44話 血祭りの仕方
宿の部屋に着くとお兄ちゃんがいません!
ついでにリッカちゃんもいません!?
どこに行ったかと思ってたいたら浴室の方から音がします。
覗いてみると案の定2人でお風呂に入ってました。しかも、いつもはあんなに恥ずかしがっていたのに今は後ろから抱きしめられて入ってます。ずるいです!
私も急いで服を脱いでお風呂に突入します!
「私もお風呂入ります!」
「アリスおかえり…って、かなり血の匂いがするね…。」
「アリスさん、確かオークを血祭りにするイベントに参加してたんじゃ…。」
なんですかその物騒なイベントは!?
「いや、言われてみれば確かにオークを血祭りにするイベントですが…。」
「…でも、これは人間の血の用な匂いが…。」
「ま、まさか…アリスさん、オークだけでは飽き足らず、とうとう人間を…。」
「違います!怪我をして気を失った冒険者をギルドに運んだだけです!」
とりあえずこのままでは寒いので私も湯船に浸かります。ふー、極楽です
「冒険者を運んだってどうやって?」
「そうですわ、このぷにぷにの細腕でどうやって運んだんですの?」ぷにぷに
「腕をぷにぷにするのをやめて下さい!普通にアイテムボックスに入れただけですよ!」
「生きた人間をアイテムボックスに入れたの?」
「ちょっと怖かったけど入れました、出した時もまだ生きてたので大丈夫なんだと思います。」
「入るの?ちょっとアリスを入れてみていい?」
「絶対いやです!」
そんな事を言いながらお兄ちゃんに全身を洗われました、血の匂いは取れたでしょうか?
お風呂を出て黒猫に着替えます、うさぎさんはちゃっかりベッドに腰掛けたペンギンさんのお膝の上にいます。ずるいです!
「それで、まさか1日で寂しくなって帰って来た訳じゃないんでしょ?」
「うっ…ち、違いますよ、そんな訳ないじゃないですか、ちょっと身体強化の魔法を教えて貰いにきただけです!」
「違うの?てっきり寂しくなったのかと思ったけど?でも身体強化の魔法なら、明日からリッカちゃんに教えるつもりだったから一緒に教えてあげるよ」
「ホントに?わーい!」
「だからアリスも練習に付き合ってね?」
「…?練習?」
「私の剣の練習ですわ」
「剣?でも私剣なんて…」
「俺が1人でリッカちゃんに挑んでも剣では相手にならないからね、アリスと一緒に相手するって事さ」
「つまりリッカちゃんを合法的に痛め付けれるって事ですね!」
「ふふふ、返り討ちにして差し上げますわ!」
私達の間で火花がバチバチしてますが、お兄ちゃんが面白がって魔法を使ってるみたいです。
夕食はリッカちゃんが作ってくれました、部屋の中でお兄ちゃんの調理用便利魔法のオンパレードでした。
「こうして2人で調理してると新婚さんみたいだね?」
「ふぇ…!? そ、そうですわね…///」
なんか甘い感じの雰囲気で料理してます…。
…相変わらずリッカちゃんの料理は美味しかったです…悔しいことに…。
「さて、腹も膨れたし寝るかな」
「お兄ちゃん知らないんですか?食べてすぐ寝ると牛さんになるんですよ?」
「…確か、牛のように胸が大きくなるんだっけ?」
「なんですと!?こうしてはいられませんわ!お兄様!すぐに一緒に寝ますわよ!」
「そうですよ!お兄ちゃん何やってるんですか!すぐに一緒に寝ますよ!」
私達はお兄ちゃんの腕を引っ張りベッドに連れていきます。
「結局一緒に寝るのね…」
なに至極当然の事を言ってるんですかね?
「「おやすみなさい」ですわ」
今日もペンギンさんに抱きついて寝ます、もふもふです!
「なんでですか!!」
おはようございます…朝起きたらうさぎさんがペンギンさんに抱きしめられてます…黒猫さんの隣で…。
ずるいです!いつの間にこのうさぎは真ん中に移動したんですか!これじゃ私は抱き枕にしてもらえません…。
「アリスさんうるさいですわよ」
「うぐぅ…と言うかお兄ちゃんも起きて下さい!」ゆっさゆっさ
「それで、どーゆーつもりですか?」
「どう、とは?」
「なんでリッカちゃんが真ん中に寝てたんですか?」
「アリスさんが寝ぼけて反対側に移動したのでは?」
「そんな事ありません!私は寝た時も右側でした!」
「そうだったかしら?」
「そうですよ!」
「まぁ、細かい事は置いといて、リッカちゃん?朝ご飯まだ?」
「はいはい、ただ今お作り致しますわね」とてとて
…逃げられました…。
「やっぱりアリスは女の子いじめるのが好きなの?」
「違います!あれはリッカちゃんが悪いんですよ!」
「はいはい、そんなに怒らない怒らない」
私はお兄ちゃんに頭を撫でられます、仕方ないので今日はこれくらいにしといてやります。




