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"何だ、この強烈な圧力は。

まるで、極大魔法が放たれる直前の様な気配が

辺りを包んでおる。"


流星のかけらは、ただならぬ気配に防御の影の意識を

強くする。

コッツは蝕毒の痛みを堪えながら、メイの薬をみんなに

飲ませて周り、セフィルとメイの所まで走った。

同様に薬を一気に飲み干し、痛みを堪えて

ヤムとロナールも続く。

コッツとヤムは、メイの所まで来ると、膝から

崩れ落ちて、セフィルに膝枕され動かなくなった

メイを見る。

「・・・メイ?嘘だろ?起きなよ、メイ。メイ!!

起きなさいよ!!」

ガツンと両腕を地面に叩きつけるヤム。

「ふ、う、うぅー」

コッツも隣で泣き崩れ始める。

「まだ!まだだよ!まだ諦めないで!!」

セフィルが叫んだ。

「・・・え?」

ヤムとコッツがセフィルを見る。

「セフィル。何か、手があるのか?」

ロナールがセフィルに問うた。メイの額に手を添えて

目を瞑っていたセフィルは、目を開きメイを見つめる。

「出来るか分からない。けど探す!生命の精霊を!

死なせない、死なせるもんかぁ!!!

メイ!約束したでしょ!メイ!!」

流れる涙を拭い、再びメイの額に手を当て、目を瞑り

意識をメイの内に落とそうとするセフィル。

ヤムとコッツは、そんなセフィルを茫然と眺めた。

ロナールはヤムの肩に手を置き

「メイはセフィルに託して、俺らは

やるべき事をやろう。」

ヤムとコッツは目を合わせて頷き、立ち上がった。


「こりゃ、あん時と同じ気配だ!」

ロナール達はセフィル達から離れてジュンの方に来た。

周りを見回すロナールに

「あの時ってのは何?!」

ヤムがロナールに説明を求めた。

「前にミノタウロスとジュンがやり合う前に、ドイルが

ジュンを煽ってな。その時の言葉にジュンが

一瞬切れた様で、この気配を出したんだ。」

「じゃあジュンがこの気配を出してるって事?!」

驚くヤム。


"・・・ふん、何かまだ奥の手を持っておったのか?

それならば、その女が死ぬ前に出せば良いものを?"


煽る様に出した、流星のかけらの言葉を聞いた瞬間。

立ち尽くす様に力無く立っていたとは思えない速度で

ジュンが動き出す。一瞬で地面に落としていた剣を

掴み、流星のかけらの岩石に向けて放つ。

急ぎ影で止めたその直後、刺さったままの

剣の柄に向けて、左足で跳ねる様に飛んだジュンの

右回し蹴りが一閃。

カツーン!!!

剣の柄を蹴った音とほぼ同時に、蹴りで影を深く抉った

切先が岩石に当たる音が響いた。


"!!!っく、あ!!!うが!!!あぁあー!!!"


のたうち回る流星のかけら。

弾かれて落ちた剣をジュンはゆっくりと拾い

のたうつ流星のかけらを見下ろす。


"っき、貴様!!!許さん、許さんぞ!!!

この一帯全て焼きつく"


言葉の途中、ジュンは既に流星のかけらの懐に入り

左回し蹴りを放つ。

ゴシャ!!


"ぐが!!"


その蹴りは影に絡まれながらも速度を落とさず

流星のかけらの右顔面を捉える。

流星のかけらは、弾かれる様に横にズレ飛ぶ。

が、蹴られた瞬間、影が絡みジュンの左足から生気を

少し吸い上げた。

が、ジュンは意にも介さずその場で再び

流星のかけらを見下ろす。


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