表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
78/109

第78話 ◇不思議な人影◇ 01/08

◇不思議な人影◇ 01/08


 会議が終わった。

 成田さんの窓口の事で相談って何だろうか?と考えながら執務室に向かった。


 「お待たせしました。早速ですが、どんな相談ですか?」


 「あ、あのーさっきは、すみませんでした。一度言っちゃったんで、これからは”潤さん”呼びで良いですよね。


 それで、相談と言うのは、窓口に相談に来られた方の家族を探していると、どうしても家族や親族が見つからない人が、出てきてしまうんです。

 仕方がないこととは言え今は、避難所毎の住人しか分からないので、原宿避難所で見つからない場合は、他の避難所にある窓口で探してみるよう案内したりするんですけど、そういう場合は、後で確認するとほとんど見つからないんです。


 大人ならそれなりに諦める人も居るんですけど、それが子供だと、不憫で何とかしてあげたいと思うんです。

 潤さんも地上から子供たちのグループを連れ帰ってきて共同生活させてるじゃないですか。

 どうしても親が見つからない子供達を何とかしてあげられないですか?」


 潤さん呼びは・・・決定なのか? まあ、減るもんじゃあないしな。


 「それって、孤児院みたいなものを作れって言う事かな?」


 「孤児院とは、ちょっと違うんです。


 親元に居る子供達もそうなんですけど、”大災厄”が起きてしまったので、学校生活とか子供の内に経験していた集団生活する環境が無くなったままなのは良くないと思うんです。

 だからこそ、子供たちが集団生活することが出来るような附属寮や自宅から通学できる学校みたいなものが、作れないかと思ったんです。

 こんな時だからこそ、子供たちに教育と生きる手段を教えてあげたいんです。」


 「そうだね。同じ避難所に居るわけだから、そんな学校みたいなものがあっても良いかもね。

 [転移カード]も開発できたし、各避難所毎じゃなくて、鹿島基地やどこかの避難所に、教育学園都市みたいなものを作っても良いかもしれない。


 箱モノを作るのは、簡単だからすぐにでも実現できるんだけど、子供たちが集まって集団生活するからこそ、そこには色々と問題が出てくると思うんだよね。


 例えば、家族と暮らす子たちと、家族が見つからない子たちの問題とか、子供たちを正しく教え導ける教師が足りるかとかね。

 正直に実情を言うと、善良でない大人は、避難所に入れなかったんだけど、子供は、更生することを願って全員が善良と言う訳ではないんだよ。

 そういった瘴気が出ている子たちを構成させるカリキュラムみたいなものも考えないと、地上で生活していた時みたいに虐めとかが、復活してしまう危険があるんで、その辺も踏まえて少し考えてみるよ。」


 「言われて見て気づきました。確かにその通りですね。理想と現実のギャップというやつですよね。

 面倒な事を持ち込んでしまったみたいでごめんなさい。私なりにも色々考えてみますので、よろしくお願いします。

 それから夕食なんですけど、日替わりディナーを二人分頼んじゃたんで、一緒に食べてもらって良いですか?」


 切り替えハヤッとおもっているとコン、コン、とドアがノックされた。


 「どうした?」


 と聞くと、今日の担当秘書官が、顔を出して


 「司令。食堂から出前が来ました。」


 と言うので、


 「こっちに運んでもらってくれ。家に帰っても一人で食べるだけだから、ここで二人で食べて行こうか。」


 「ありがとうございます。私も一人で食べるのがつまらないんで、助かります。」


 食堂から届いたのは、ふわトロオムライスにカツとカレーが掛かっているオムカツカレーにサラダが付いたセットだった。


 「「いただきます。」」


 モグモグモグ・・・・・・・・


 「そう言えば、窓口の仕事で、他に何か困ったことは無い?」


 と聞きながらカツから食べ始めたら、同じタイミングで、成田さんも同じようにカツから食べ始めていた。

 シンクロ狙い?まさか?

 とか考えていてもガツガツと食べる俺の方が、早く食べ終わる訳で


 「ごちそうさまでした。」


 「潤さんって食べるの早いんですね。」


 「そうかな。腹が減っていたからね。」


 「博子も、潤さんは、食べるのが早いから、先に食べ終わった潤さんにいっつも食べてるところを見られて恥ずかしい。って言ってたのが、よくわかりました。」


 え。そうだったんだ。


 「そう言えば、博子の食べるところを見ていたような気がするね。」


 「ごちそうさまでした。」


 「この後は、家に帰るだけだから一緒に帰る?」


 「はい(^▽^)/。普通に帰るの面倒なんで、お願いしても良いですか。」


 「それじゃ。帰ろうか。一緒に来て。」


 秘書官室に繋がる扉を開けて秘書官に


 「今日はこれで[ハウス]に帰るから食堂に”ごちそうさま”と伝えて食器を取りに来てもらってくれ。緊急の要件があったら【念話】で連絡してくれ。」


 と伝えて二人で、鹿島基地から原宿避難所にある成田さんの家まで【鬼動】で帰って来た。


 「それじゃ。おやすみ。」


 「潤さん。コーヒーでも飲んでいきませんか。」


 「コーヒーも良いけど、今日は風呂に入って寝ることにするよ。心遣いありがとう。」


 と声をかけてから[ハウス]まで、歩いて帰って来て1階2階各部屋の窓や扉を開け放ってから【異能】で、室内の空気を入れ替えしてから風呂に浸かった。


 風呂上がりに炭酸水を飲みながら書斎に上がって、明日13:00から行う殲滅軍隊員を連れて行う地上偵察兼実地訓練について考えていたら、いつの間にかパソコンチェアーに座ったまま意識を手放していたようで、身震いと共に意識が覚醒した。


 時間を見ると4時28分だった。


 すっかり体が冷えてしまっていたので、もう一度、湯船に浸かってから寝ることにして階段を下りて行くとキッチンの方で、何かの気配を感じ取った。


 ゆっくりとリビングからキッチンの方を伺うとそこには、薄ぼんやりとした人影がふわふわと漂っていた。


 不思議と危険な気配ではなく、安らぎや温かさを感じる存在だったので、確認してみることにした。


 「おーい。何か御用ですかー。」


 と声をかけると、それは、そのまま上に上がると天井を抜けて見えなくなった。


 一体あれは、何だったのだろうか?と考えていたら身震いが来たので、さっさと湯船に浸かって温まりなおすことにした。


 その後は、何も起こらずベットに入り意識を手放したのであった。

この小説を見つけ出して読んでいただけた皆様、ありがとうございます。

ブックマーク登録や★★★★★をお待ちしております。

ご意見、ご感想や誤字報告等もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ