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12話 乗猫のやり方

猫さんにお返事を貰いましたので、付いて来てもらう事にします、伝わっているとは思えませんが…。


私達が歩き出すと猫さんも付いてくるように歩き出しました。 のっしのっし


「言葉が分かるんですかね?」

「流石ファンタジー…これもテンプレか?」


お兄ちゃんが訳の分からない事を言っています、とりあえず猫さんは付いて来てくれるみたいです、猫さんは扉や柱に引っ掛かりながらも、どうにか通る事できました。お屋敷が大きくてよかったです。


壊された扉を抜け外に出ると猫さんが私に顔を擦り付けて押してきます、なんなのでしょう?


「テンプレだとすると…乗せてくれるとか?」


お兄ちゃんに抱き上げられ猫さんの背中の上に乗せられます。もふもふです!

すると猫さんは歩き出しました。これは楽チンです!

猫さんは道が分かっているのか分かりませんがギルドの方へ歩いて行きます、お兄ちゃんも横を歩いています。


ギルドに向かう途中は当然のように、みんなに注目されました、恥ずかしいです。

馬車もすれ違える大通りなので猫さんが歩いても問題ありません。(広さは…。)



ギルドは大通りに面しているので、そのまま歩くとギルドに到着しました。

入り口が狭くて猫さんが入れないのでお兄ちゃんが誰かを呼んでくるそうで私は猫さんと外で待つ事になりました。


少し待つとキャシーさんとギルマスが出て来て猫さんを見ます、そっとキャシーさんはギルマスの後ろに隠れます。


「………」


たっぷり沈黙した後ギルマスが復活して…


「それで、これが迷子の猫だと?」

「これが、その迷子の猫かは分かりませんが、特徴が一致していたので連れてきました。」

「お前は、これが猫だと言い張るのか?」

「どこからどう見ても猫です、少し大きいですが…。」

「少しってレベルじゃないだろう!!」

ギルマスが頭を抱えています。

「危険はないのか?」

「見て分かるようにアリスを背中に乗せて歩くくらいおとなしいですよ。」

最初の猫パンチはなかった事にされてます、私も余計な事は言いません。


「はぁ…一応飼い主を読んでこい…。」

そう言われキャシーさんはギルドの中に入っていきました。

「今、飼い主を呼びに行かせたからとりあえず裏に回ってくれ、ここだと迷惑になる。」

確かにここだと迷惑になるかもしれません、私達はギルマスと共にギルドの裏に回ります。


暫くすると猫さんの飼い主と思われる人がギルド職員に連れられやってきました。

猫さんを見ると凄く驚いたような顔をしてます。


「流石にウチの猫じゃ…あれ…でも、これは…。」


話によると飼っていた猫に間違いないと思うが、大きすぎてもう飼えないと言って帰っていきました。

迷子の猫が捨て猫に降格されました、猫さんかわいそうです…。

最後まで責任が持てないなら生き物は飼ってはいけないと思います!


「とりあえず猫探しの依頼は完了、また依頼の難易度に齟齬があったと判断しFではなくCランクの依頼として処理する。」


完了の手続きをして今日は宿に戻る事にします。

猫さんは調べる為に暫くギルドが預かってくれる事になりました。



ギルドを出ると空は夕闇に染まり始めていました。

私は俯きながらお兄ちゃんと手を繋いで歩いてます、猫さんのもふもふの背中の感触が忘れられません…。


宿に着くと、なんと女の子が起きています、奇跡?と思いましたが始めて会った時も起きてましたね。

そんなどうでもいい事は置いておいて私は女の子の名前を聞き出す為に話しかけます。


「おはようございます、今日はよく眠れましたか?」

「あっ…おはよう?ございます?でもなんで知ってる…の…?」

私はカウンターにある羽ペンに目を向けます。

女の子は私が見つめた先を見ます。


…。


女の子は顔を真っ赤にしながらカウンターの後ろへ駆け出しました。


……。



女の子の事は置いておいて…。


私達は食堂に移動し席につきます。

女の子が水を運んできます。


「ひどいじゃない!」

「私は何もしてませんよ?」

「うぐぅ~!」


「注目はお決まりですか?」

「あっ、ナポリ風ドリアを。」

「じゃぁ俺も同じので。」


「…今日はめんどくさい注目はしないんですね?」

「まだ、覚えてたんだ…」

「クッソ忙しい時間にクッソめんどくさい注文の仕方されれば誰も忘れませんよ!しかも食べれないと思ってたのに、いつの間にかなくなってるし、なぜかお皿の数も減ってるし!」


「ああ、そう言えば…、お皿ありがとう、返すよ。」

そう言って女の子にハンバーグとグラタンのお皿を渡すお兄ちゃん、いつの間にかお皿が綺麗になってますが、いつ洗ったのでしょうか?

「えっ…」

亜空間から取り出されたお皿に目を丸くする女の子。

「…なんかウチのどのお皿よりも綺麗になってるんだけど…グラタン皿の焦げた後もなくなってるし…どうなってるの?」


「ん?魔法少女でちょいちょいってやるんだよ?」

「魔法…ですか…。」

何か考え込んでいる様子の女の子。


どうでもいいけど、お腹空きました…。




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