51話 体力の付け方
そして、翌朝…。
私は息苦しさに目を覚まします、するとなぜか2人に両側から抱き付かれてます。
苦しいです、そして身動きが取れません。
おかしいですね、いつの間に真ん中に移動したのでしょう?
モガモガと暴れていると、寝惚けたペンギンさんに頭を抑えつけられ、うさぎさんに首を絞められます。
(待って下さい!死んでしまいます!!)
私は身体強化の魔法を発動させ無理やりベッドから脱出しました。
死ぬかと思いました…。
「ん…、……おはよう、アリス。」
「お兄ちゃん、おはようございます」
「…なんか怒ってるみたいだけど?どうかした?」
「いいえ、別に怒ってません」
本当はすごく怒ってますが…。
「そう?それならいいけど…とりあえず朝だから起きようねリッカちゃん」
お兄ちゃんがリッカちゃんをゆっさゆっさして起こしています。
「んっ…もう食べられませんわ…」
あぁ、テンプレな寝言をありがとうございます
「リッカちゃん?早く起きないとキスしちゃうよ?」
「!!」
リッカちゃんが飛び起きました、その顔は真っ赤になってます。
「おはようリッカちゃん」
「…お兄様おはようございますわ…///」
っと言いながらどさくさに紛れお兄ちゃんに抱きついてます、なんでですか!
とりあえず私も抱きつきます。もふもふ
「2人とも遊んでないで着替えて支度しようね?」
そして、朝のアレやコレをすませてドワーフさんの所へやってきました、と言っても商業ギルドなんですけどね。
「おじさん、おはようございます」
「あぁ、お前さんか…って誰がおじさんだ!」
どこからどう見ても、あなたがおじさんですよ?
「そんな事よりおじさん!まだ間伐は終わってないですけど家を建てるくらいなら十分なくらい集まったので、さっそく作業に取り掛かって欲しいのですが…。」
「はぁ?まだ昨日の今日じゃないか?お前は俺に犬小屋でも作らせる気か?…まぁ、今は仕事がなくてヤバいから例え犬小屋でも頼まれれば作るがな…。」
おじさんかなり家計がピンチみたいですね…
「ちゃんと木は集まったのでとりあえず現場まで来て下さい」
そう言って、おじさんを引っ張り現場に移動します、どうせならお兄ちゃんと手を繋ぎたかったです。
しかも後ろからついて来ているリッカちゃんはお兄ちゃんと手を繋いでいます…。
そして、程なく現場に到着
「ここがその場所か?木なんてどこにも無いじゃないか?それにあの岩はなんだ?」
「あぁ、木は今から出します。あの岩も片付けますね」
そして、私は岩を片付けてから、角の方から順番に大小様々な木を出していきます…葉っぱや根っこを付けたまま…
あっという間にわりと広かった土地の半分をうず高く積まれた木が埋めつくしました。
「なっ…。」
おじさんはびっくりして腰を抜かしてますね…。
「どうですか?これで足りますか?」
「あ、あぁ、そうだな…」
そして、なにやらおじさんが髭に手をやりながら考え込んでいます。
「枝葉や根っこがあって使えない部分が多いから木が少し足りないかもしれんな、まぁそれは後でいい。あまり置かれても作業スペースがなくなるからな、しかしこれは俺が1人でやる仕事じゃないな、悪いが仕事のない似たような連中を仲間に呼びたいんだが、いいだろうか?」
「はい、是非お願いします!」
それなら作業スピードも大幅アップしそうですね、もしかしたらすぐに木が足りなくなるかもしれません
「それじゃ俺は仲間に声をかけてくる。」
「それなら私達は森の間伐作業に戻りますので設計図を渡しておきますね」
「勝手にやって構わないって事か?」
「はい、基本的には予算内であれば大丈夫です、2日置きくらいで様子を見に来ますね。」
「分かった任せてくれ、素晴らしい物を作ってやるからな!」
そう言っておじさんは仲間を呼びに向かいました。
「では、私達も行きましょう」
今度はお兄ちゃんと手を繋いで行きます。
そして、戻ってきた森
「さて、昨日1日作業して何か効率的で早く終わるようないい方法は思い付いたかい?じゃぁまずはアリスから!」
「えっ!うーん、細い木はアイテムボックスに入れないで切るだけにしたらどうですか?それなら遠距離で魔法を使えばいいので移動距離が短くなります。」
「なるほど…じゃあ次リッカ!」
「ふぇ!?えーと、昨日は1人3例でしたけど2例にして身体強化を使いながらまっすぐ駆け抜けるのはどうでしょう?木の間隔もだいたい分かるようになりましたし多少ズレても見る人は少ないと思いますわ」
「よし、じゃぁそれ採用してさっそくやってみよう」
結果は2例片道20分でした
「ふむ…3人で1日8時間やったとして1日で横に432mだな、森が四角だと仮定するなら10日はかからないだろう。」
「それでも10日もかかるんですね…。」
「まぁ、体を鍛えてると思えば…ねぇ…。」
そして、今日は8往復して終わりになりました。
「疲れました、今日はもう寝たいです」
「こらこら、汗かいたでしょう?お風呂出すからちゃんと入りなさい」
「はーい…。」
そして、皆で一緒にお風呂に入り、着替えた所で力尽き、そのままご飯も食べずに寝てしまいました。




