47話 大金の貰い方
「お、お前さんは確か昨日Aランクに上げた…」
今さら気付いたんですかね?
「あぁ、その節はどうも」
適当に流しておきます
「アリスAランクになったの?」
「そうですよ」
私はお兄ちゃんにカードを見せます。えっへん
「すごいねー」と言いながら頭を撫でてくれます、これでAランクになっての目標が全て達成されました!
「お前達…Aランクの凄さ分かってないだろ…」
うーん?確かにAランクってなにが凄いんでしょう?簡単に上げて貰えましたね。
「まぁ、そんな事より治療して貰いたいのだが…」
「あぁ、そうでしたね。じゃぁアリスの魔力で治すから覚えてね」
「はーい!」
私はいつものように後ろから抱きしめられ…
「他人の魔力で魔法を使う?だと!?」
ギルマスは無視してお兄ちゃんの授業が始まります
「回復魔法は難しいんだけど…これくらいの傷の場合はここをこんな感じで…それでこっちの傷は…」
あっという間にギルマスの右腕が完治しましたが…。
「うぅ…難しです…傷によって魔力の動きが違います…。」
「そりゃ普通は同じ傷なんて付かないからね…」
似たような傷なのに魔力の動きも量もぜんぜん違います、これは覚えるのは難しそうです。
「私もやってみていいですか?」
「いいよ、おいで」
リッカちゃんもやるみたいですね
「ここはこうして…」
「ふむふむ…」
「こっちはこうね」
「どう?できそう?」
「…ちょっとこっちの傷で試してみますわ」
「俺は実験台じゃないぞ?」
「ちょっとうるさいですわよ」
ちょっと、リッカちゃん?ギルマスになに言ってるんですか…。
「あぁ、すまん…」
ギルマスも黙っちゃいました…。
「えっと、ここはこうですわね?」
「おぉ!治ったぞ!?」
「じゃぁこっちはこうですわね」
リッカちゃんがギルマスの左腕をみるみる治していきます、私はかなり難しいと思ったのですが…。
「はい、終わりましたわ」
「たいした傷ではなかったが…これは凄いな…。」
「さぁ、傷も治りましたし、さっそく冒険者に登録してくださいな」
「あぁ、わかってるから慌てるな」
私達はギルマスと一緒にカウンターのお姉さんの所へやってきました。
「こいつの冒険者登録をしてやってくれ、Bランクでいい」
「ギルマス!仕事サボってどこに行ってたんですか!ちゃんとお祭りの対応をしてくれないと困ります!」
「あぁ、すまんすまんすぐに行く。じゃぁお前達もまた今度な」
ギルマスは奥の部屋へと消えていきました…
忙しかったのにお邪魔しちゃいましたね…
「えっと、それじゃ銀貨3枚とこちらの紙に必要事項を書いて下さい」
「分かりましたわ」
(えーっと…なになに…。名前…フルネームが必要なのかしら?まぁいいか、リッカっと。えーと…年齢…14才、職業は…剣士ですわね。身長…ちっちゃくありませんわ!、体重?イチゴ15個、B?立派なメロンを育てあげますわ!、W?引き締まってますわ!、H?とってもプリティですわ!でも、これ本当に必要なのかしら?…とにかく年齢だけは、お兄様に見られる訳にはいきませんわね…。)
リッカちゃん、ずいぶん慎重に書き込んでいますね?
「書き終わりましたか?」
「はい、これでお願い致しますわ」
「えーと、リッカさんですね。ではこれでカードを作成しますので少々お待ち下さい」
少しして…
「お待たせしました、こちらがリッカさんのカードになります。」
Bランクの銀色のカードですね
「これでお兄様とお揃いですわ」
リッカちゃん嬉しそうです
「このまま何か依頼を受けますか?」
これって受付嬢の謳い文句なんですかね?
「何かいい依頼でもあるんですか?」
「その前にアリスさん、何か忘れてませんか?」
「えっ?私ですか!?」
うーんと、なんでしょう…。
確か身体強化を覚えて何かしようとしたような…。
「本当に覚えてないんですか?」
「…アリスさん、確かオークを血祭りにあげるイベントに参加してたんじゃなかったかしら?」
「あー!そうです、すっかり忘れてました!…それで、あれからどうなりました?」
「アリスさんが優勝してオークの買い取りが5倍になりましたよ」
おぉ、1日しかやってませんでしたが優勝してたみたいです。
「それでこちらが5倍にした買い取り額とオークキングを合算した…よっこいしょっと…。金貨480枚になります。あー重かった。」
「………。」
「えっと、アリスさん?どうかしました?」
「はっ!えっと。ありがとうございます、うっ重い…」
こんな大金…どうしましょう…。
それにちょっと重すぎます。これも頭の上に落とせば凶器になりそうです。
「そんな大金持ってたら簡単に誘拐されそうですわね」
「それは…もうやめて欲しいです」
「もうって…そんな事があったんですの?」
「大丈夫です、ちゃんと捕まえました!」
「でも「重そうだから持ってあげるよ」とか言われて簡単に渡しそう…。」
「そんな事しません!…でも怖いのでお兄ちゃん持ってください」
「結局渡すの!?」
「…あの、よければギルドでお預かりしましょうか?」




