただと?」
「はい、王様」
「なぜそんなに早く終わるのだ?まさか切った木を放置してるのか?」
「いえ、話によると切り株も細い物しか残されていないようで…木があったと思われる場所にはぽっかりと穴が空いてたそうです…。」
「なんだそれは?木が消えたとでも言うのか?」
「それはなんとも…しかし木材が入って来ないとなるのはまずいですね…。」
「「………。」」
「まずいな…。こうしてはおれん!すぐに依頼を受けた者を王宮に呼び出せ!」
「はっ!しかしどう言った用件で呼び出せば…。」
「そんなものなんでもよかろう、いいから早くしろ!」
「はぁ…分かりました…。」




