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同日夕方、シスの町に着いた。

本当に騒ぎも何事も無く、相変わらず賑やかに

活気立っている。

この前来たのと違うのは、警備隊の人があちこちに

いる事。カイダールから逃げてきた商人の人達も

いる様で、流浪の魔術師の出現は町で噂になっていた。

警備隊の多さを訝しむ人もいたが、大体の人達は

シスは関係無い、という認識みたいだ。

「とりあえず、シスの町が何事も無くて良かった。」

ロナールに話しかけた。

「そうだな。こんなに近いのにここまで何事も無いと

不思議なくらいだぜ。」

「そうだね。まず、警備隊の人にどういう状況か

聞いてみよう。」

「そしたらそっちは任せるわ。俺は俺で何かないか

盗賊ギルド行って聞いてみてくる。」

あ、なるほど。確かに情報ありそう。

「分かった!よろしく頼むよ。

そしたら、また宿屋の所で集合しよう。」

「了解だ。」

言うが早いかロナールはあっという間に人混みの中に

消えた。相変わらず行動が早い。

「よし、こっちも行動しよう。」

まずは俺達を運んでくれた馬車の御者の方に、警備隊の

詰め所を聞き訪れた。現状の状況を伺ったが

カルソさんから聞いていた以上の情報は無かった。

本当に全然見つからないらしい。

1番確実な、光の指す先を追ってみると海岸に来た。

海の向こうを指している。え?もしかして本当に

海を渡ったの?でも、明らかに光は強くなってる。

「ヤム、この先ってずっと海、だよね?

陸は見えないけど。」

「んーあたしもこの辺の地理に詳しい訳じゃないけど

この海の先にある大陸も、かなり距離ある上に

方向も光の指す方ではないと思うよ。」

ヤムが地図を広げて確認してくれている。

どうなってるんだろ?

「これはひとまず、ロナールの情報を待つべきかな。

この辺の地理に詳しい人も紹介してもらいたいし。」

ヤムに話しかけた。

「そうだね。お腹も空いたし、一度ロナールと

待ち合わせた宿に行こう。」

ヤムの同意と合わせて

「賛成ー!おなかすいたー!」

メイが元気に返事をくれた。


宿屋に着き、宿泊の手続きをして食事を注文した。

賑わってるとはいえ、やっぱりカイダールの噂がある

からか、前に来た時よりも少し人は少ない気がする。

間も無くロナールが合流した。

「どうだった?ロナール。」

「あー、大した情報はねーかな。やっぱ流浪の魔術師を

見かけたって話は無かった。」

「そっか。」

「ただ、流浪の魔術師の行方と絡むか分からんが

ちょっと気になる話があったな。」

ロナールがそう話し出した所で、ちょうど料理が

運ばれてきた。

「お腹空いたから食べながら話そうか。

一応、お酒はやめておこう。いつ流浪の魔術師が

現れるか分からないから。」

「だな。」

各々が食べ始めた。

「それで?気になる話って?」

ヤムがロナールを促す。

「いけね、そうだった。ここの海岸から海に向かって

南に少し行った先がな。回帰の海域っていって、結構

昔から有名な立ち入れない海域なんだ。」

「入ってはいけない場所って事?」

俺が聞き返すと

「いや、向かう分には一向に構わねーんだが、進むと

いつの間にか海岸に戻されるらしい。

そこに数日前に3人組の冒険者が向かったらしいんだ。

謎の海域の探索は、冒険者ギルドの依頼書にも

出てるからな。

いつもだと、その日か次の日にでも帰ってくるもん

らしいんだが、どうもその冒険者達は帰ってきて

いないらしく、海域を抜けたのか遭難したのかって

捜索隊を募るかどうか悩んでいる所らしい。」

「なるほどね。ちなみにどの辺りになるんだろ?

ヤム、地図出してもらっていい?」

「はいよ。」

ヤムは食事をある程度どかして地図を広げた。

「この辺りがその海域だ。」

ロナールが指を指した位置、そこはさっき光が

指していた方向!俺とヤムは目を合わせる。

「どうした?」

ロナールに聞かれて俺が

「さっき、光を辿って行ったら海岸からその辺りの

海域に光が伸びてたんだ。」

「なるほど。冒険者が戻らなくなったのも数日前。

海域の先に島か何かあるなら、隠れ家としては

もってこいの場所になる。

転移なら海域関係ないだろうしな。」

これは、当たりっぽいな。

「だね。よし、明日早速船を手配して向かおう。

まず、その海域を抜けられるかどうかが分からないけど

対峙する可能性も高い。

みんな、今日はゆっくり休んで明日に備えよう。」

全員が目に緊張感を宿して頷いた。

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