【1話】クズはどこまでいってもクズ
あぁ……ここはどこだ……?
たしかキャバクラへ行こうとして……あのクソ女に刺されて……。
「あのクソアマ、次見つけたら絶対にぶち殺してやる」
それよりも、ここはどこだ……病院か?
俺はあたりを見渡した。
しかし、真っ暗なだけで何もない。
「クソが、どいつもこいつも俺をイラつかせやがって……」
イライラを抑えるためにタバコを吸おうとしたが、持っていないことに気がついた。
「目覚めましたか」
その声がした瞬間、眩しい光が辺りを照らした。
「誰だ! てめぇ!」
「私は断罪の神。あなたは前世で罪を犯しすぎました。よって罰を与えます」
神を名乗った女は光を放った。
「ハッ、何のコスプレか知らねぇが、お姉さんいい身体してんなぁ。どうだ? 今夜俺とヤろうぜ……」
その下劣な誘いを遮るように、俺の身体に禍々しいオーラが渦巻いた。
「なんだよこれ! 嫌がらせか!?」
女は冷徹な声で答えた。
「これは呪い。呪われた人間は普通に生きることも、普通の死を迎えることもできなくなります。もし次の人生で更生すれば……」
反省などするわけがない。説教くさい女の言葉を無視して、俺は全速力で逃げ出した。
「クソ、クソ、なんで俺だけがこんな目に遭うんだよ! 俺が何をしたって言うんだ、ただ楽しんで生きてただけじゃねぇか、クソが!」
理不尽な怒りを爆発させながら走り続けていたら、謎の門を見つけた。
「止まれ、罪人よ!」
背後から声が聞こえる。
「くっそ、ここに飛び込むしかねぇか!」
俺は躊躇なく門の中へ飛び込んだ。だが、ドアを抜けた先は真っ逆さまの空中だった。
「アガァァァ、クソがぁ!!」
死にたくない。死にたくない。まだ酒も飲みてぇ、タバコも吸いてぇ、もっと女の身体を貪りてぇ!
その醜い欲望が頂点に達した瞬間、ピタリと時が止まった。
『汝に問う。汝、力を求めるか?』
まるで機械のような、不気味で冷徹な声が脳内に響いた。だが、答える余地など一択しかない。
「あぁ!? いいからさっさとよこせ、クズが!!」
『――では、汝に力を与えん』
その刹那、時が動き始めた。だが、別に空を飛べるわけでもなく、俺はただの肉塊として落下し続けている。
「話が違うじゃねぇか、クソがぁぁぁ!!」
凄まじい衝撃と共に、ベチャリと肉が潰れる音が響いた。
痛い、痛い。全身の骨が砕け、グチャグチャと不自然に身体のパーツが蠢いている。
うぅ……、あぁ……。
「俺をこんな目に遭わせた世界も、あの神も、人間どもも、全員なぶり殺してやる……。絶対に、一人残らず殺してやる……!」
激しい憎悪をたぎらせながら、俺の意識はここで途切れた。
さぁ今回はちょい自信のある作品だよー




