32話 お屋敷の泊まり方
いろいろとありました、そう、いろいろと…
あれから私達は馬車を走らせ王都まで1日の所まで来ています、本当はもう少し…いえ、王都にかなり近づいているはずだったのですが…まぁ、いろいろとあったのですよ。
そして私達はテントを張りリッカちゃんのご飯を食べた所でお兄ちゃんが檜の棒で作っていた物を取り出しました、それはなんとお風呂でした!
お兄ちゃんは結界魔法やら岩やら毛布やらで目隠しを作り順番で入る事になりました。まずお兄ちゃんが魔法でお湯を張る為に最初に入るみたいです。私はいつものように一緒に入ろうとするとリッカちゃんに止められました。
「と、殿方と一緒にお風呂に入るなんて、何を考えているんですの!ダメですわ!そんなの許しませんわー!」
「…それで…結局なんでこうなったの?」
そう、私達は3人で一緒にお風呂に入っております。リッカちゃんは真っ赤になって隅っこで後ろを向いて丸まっています。
いやなら入らなければいいのに…
私はお兄ちゃんに頭を洗って貰うと暑くなってきたので早めに上がる事にします。
[リッカ視点]
「それでリッカちゃん。その腕どうしたの?」
「!!」
「言いたくないなら言わなくていいけどさ、流石にバレてるよ?」
「…詳しくは言いませんが…練習中の事故ですわ…医者には、もう動かないと言われましたわ…。」
「…ちょっと見せてくれるかな?」
「い…いやですわ…こんな所で…。」
恥ずかしすぎますわ!
「はいはい、怖くないからねー」
そ、そうではなくて…。
「や…やめてくださいまし!」
そして後ろから抱きしめられて右腕に何かされましたわ。
「もうお嫁に行けませんわ…。」
「大丈夫大丈夫。」
何が大丈夫なんですの!!
「痛いですわ!」
「はいはい、ちょっと我慢してね」
ズキズキします…
「痛いぃ…まだ、ですの…」
「あとはここの筋繋ぐだけだから」
そう言って腕が光ました。
「うぅ…?終わりましたの?」
「どう?治った?」
私は恐る恐る右手を握っててみます。にぎにぎ
腕を曲げてみます。くにくに
「動き…ますわ…なんですの?」
「…医者がヤブだった?」
「そんな事ありませんわ!王都で1番の名医ですわ!」
「じゃあ、誰かに嵌められた?」
「!!……そ、それは…。」
「…そっか、治ってよかったね」
「はい!ありがとうございますわ」
「…頭、洗ってあげようか?」
「ふぇ!……ぉ、お願いしますゎ…///」
そう言って頭を洗ってもらいましたわ。それはもう…死ぬ程恥ずかしかったですわ!!
その後、ヤイルさんにお風呂を交代して途中でメイドさんに突撃されたとか、されなかったとか…。
そして3人でテントに入り3人で寝袋に入り、お兄様を抱き枕にして寝ましたわ。
[アリス視点]
おはようございます
今日の抱き枕はリッカちゃんですね…また泣きながら寝てたみたいです、オーガに襲われた時の事を思い出しましていたのでしょう。
今日は昨日の遅れを取り戻すべく早く出発する必要がありますので抱き枕になっているリッカちゃんには悪いですが、心を鬼にしてお兄ちゃんを起こします。
「お兄ちゃん起きてくださいー」ゆっさゆっさ
朝ご飯もアイテムボックスに入っているお弁当にします、大量に買い込んだので暫くは大丈夫です、お昼も同様にお弁当です。
そして日が沈んで深夜に近いような時間に私達は王都に到着しました。
「このまま私の家に向かいますわ」
街門を抜け貴族街を進み、1件のそれはそれは大きなお屋敷の前に止まりました、呼び鈴を鳴らすと、兵士さんが2人駆けてきました。
「リッカお嬢様…なんですか?」
「私の顔を忘れましたの?」
「し、失礼しました、お帰りなさいませ、リッカお嬢様。…それでこちらの方達は…」
「…お、お友達ですわ」
「は、はぁ…。」
「とりあえず応接室のご案内致します」
「リッカ!!」
渋いおじさまがリッカちゃんを抱きしめてます
「お父様、苦しいですわ…」
お父様なんですね
「おぉ、すまんすまん、帰りが遅かったから早馬で様子を見に行かせたら、壊れた馬車と争った後があったと言われてな…」
それは心配になりますね。
「この方達に助けて頂いたので『私は』大丈夫でしたわ」
『私は』の部分が強調されてますね…兵士の方はたくさん亡くなってますからね…
「おお、それはそれは、なんとお礼を言ったら良いものか。」
お父さん泣いてます、親子揃って涙もろいんですかね?
「いえいえ、こちらもリッカちゃんには助けて貰いましたから」
ええ、助けて貰いましたとも。朝食とか昼食とか夕食とか…。
「何はともあれ、今日はもう遅いから泊まっていきなさい、客間を用意しよう。」
こんな立派なお屋敷にお泊まりとか緊張してしまいます!
「ありがとうございます、ではお言葉に甘えて。」
客間にはベッドが4つもありました!しかも1つ1つが大きいです、それに合わせてお部屋もものすごく広いです!
リッカちゃんはかなりのお金持ちなのですね!
「それで…どうしてこんなにベッドがあるのにアリスは俺のベットに潜り込んで来てるのかな?」
「えっ!お兄ちゃんは1人じゃ寝られないのかと思って…」
「そう?…じゃあ俺はそっちのベットに行こうかな。」
「え…。」
「いや…そんな絶望的な顔しないでよ…」
ここのフラグがいつ回収されるかは未定です…
(そのまま忘れ去られるかも…。)
設定集(ネタバレ注意)
リッカちゃんについて更新しました
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