17話 閑話 続、魔法少女の作り方(リナ視点)
私が目を閉じるとお兄さんが私の両手首を掴んで来ます。
「まず、これが魔力ね。」
私の中で何かが、ぐるぐるしている感じがします。
「どう?分かった?」
「はい…たぶん…。」
「じゃあ次ね。利き手はどっちかな?」
「えっと、右です。」
「じゃあ、こっちで、正面を指指してみて。」
言われるがまま、私は正面を指差します。
すると少し力が抜けるような感覚がして…指の先に私の顔位の大きさの水の玉ができました。
「えっ?」
「じゃあ、ここまで、今度は自分でやって見ようか。」
「ええっ!!」
もうですか!?無理ですよ…。
お兄さんかなりスパルタです…。
「魔力は補充するから大丈夫だよ?」
「えっと、呪文とかは…?」
「ないよ?」
うぅ…呪文もないのに魔法なんて使えるのでしょうか…?でもお兄さんは使ってたし…。
まぁ大丈夫と言うなら大丈夫なのでしょう!
信じます!
「えーと、まずは魔力を…」ぐるぐるぐるぐる…
「それで指指して…」水…水…水…。
目を開くと…水がある…。
「これなら結構スパルタでも大丈夫かな?」
「!!」
失敗しました…1回くらい失敗させておくべきでした…。
「じゃあ次は風魔法ね。」
「えっ、もう次の魔法ですか?」
「簡単だから大丈夫だよ。」
あぁ、もうスパルタになってる…。
「じゃあ、今度は水面の方を指差して」
そう言われて、今度は水面を指差し…。
魔力が無理矢理使われるような感じがして
ザバーン!
「はい、これが風魔法ね。」
「じゃあやってみて」
私は先程と同じように指差し…
ザバーン!
「……。」
「よし、できたね。」
「じゃあ次のは難しいからまず見てて。」
「はい」
ようやく一息つけます。
「次はシールドの魔法なんだけど…っと」
目の前の透明な板が出ました
「これが普通のシールド魔法なんだけど…、ちょっと触ってみて。」
そう言われたので触ってみます、固くてツルツルしています、かなりの攻撃が防げそうです。
「これをこうやって丸めて、先を潰すようにして、水を入れて、風魔法で圧力をかけると。」
『ザザーッ!!』
っと音を出しながら薄いくて細い帯のような水が遠くにとんでいきます……。水は川の中程で霧になって消えて川に虹が架かっていました。
…綺麗です。
中の水は10秒程でなくなりました。
「今度はこの水流で鍋を洗うね。」
そう言って私をシールドで包み水が跳ねないようにしてくれました。細かい所まで優しいです。
お兄さんが再び水を入れて今度は鍋に向かって水を飛ばします。
「鍋だからさっき程の威力は必要ないからね、さっきの威力でやったら穴が空いちゃうから。」
鍋に穴が空く程の威力がでるんですね…それってもう攻撃魔法なんじゃ…
お兄さんが鍋に向かって水を出すと水の当たった所がパリパリと剥がれだし、そこが銀色に輝いています。
と、まぁこんな感じの魔法なんだけど、どうかな?
「凄いです、あの焦げ付きが一瞬で取れるなんて。」
「なら頑張って考えたかいがあったよ、じゃあ今度はリナちゃんの魔力でやるよ。」
「はい!」
「まずこうやって、そしたらこうして、こうやって、こう、はいできた。」
「凄いです、私の魔力なのにこんなに上手に使ってます、聞いてるだけだとさっぱりだと思いますが、やって貰うとすごく分かりやすいです!」
「じゃあ自分でやってみて、そのまま鍋をピカピカにしてみようか!」
「はい、頑張ります!」
少しして
「お兄さん、お兄さん!」
「ん?どうしたの?」
「お鍋ピカピカになりました!」
「えっ、もう?早くない?」
「はい!束子で擦るよりかなり早かったです!」
「そりゃ束子と比べたら早いだろうけど…ああ、本当にピカピカだ…。」
「でも、もう魔力が失くなっちゃいました…」
「ああ、それなら充電…じゃなくて充填してあげるね。」
そう言って私を抱きしめてきます。
「ふぇ?」
そして、なんだか体がぽかぽかしてきました。
お兄さんが「終わったよ?」っと言いましたが私は抱き付いたまま離れません。
「疲れちゃったかな?そろそろお昼にしようか。」
と言って頭をナデナデしてくれました。
名残惜しいですがいつまでもくっついていても迷惑になるので放れます。
お日様を見ると、ちょうどてっぺんの辺りにきていてお昼の時間と言う事が分かります。
お兄さんはママのお弁当を出してくれます、渡されたお弁当は何故かまだ温かいです、アイテムボックスの中で保温の魔法でも使っていたのでしょうか?
私がピカピカにした鍋は逆さまにされテーブルになっています。
「「いただきます」」
お兄さんは、2本の棒を使ってお弁当を食べています。食べにくくないのでしょうか?
それにしても量が多いですね、魔法の為にママがかなり張り切っちゃったようです…。
「やっぱり、あの人の料理は美味しいな、俺も結婚するなら料理の上手な人がいいなぁ…。」
これは私に聞こえるようにわざと言っているのでしょうか!?
つまり私が料理上手になれば…。
これは大変です、帰ったらママに料理を教わらないと!!
「「ごちそうさまでした」」




