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クズ、異世界でもクズになる  作者: しすは
第1章

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6/10

【サブストーリー】赤髪の勇者

俺の名前はガルシア。パーティーをまとめるリーダーだ。

前衛を務めるカティア。双子の魔法使い、カレンとカリン。

この4人で戦えばどんな敵にも負けなし――周囲からはそう評される、確かな実力を持ったパーティーだった。

しかし……数日前、カティアが「一日だけソロで冒険をしてくる」と言い残して街を出ていってから、今日で3日が経っていた。

あいつの身に何かが起きたのではないか。胸を騒がせていた、まさにそんな時、ギルドに『奴』が現れたのだ。

カティアが肌身離さず持っていた、あのAランクの愛剣。それを平然と売り払おうとしていた見知らぬ男。

「荒地で倒れていた奴の腹から出てきた」などという男の言葉に、俺の直感が激しい警鐘を鳴らした。何か怪しい。絶対に何かがある。

俺は男のあとを密かにつけていた。

そして、その勘は最悪の形で当たってしまった。

路地裏から男を尾行してたどり着いた民家。そこで俺が目にしたのは、一般人の家族を惨殺し、その肉を嬉々として貪る『人の形をしたバケモノ』の姿だった。転がっている死体の中には、子供とみられるものまでいる。

怒りで視界が真っ赤に染まる。全身の血が逆流するような感覚の中、俺は得物を構えて跳躍した。きっとカティアも……

「お前を、ここで殺す!!」

魂の底からの怒号とともに、渾身の一撃を叩き込む。

凄まじい衝撃音とともに、俺は奴の頭部を木端微塵に叩き潰した。

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