第77話 ◇報告会◇ 01/08
読者の皆様。
本日2021/10/31は、日本全国的に選挙投票日ですね。
皆さんの清き一票を使って意思表示して見ませんか。
面倒だから。一票だけじゃ変わらないから。と投票しないのではなく、大切な自分の一票を使ってみては如何でしょうか。
私も夜勤が終わったので、帰宅する足で投票してきました。
◇報告会◇ 01/08
「それでは、本日の富士山偵察について報告会を行う。皆からの意見・報告を聞きたい。」
「はい。司令。」
「緑川君。」
「今日は、私たちの同胞を助けていただき本当にありがとうございました。また、救助を優先していただいたため、本来の偵察活動が、ほとんど出来なかったこと申し訳ありませんでした。」
「よろしいですか?」
「塙田さんどうぞ。」
「本来の目的が偵察だったとしても、人命は何物にも代えがたいものです。これで良かったと思います。」
「塙田副指令にそう言って貰えると、気が楽になります。妹の友達も助けられました。ありがとうございました。」
「他に何かありますか?」
「無いようなので、私から報告して終わりにします。
富士山深部に行ってみて感じたことは、奴らの気配が疎らだったという事です。
これについては、後日の全体会議で改めて報告しますが、現状の感覚で言うと富士山内部は、スッカラカンという印象でした。
それから、富士山内部の空間に施されたいた【隔離結界(絶)】ですが、全員の避難が確認できたので、張り直してきました。
あの空間を取り戻しても、あまり意味はありませんから、当初の予定通りに奴らを追い込んで、一気に殲滅する場所にしたいと考えています。
以上です。」
「よろしいですか。」
「塙田さん。どうぞ。」
「そうするとですよ。司令の考えとしては、富士山を最終決戦地とすることに、変更はないという事でしょうか?」
「そうなりますね。」
「わかりましたが、富士山を消し飛ばすというお話でしたが、あの美しい富士山が、無くなってしまうというのは、日本人としては忸怩たる思いがあるのです。その点だけ何とかならないでしょうか?」
「この場だけの話にしてくれ。正直に言うと俺は、奴らを全滅させられるなら、富士山が無くなっても構わないと思っている。が、皆がやりがいを持って戦い易いなら、魑魅魍魎共を殲滅した後で富士山復活も有りだと思う。」
「それを聞いて安心しました。」
「早矢仕さん。ちょっと待ってくれよ。」
と緑川兄が、横やりを入れようとしている。
「富士山復活って言うが、一度消し飛ばしてしまった富士山を復活させてもそれは、富士山ではないんじゃないか。」
「そうですね。だから”この場だけの話”なんですよ。私にとっての最終目的は、私の愛しい人が亡くなった原因である魑魅魍魎の殲滅ですから、それさえできれば、後のことはどうなろうと知った事ではないんですよ。だ、だから奴らが殲滅できるなら富士山が無くなっても構わないんですよ。」
と皆に説明していたら通路側のドアが開いて飛び込んできた影が見えた。
「潤さん。なんで悪ぶってそんなことを言ってるんですか?確かに”大事な人を殺された仕返しに魑魅魍魎を殲滅する。”というのは、今現在の潤さんの目的になっているかもしれませんが、そもそもこんな大きな避難所や基地のネットワークを作り上げたのは、地上の人類を守りたいという気持ちがあるから、会社を辞めてたった一人で、始めたんじゃなかったんですか。そんな潤さんを博子は、見たくないと思います。」
な!なんで!?。そこには、原宿避難所で家族探し窓口をやっているはずの博子の同期で親友だった成田さんが、居た。
「どうして成田さんが、ここに居るんだ?」
「窓口の事で相談があって来たら会議中だと言われたんで、外で待っていたら潤さんの声が聞こえてしまったんです。」
あれ?おかしいな?なんで”潤さん”呼びなんだ?
「成田さん。今は大事な会議中だから外で待っていてもらえるかな。それに潤さん呼びは、勘弁して欲しい。」
「え!!。潤さん呼び?あ!。私ったらつい。博子と話していた時のまま言ってました。ごめんなさい。
でも、でも。一番大元にある、動き始めた最初の気持ちを忘れないで欲しいんです。きっと博子もそれを望んでいると思うから。
失礼します。」
”最初の気持ち”・・・・・地上の人間や環境を少しでも残して元に戻せれば。ということを話した時の博子は、とても喜んでくれて、二人の時間が少なくなっても、”頑張ってね”と応援してくれていたことを思い出した。
「富士山の最終作戦については、もう少し考えてみることにする。」
と言うと皆が安心したのが分かった。成田さんも笑顔になってくれた。
「お邪魔しました。早矢仕さん会議が終わったら後で良いんで、相談に乗ってください。」
と言って出て行こうとしたので、
「成田さん。ありがとう。食堂から出前とっても良いから会議が終わるまで俺の執務室で待っててもらえる。」
「わかりました。」
「そうは言っても、現状のまま作戦を実行しても今の殲滅軍では、一時的に地上を奪還したとしても戦力不足で、奪還した地域の安全を維持できないだろう。だから、地上を奪還・開放したという実績を、全避難所の人間たちに知らしめて、殲滅軍を拡大する必要がある。
魑魅魍魎共の殲滅と、地上の奪還・維持ができる組織に変えなければ、地上に戻ることが出来ない。という事で、今後の作戦だが、訓練が終わった隊員で順次、全国の地上を強行偵察しながら実戦にならしていきながら、最初に札幌にいる奴らを殲滅して奪還する。
札幌奪還が終わったら、続いて北海道を隔離するために青函トンネルを取り戻し、北海道内の奴らを殲滅する。」
「司令。」
「緑川さん。どうしました。」
「私は、個人的な感情・事情から富士山奪還優先の作戦を出していましたが、本日、無事に残っていた仲間たちを避難させることが出来ました。申し訳ありませんでした。」
「それは、もう良いですよ。ですが、これからは個人的な感情で、作戦を立案しないで冷静に魑魅魍魎を殲滅して地上を開放する作戦を考えてくれよ。」
「当然です。脳みそを雑巾の様に絞りつくして立案します。」
「それでは、北海道奪還作戦は、2月3日(月)06:00開始で各自準備を進めるように」
「訓練が終わった隊員から順次、地上の強行偵察に参加してもらう。詳細については、明日13:00からの会議で説明する。以上!解散。」
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