第二幕 第一場
朝日が昇った頃、おっぱい村の外の平野にヒツジ達を引き連れて歩く少女の姿があった。その少女は大きな胸を持つ天然ボケ娘エルゼだった。そこへ筋骨たくましい老婆がぴっちりとした肌着を着て走ってくる。それはトリーネだった。
「あらエルゼ、おはよう」トリーネが言った。「ヒツジ達の世話かい。朝から精が出るね」
「おはようございますトリーネさん。こんな朝早くからトレーニングですか」
「ええ、もちろん。だって今日はおっぱい祭りのおっぱいコンテストに出場するからね」トリーネは腕を曲げ力こぶを作る。「今から筋肉をビルドアップしとかなくちゃ」
「えっ? おっぱい祭り?」エルゼが首を傾げた。「おっぱいコンテスト?」
「あらやだエルゼったら。あんたもおっぱいコンテストに出場するんでしょう。もしかして、今日がおっぱい祭りなの忘れてるのかい」
しばらく間があった。「……あ、いけない。忘れてた」
「まったくしっかりしなさい。あんたはぼーっとしすぎだよ」
「このマヌケにそんな事言っても無駄さ」ヒツジが言った。「すぐに忘れるよ」
「そうさそうさ」別のヒツジが言った。「どうせ頭の中は空っぽさ」
「コラ!」トリーネがヒツジを一喝する。「口が悪いヒツジどもだね。その毛をむしり取って丸焼きにして喰ってやろうかね」そう言うとエルゼに顔を向ける。「エルゼ。あんたも言われたら叱らなきゃダメよ。動物どもはすぐに調子に乗るからね。人間様をなめているんだよ」
「あー、そうだね」そう言うとエルゼは笑顔でヒツジの頭を撫でる。「ヒツジさんダメだよ」
「もう、この子ったら」トリーネはため息をついた。「いいかいエルゼ。私はトレーニングに戻るけど、ちゃんとおっぱい祭りが始まるまでには帰ってくるんだよ」そう言うと走り去っていく。
「あ、はーい。わかりました」エルゼはトリーネの背中に向かって手を振る。
「おいエルゼ」ヒツジがえらそうに言った。「こんなしけた場所じゃなくて、もっとうまい草が生えているところにつれていけよ」
「えー、でも私そんな場所わかんない。どうしようヒツジさん」
「お困りのようですねお嬢さん」そう言ってエルゼの前に現れたのは女狐だった。「私ならおいしい草の生えている場所をしっていますよ」
「本当なの女狐さん」エルゼは女狐に問いかける。「それはどこ?」
女狐は森を指し示す。「この森の奥ですよ」
「うん、わかった。私行ってみるね」そう言うとエルゼはヒツジを残し一人で森へ向かう。
残されたヒツジ達はエルゼをあざ笑う。「あのバカ。騙されてやんの」




