和歌備忘録 - 序
1-1から10-7までに後書きや本文に出していた歌の個人的な解説です。
翻訳サイトや辞典で調べながら平安貴族になりきって作っていますが、未だこれで合ってるのか不安です。有識者に突っ込まれたら文句言えません……。
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1話 嵐山、闇夜まぎれぬ狐子に、光り輝く月の光よ。
そのままの意味。
2話 つとめても、流れ無くなれこの思い。禊祓ひし有明の雨。
つとめても→早朝も。
早朝になっても消えなかったこの思いよ流れてなくなってしまえ、禊祓う有明の雨によって。
3話 月夜見の神酒を傾け、安らけく、さやけき風は母思ふらむ。
安らけく→安らかに。さやけき→清らかな。
ツクヨミに捧げる神酒を飲みながら彼女は育ての母を思っているんだろうな。
4話 この夜を、よろしと我は思ふなり。月欠けたりとも君差し並ば。
差し並ば→隣にいれば。
この夜を私は悪くないと思っているらしい。満月では無いけど彼が隣にいるからだろうか。
・青楓、萌ゆる若葉を見初むれば、いつうつろふや心もとなし
・青楓、萌ゆる若葉を手折りなば、染むることなくいつか枯れなむ
意訳は本文に記載の通り。椿の君は吉平の歌を本歌取りしました。
5話 かの方が恋のわからぬ君の月。背を見る夜は、いつにならむや
背→妹背より。夫を背の君と呼ぶ。
この方が恋を知らない君の月か。この二人が妹背になる夜はいつになるのやら。
6話 長き世を、結ぶべかりき我が妹よ、下弦攫はれ いかであらむや
永遠の愛を約束するはずだった貴女。下弦の月に攫われてしまいましたが、今はどうしているだろう。
7話 夏の日の、稲穂揺れる市女笠、その垂れ絹や見るべからぬ
夏の日に稲穂が揺れるように市女笠も揺れます。その垂れ絹の下を見ることが出来ないか。
8話 守らばや。さ思ひつつ侍へど、我が心地なぞ知るまじからむ
侍へど→さぶらへど。侍れども。
守りたい。そのように思いながら仕えておりますが、私の気持ちなんて知らないでしょうねぇ。
・「守らばや」さ思ひつつ侍へど、いかでかくも無力ならむ
「守りたい」そのように思いながら仕えていても、どうしてこんなにも無力なのでしょう。
・あひだなく事語り言申されば、いかで君を恨みるべきか
矢継ぎ早に色んなことを話されて、どうして貴方を恨まれることが出来るの。
9話 白き鳥、従へ開く天岩戸、君は天照に問ひかくらむ。
白い鳥を従えて君は天岩戸を開けました。アマテラスに何か問いかけているのでしょう。
10話 たよりとは、いへども折りし君がため。口裂けぬとも、君にえ言はず
たよりとは→ついでとは。え言はず→とても言えない。
ついでとはいえどもお前のために折ったなんて口が裂けても言えない。
夕顔と夜顔の違いは花弁にシワがあるかないか。前世の経験から折り紙を極めていた陽光は妹にあげる夕顔を折るために試行錯誤していましたが、その花を見て夜顔を連想した陽光は夕顔を折るついでにシワを付ける前の花を夜顔と称して礼羅にあげたのです。
・白雪の ことにうもれに へきこころ 君のたまひし椿わすれず
へきこころ→僻心。意訳は本文の記載の通り。
・雪解けをすがらに待てる 白椿 かの契りをば 覚えたまふや
すがらに→通して。意訳は本文の記載の通り。
・天の川 うつろふ夜に 夜顔を ながめ見ば誰を 覚ゆらむかし
天の川に染まった夜に、夜顔を眺めて見ては誰を思い出しているのでしょう。




