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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
79/109

第79話 ◇友釣りですか?◇ 01/09

◇友釣りですか?◇ 01/09


 新しい朝が来た。

 昨晩の人影ですか?疲れていたんで、気のせいですよ。

 皆さん何を期待してたんですか?


 今日の予定は、13:00からの会議くらいしか予定に入っていないので、のんびりと重役出勤しようと思い、顔を洗って歯磨きしてからコーヒーをドリップして、焼きあがったトーストにバターを塗って食べ始めた。


 鬼神王の一族は、しっかりとした指示さえ出してやれば、戦闘で奴らを躊躇いなく殺すことに問題はないだろうが、如何せん臨機応変に判断して柔軟な対応をすることを苦手としているから、地上を奪還して維持するためには、状況を判断しながら指示出しが出来る存在が欠かせない。


 殲滅軍で訓練が終わったら隊員を連れて、地上を偵察しながら奴らを殲滅する戦闘訓練だが、次のステップに入れば、獄卒と小鬼を率いてもらわなければならないから、そこに至るまでには、まだまだ時間が必要だろう。


 暫くの間は、嫌がらせの意味も含めてゲリラ的に偵察を行いながら、奴らを減らしていくとして、最初の北海道奪還から注意をそらすためにも、東京方面と富士山以西をメインに据えて、北から注意をそらしておく必要があるだろう。


 そんなことを考えていると、緑川さんに任せた、第一回目ヘルハウンド友釣り殲滅作戦が気になりだした。

 あの作戦は、呼び集めさせる場所が重要になるが、富士山に居た緑川さんにそんな良さげな場所が見つけられるのか、心配になってきた。


 あれっ?黒ちゃんに頼んだ、避難所ネットワークは、・・・・・まだ日も経ってないし様子見で良いか。


 富士山から避難した人たちの診断結果が、午後には出るのかな?会議が終わったら若森病院長に聞きに行かないとな。


 成田さんから言われた学校の件も打ち合わせしないとだし、前に約束したBBQも企画しないといけないし何かのんびりしようと思っていたけど、そうも言ってられないようなので、執務室に出勤することにした。


 「おはよう。何かあるか」


 と秘書官に聞けば、


 「特にありません。」


 と返事が返って来た。

 緑川さんのデスクは、空席なので、まだ出てきていないようなので


 「緑川さんが出てきたら執務室に来るように伝えてくれ。」


 と頼んで、執務室のデスクに座ったらやっぱり気になってしまったので、若森病院長に内線をかけて聞くことにした。

 トゥルゥルゥルゥ、トゥルゥルゥルゥ、トゥルゥルゥルゥ、ガチャ


 「もしもし、早矢仕です。おはようございます。」


 「おはようございます。昨日の人たちの事ですか?」


 「結果は出ていないと思ったのですが、気になったので電話してしまいました。」


 「そうですか。残念ながら、昨日終わらなかった検査を午前中に行うことになっていまして、全員の結果が出るのは、明日の夕方になりそうですね。画像診断などは、慎重に行わないと肝心の病変などを見逃したら本末転倒ですからね。結果報告は、明後日の9:00からこちらの病院長室で、行いますので、ご出席ください。」


 「わかりました。明後日の9:00に伺うようにいたします。ありがとうございました。」


 「ではでは。」


 91名も居るから時間はかかるだろう。秘書官に内線を架けて


 「明後日9:00に病院で91名の診断結果を聞くことになったので予定を入れておいてくれ。」


 「かしこまりました。緑川さんが来たので、これから向かわれます。」


 「了解した。待っている。」


 コン、コン


 「緑川です。」


 「入ってくれ。」


 「お呼びだったそうで、何かありましたか?」


 「まあ、座ってくれ。」


 とソファーを勧める。


 「第一回目ヘルハウンド友釣り殲滅作戦についてなんだが」


 「第一回目ヘルハウンド友釣り殲滅作戦?ですか?」


 「君が出してくれたヘルハウンドを囮にして、奴らを呼び集めてから一網打尽で殲滅する作戦の事だよ。」


 「ああ、それで友釣り殲滅作戦なんですか。はあ」


 「な、何か文句あるのか?」


 「別に文句と言う程の事でもありません。」


 「それなら良いが、実行する場所の選定とかは、進んでいるのか?」


 「それが、見つけたと思ったら周りにヘルハウンドが居なかったり、密度が濃すぎて入り込むのが面倒だったりで、なかなか良い場所が見つからないんです。」


 「そうか。どんな場所に目星をつけているんだ?」


 「そうですねぇ。繁華街とかで行き止まりになっているようなところとか、両側がビルの壁面で横に逃げられないようなところとか、簡単に包囲できるようなところですね。」


 「それなら、校舎が校庭を囲むように建てられている学校があるだろう。そんな校庭に奴らを呼び込んでみてはどうだろうか?」


 「そうですね。それなら大小様々な学校から簡単に見つけられそうですね。探してみます。ありがとうございました。」


 「頼んだぞ。」


 「失礼します。」


 これで第一回目ヘルハウンド友釣り殲滅作戦が進むだろう。


 あとは、成田さんから言われた学校の件だが、避難所ネットワークがあるんだから各避難所毎に作るんじゃなくて、鹿島基地に学校も集約してみても良いかと思い始めている。


 学校の規模は、生徒の数に寄るだろうけれど、足りなければ、壊れていないどこぞの校舎を持ってくれば良いし、寮だって壊れていないホテルを見つけて持ってくれば良いんじゃないか。校庭なんかいくらでも土地が余っているし・・・・そうだそれが良い。


 あとで、成田さんに話してみよう。色々な先生も探さないといけないな。今から準備すれば4月には開校できるだろう。


 あれ?案外早く片付いたぞ。私室に行って仮眠をとるか。


 「これから少し仮眠をとるから用が出来たら起こしてくれ。それから13時から会議だから12時には起こすように頼む。」


 と秘書官に電話を架けてから眠りにつくことにした。

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