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11話 猫の飼い方

朝です。


結局昨日の夜は今日の朝が早い事もあり、夕食の後は、一緒にお風呂に入った後、すぐに寝てしまいました。

流石に昨日の夜に食べ過ぎたせいか、私の胃の中に朝食の入るスペースはなさそうです。


今日もお兄ちゃんはまだ寝ています、起こさないと解放してもらえそうもありません。

「お兄ちゃん、起きてくださーい。」(ゆっさゆっさ)

「んあ…?…いや……まだ早いでしょ…?」

そう言ってまた寝ようとするお兄ちゃん。

「だめです、昨日見つけられなかった猫さんを探すのです!」

どうにかお兄ちゃんを起こして、準備してお兄ちゃんの手を引っ張りながら宿を出ます。

「今日こそ絶対に猫さんを見つけます!」

私は歩き出します…宛てもなく…。


お昼まで頑張って探しましたが見つかりません、昼食に昨日の夜に頼みすぎて食べきれずアイテムボックスに入れてあった、何故かまだ暖かいグラタンとハンバーグをお兄ちゃんと半分こして食べました。


午前中の聞き込み調査により判明した「街の西側にある古びた屋敷の近くで白い毛玉を見た」と言う情報を頼りに、午後は街の西側を探す事にします。

その子が目的の猫さんであるといいのですが…。


ご飯を食べてとりあえず、そのお屋敷に向かいます。

お屋敷は入り口の扉は壊れていましたが、それ以外には特に大きく壊れている所はなく少し掃除をすれば住めそうです。

扉も最近壊されたように見えます。


中に入ります誰も住んではなさそうです。


ここに猫さんがいるのでしょうか?

お兄ちゃんの探知魔法によると「何かいる」との事…。

全く宛になりません。一応人ではないみたいです。オバケとか幽霊だったら…は考えない事にします。

私はお兄ちゃんの腕にしがみつきながら探知魔法の反応がある方に向かいます。


廊下を奥に歩いていくと、いくつか部屋の扉が開いており中を覗く事ができました、前の住民の方の家具などがそのまま残っており、中には高そうな物も置いてありました。

盗まれたりしないのでしょうか?

途中廊下に血痕と猫の足跡のような物があり歩き回ったような形跡がありました、もしかしたら猫さんがケガをしているのかもしれません!

早く助けてあげないと!

廊下の一番奥の部屋に何かがいるらしく私は扉の前に立ちそっと扉を開けます…。


……。


そっと扉を閉じます…。


「何かいました!」

「うん?そこまでは分かるよ?」

「白いです!」

「猫さん?」

「大きいです!」

「?」

「毛玉です!」


「うん、分からん。」


ガチャリ

お兄ちゃんが、普通に扉をあけてしまいました。


……。


「うん。猫だね。少し大きいけど。」

「少しではないと思います…。」


部屋の中にいたのは白くて大きな猫さんでした、その猫さんが私達を睨んでいます、唸っています、恐いです。

でも、襲いかかってくる様子はありません。


「シャー!!」


(威嚇も猫ですね)


よく見ると前足からかなりの量の血が出ています、反対の足で隠すようにしていたので気が付きませんでした。

お兄ちゃんが猫さんに近づいて行きます、威嚇されていますが完全に無視してます…。

猫さんが前足で攻撃してきました!猫パンチです!!

が…お兄ちゃんは片手で受け止めました。

すかさずお兄ちゃんは魔法を発動させ猫さんを光のわっかで拘束しました。

更にケガをした猫さんの前足に魔法をかけているみたいです、淡い光に包まれて猫さんのケガがみるみる治っていきます。

10秒ほどで猫さんのケガが治りました、まだ血が付いていたり毛が禿げていたりしますが完治しています。

やっぱりお兄ちゃんは凄いです!

お兄ちゃんが拘束魔法を解除しました。

猫さんはケガをしていた所を舐めています。こうして見ると猫にしかみえません。

猫さんは拘束を解かれても特に動こうとしません。

まだどこかケガをしているのでしょうか?

私は恐る恐る猫さんに近づき手を伸ばし猫さんの体に触ってみます。

撫でます。

わきわきします。

顔を埋めます。

もふもふです、それはもう、もふもふしてます。

おとなしい猫さんです。

ひとしきり堪能して頭を撫でます、もふもふです。ヤバいです。


「お兄ちゃん…、この子飼ってもいい!?」


「…餌代で破産しそう…。」


確かに大きくて餌代が大変な事になりそうです…。


「(たぶん)大丈夫です(どうにか)頑張ります!」


「飼うにしてもどこで飼うの?」

「うっ…それは…。」

何も考えてませんでした…でもこの肌触りは逃したくありません!!


「とりあえずギルドに報告かな、問題はどうやって連れていくか…だが…。」

そうです、この猫さんは大きいので連れて歩くだけでも大変です、私どころかお兄ちゃんが乗っても大丈夫なくらい大きいです、押しても動きそうもありません。


「私達に付いて来てくれますか?」

「にゃーぁ」


鳴き声も猫さんでした。




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