34話 観光の仕方
祝 連載1ヶ月
「でも私魔法なんて使えませんわよ?家庭教師に教わった時も魔法を使えたのは兄と姉だけでしたわ」
私達はギルドを出て商店が建ち並ぶ通りを目指して歩いています。
お兄さんとお姉さんがいたんですね。
「そうなの?…ちょっといい?」
「ふぇ…なにを、キャッ!」
お兄ちゃんがいきなりリッカちゃんを抱きしめました!なぜですか!ずるいです!
「…あ~、なるほどね。そう言う事か」
「いきなり何するんですの!」
「魔法を使えなかった理由が分かったよ」
「「えっ?」」
「…なんで今ので分かるんですの…?」
リッカちゃんがジト目でお兄ちゃんを見ています
「リッカちゃんは魔力の量が魔力のある他の人に比べて極端に少ないんだ、だから魔法が使えなかった」
「そうなんですの?でも、家庭教師の人は魔力があるって言いましたわ」
「少ないだけで、ない訳じゃない、だからあるって言ったのかな?その辺は分からないけど」
「でも、それだと結局私は魔法を使えませんわよね?」
「少ないなら増やせばいい、ない所から魔力は作れないけど、少ないなら増やせるよ。まぁ結構きついけど…」
「私、魔力を増やすなんて聞いた事ないよ?」
「私もありませんわ」
「まぁ、めんどくさいしね。それに痛いし…。」
「痛いの?」
「俺は体験した事ないけど、話を聞いただけでも痛い」
「…どうすればいいんですの?」
「やる気あるの?」
「それは…私だって魔法使ってみたいですわ!」
「私も魔力増やしたい!」
「やり方自体は難しい事じゃないよ、魔力の容量を広げるだけだから」
「「容量を広げる?」」
「そう、風船を膨らませるイメージかな?自分の風船に他人の魔力を入れて無理矢理膨らませるんだよ」
「それで魔法が使えるようになるんですの?」
「絶対とは、言えないけどよほど才能に見離されてなければ使える、ただアリスはもともと魔力が多いから俺には増やせないと思う」
「えー!」
私はもう増やせないんですね…
「私…やりますわ!」
「そう?ならやってあげる、でも2日くらいは痛いよ?」
「「2日も!!」」
「だから他に用事がない時がいいね」
「分かりましたわ、パパに予定を聞いてみます」
普段はパパって呼んでるんですね。
「とりあえず今日は買い物と観光するから案内再開してくれる?」
「はい、こちらですわ」
私達は商店が建ち並ぶエリアにやって来ました私の街と違って物がたくさんあります。
今ならなんだって買えます、お金に困ってませんし、たくさん詰め込めるアイテムボックスもあります、買い物し放題です!
食材はリッカちゃんが目を光らせて次々に購入しています
お兄さんは雑貨屋さんで何か買っていました
私は、お菓子に目が眩んでしまいました…
「もう少し大きいテントを買おう、お金もあるしいいやつにしよう」
「そうですね、寝袋もあれじゃ流石に狭いですし…」
それで結局…
10人くらい寝れる軍事用のテントにダブルベッドを購入、椅子とテーブルにタンスや食器棚まで購入、更に布団や毛布や服まで追加購入しましたアイテムボックス様々ですね!
「テントは組み立てて家具配置しておかないとね」
「そのまましまうんですの!?」
「いちいち畳むとかめんどくさいじゃん?」
「はぁ…常識が分からなくなりますわ…。」
そして買い物が終わると次は観光です
「ここが王都で有名な観光スポットですわ」
「「噴水?」」
「ただの噴水ではありませんわ」
「ショボい噴水?」
「…違いますわ」
「汚い噴水?」
「…確かに汚いですが…。」
「「じゃぁなに?」」
「それを今から説明しようと…」
リッカちゃんがまたジト目で見てきます
「まぁ、いいですわ。この噴水にお金を投げると願いが叶うと言われています」
「なるほど、タダの噴水ではなく有料の噴水なのね…。」
「なんか違いますわ…」
「そしてあちらに見えますのが、口から水を吹き出す猫の像ですわ」
「「また噴水?」」
「……えぇ、噴水ですわ」
「ただの噴水?」
「今回は無料ですわ!」
「…いや、そうじゃなくて…」
「タダの噴水ですわ!」
「「……。」」
「そしてこちらが、お漏らしをする男の子の恥ずかしい像ですわ!」
「「要するに噴水でしょ?」」
「噴水ですわ!」
「王都が噴水の名所って事はよくわかった」
「分かって頂けてよかったですわ」
「それじゃ、そろそろ宿に案内して貰えるかな?」
「えっ?あの…今日も泊まって頂いていいのですわよ?」
「いや、流石に迷惑になるから俺達は宿に泊まるよ」
「そんな…ダメですわ、せめて1日…もう1日だけ泊まって下さい、それで話を付けますから!」
結局、リッカちゃんの熱い熱意に押し切られ、もう1日だけ泊まる事になりました。




