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26話 看病のし方(リナ視点)

「リナちゃんおはよー」

受付にアリスちゃんの元気な声が響きます。

「アリスちゃんおはようございます。今日はお兄さんは一緒じゃないんですか?」

「お兄ちゃんはお部屋で寝込んでます、それで宿泊の延長をお願いしたいんだけど大丈夫?」

「はい、大丈夫です」

「よかったー、じゃあ私はご飯食べたらギルドに行くからまたねー」

そう言ってアリスちゃんは食堂の方へ消えて行きました…。

お兄さん置いくんですね…。


…となると、これはチャンスでは?

アリスちゃんはいない、お兄さんは寝込んでいる、つまり私が看病すれば…。

「!!」

こうしてはいられません!高速で仕事を片付けてお兄さんの所に行かないと!

私は赤い戦闘服(ワンピース)に着替えて3倍のスピード(体感)で仕事をこなします。


頑張って働いたのでお昼過ぎには仕事を片付ける事ができました。


『コンコン』

「はいどうぞー」

「失礼します」

「あれ?リナちゃんどうしたの?」


「アリスちゃんからお兄さんが寝込んでると聞いて心配だったので…」

「…なるほど、つまりアリスは要点を伝えてないのかな?ただの筋肉痛だから心配要らないよ?」

「そうだったんですか!」

「それに、もうだいぶ良くなったしね。」

「それならよかったです」


大したことなくてよかったです、でもアリスちゃんも人騒がせですね。


「今日は仕事はいいの?」

「はい、お兄さんが心配だったので、急いで片付けて看病しようと思ってたので、しばらくは大丈夫です。」

「そうなの?無理させちゃったみたいでごめんね。」

「いえいえ、私がお兄さんと一緒に居たかっただけなので。」

「そっか、魔法の調子はどう?役に立ってる?」

「はい、頑固な油汚れも簡単に落とせるのでママも羨ましがってます。」

「そうなんだ、その赤いワンピースもかわいいね」

「あ、ありがとう…ございます…。」

お兄さんにかわいいって言ってもらえました、嬉しいです!


『コンコン』

「はい、どうぞ」


「あれ?ママ。どうしたの?」

「どうしたの?じゃないでしょ、どこに行ったかと思って探したわよ。」

「シェイドさん娘がご迷惑おかけしてませんでしたか?」

「いえいえ、暇だったので、いい話相手になって貰ってますよ。」

「そう?それならいいんだけど…それで娘に教えた魔法の話なんだけど…。」

「魔法がどうかしましたか?」

「どうして魔法が使えるようになったの?私、本当は魔法なんて1日で使えるようになるなんて思ってなかったの、普通魔法を覚えるにはものすごい時間とお金がかかるから…。でもいい機会だから経験だけさせるつもりだったのに、帰って来たら簡単にすごい魔法が使えるようになってて……シェイドさんはリナにどんな風に魔法を教えたの?」

「どんな風にって言われても…普通にリナちゃんの魔力を動かして見せただけですよ?」

「魔力を動かす?」

「うーん、説明は難しいですけど、俺がリナちゃんを操って魔法を使ったって感じかな?それで操られた記憶で魔法を使う…みたいな?」

「それって誰でも魔法を使えるようになるの?」

「誰でもって訳じゃないけど魔力があれば理論上は可能ですね」

「私にも教えて貰える?」

「…できればやりたくないですね…旦那さんの事もありますし…。方法がアレなので…。」

「そんなにアレな方法でリナに教えたの!?」

「見せた方が早いですかね。リナちゃん、ママにやり方見せたいんだけど協力してくれる?」

「うん!」

そして私はベッドに腰掛けたお兄さんのお膝に座ります。

「うっ…。」

「お兄さん?」

「ごめん、筋肉痛だったの忘れてた、もう大丈夫だから。」

大丈夫と言ってますが痛そうです、もっとゆっくり座っていれば…

「そ、そこに座らないと駄目なの?」

「体の中を掻き回すので俺との接着面積が多い方がいいですね、他にもいくつか理由はあるんですが。」

「そうなの…」

「じゃ、リナちゃん始めるよ。」

「いつでもいいですよ」

「まず魔力を…」

私の中で魔力が集まってきます

「これをこうして」

ぐるぐるしてます

「こうやって」

目の前に水の球がふわふわ浮いてます、最初に教えて貰った水魔法ですね。

「こう!」

水が氷ました!?大きな氷球です!

「後はこうしたり」

氷が自由自在に部屋の中を飛んでいます!

「こうしたり」

氷が砕けました!コップに入れたちょうど良さそうな大きさです!

「後はこうかな」

砕けた氷が更に小さくなり雪みたいに舞っています、キレイです。

「と、まぁ、こんな感じで教えるんです、けど…。」

「つまり、そこに座れるかどうかって事よね…。」

「俺が座らせたいかどうかも含みますね」

「私は座らせたくないですか?」

「できれば…。人妻は避けたいですね。」

「…そうよね…。」

「俺がこの方法で教えるのは子供だけだと思います、おっさんとか絶対いやです、キレイなお姉さんなら…多少考えます。」

「私があと10年若ければ…いや、20年か…。」

「別に諦める事はないですよ、この方法で教わったリナちゃんに教えてもらえばいいんですから…。まぁ、今は体が小さいので無理かもしれませんが。」

「リナ!頑張って大きくなるのよ!」

「えぇー!?」

「その前に今のうちにもっと魔法を教えて貰いなさい!」

「わ、わかった!」

「じゃあ、私は行くわ。後は2人でごゆっくり~」

『パタン』っとママは扉を閉めて出ていきました。

お膝に座ったままの私はお兄さんを見上げました。


「はぁ、まあ暇だし部屋の中で出来る魔法を幾つか教えてあげるよ」


そして魔法の練習は私が疲れて寝てしまうまで続きました。


アリスがパーティーで遊んでる間に親睦を深めようと企むリナ視点、お兄ちゃんは常に誰かに監視されています

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