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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
73/109

第73話 ◇偵察開始◇ 01/08

◇偵察開始◇ 01/08


 新しい朝が来た。

 昨晩の話ですか?何もありませんよ。成田さんは風呂後のビールを飲んでさっさと帰宅しましたからね。

 皆さん何を期待してたんですか?

 私は、今朝も香炉に線香を焚いて骨壺に手を合わせてから、食堂に【瞬間移動】しておばちゃんから5人分の弁当を受取ってから執務室に移動した。


 今日は、富士山深部への偵察が待っていますからね。


 執務室で、戦闘服に着替えて装備を点検していると、6時になったので、鳴沢から大室洞穴迄の地図を持って作戦指令室1に移動した。


 指令室では、緑川兄妹に下山さんと推金さんが、揃っていて各自で装備の点検を始めていた。


 「おはよう。準備は出来ているか?」


 皆を代表して下山さんが、


 「おはようございます。下山以下4名準備完了しています。」


 「ご苦労。お菓子は、一人500円までだぞ。」


 とお茶らけてみると


 「バナナは、お菓子に含みますか?」


 と緑川妹が、定番の返しを入れて来た。4人の顔を見ても適度な緊張感があるだけで、リラックスできているようだ。


 「それでは、本日の偵察に関して最後の注意事項を改めて周知する。

 万が一、仲間からはぐれて、単独行動になってしまい、命の危険を感じたら、無理をせずに撤退し、指揮所の秘書官に報告して俺宛に【念話】してもらう事。その為に緊急避難用[転移カード]を配る。

 使い方は、目的地を指で押さえながら目的地を念じるだけだ。」


 と伝えて鹿島基地1層と2層への[転移カード]4人に渡したら緑川さんが、居なくなった。

 全く困った人だと思っていたら戻って来た。


 「これがあれば、いつでも戻ってこられますね。」


 と笑顔で言われたら怒れないじゃないか。


 「念のため、皆も試しで、1層に転移してから、戻って来てみてくれ。」


 当然、残った3人も無事に1層との往復が出来たので、


 「それでは、本日の移動車両を受け取りに行こう。」


 と言うと、緑川さん以外の3人が、大きな背嚢を背負って行こうとしたので、


 「すまなかった。これを渡すのを忘れていた。」


 と言って緑川兄に【簡易無限蔵】を下山さんと【簡易無限蔵改】を付与したブレスレットを渡し、推金さんにはダメ元で【簡易無限蔵】を渡して使い方を説明した。


 「持ち運びたい対象物に触れて、ブレスレットに収納するというイメージで、ブレスレットに緑川さんは霊素を通す。推金さんは、気を通す。下山さんは、意識すると触れたものが、ブレスレットに収まるはずなんで、試してみてくれ。」


 流石に緑川兄は、霊素の扱いに慣れているので、重たい背嚢がすぐに無くなった。

 推金さんの背嚢も無事に?無くなった。

 下山さんは、首をかしげていたが、5分もすると無事に背嚢が無くなった。


 「無事に全員収納が出来たようなので、取り出し方を説明する。

 収納したときと同じようにブレスレットに意識を集中すると、収められている物のリストが見えるので、リストから選ぶ感じで、ブレスレットの外に取り出すイメージで、緑川さんは霊素を通す。推金さんは、気を通す。下山さんは、意識すると取り出すことが出来るので、試して欲しい。」


 緑川兄の前に、重たい背嚢が現れた。

 推金さんの目の前にも無事に背嚢が現れた。

 下山さんは、収納したときと同じように首をかしげていたが、1-2分もすると無事に背嚢が現れた。


 「ぶっつけ本番になって申し訳なかったが、移動の車内で使い方をマスターして欲しい。分からなければ、緑川さんが以前から使っていたので、使い方を聞いてくれ。それでは改めて、本日の移動車両を受け取りに行こう。」


 表に出るとそこには、燃料タンク車から給油を受けている96式装輪装甲車(クーガー)が、待っていた。

 整備部隊の尾上さんから、


 「給油も武器の点検、弾薬の補充も完了しました。」


 と報告を受けたので、96式装輪装甲車を【無限蔵】に収めると尾上さんから


 「本当に司令は、何でもありなんですね。そう言えば、他の皆さんもそんな軽装で、予備の弾薬とか大丈夫なんですか?」


 と聞いてきたので、


 「96式装輪装甲車と同じで、各自が収納しているから大丈夫だ。その内、殲滅軍の標準装備に加えるから待っていてくれ。」


 「最後に装備の点検を行う。」


 「準備良し」「準備良し」「準備良し」「準備良し」


 「それでは、鳴沢の磨櫻天神社に【鬼動】で移動する。転移終了が確認できるまで、全員で体の接触を維持せよ。」


 と声をかけて【鬼動】で磨櫻天神社に転移した。


 周辺の【瘴気感知】で探ってみると、この周囲を徘徊している気配を確認すると悪魔犬(ヘルハウンド)が、3頭居た。


 「偵察行の出だしから、発砲して音を立てたくないので、俺と推金さんで殲滅するから、この神社の結界内で待機していてくれ。

推金さんは、俺と背中合わせのまま奴らの中心に【鬼動】で転移したら、即座に目の前の奴を切ってくれ。俺も切るが、恐らく推金さんの方が早いと思うので、残った1頭の始末も頼みたい。」


 「了解した。出来るなら私の獲物が、正面と右側になるように転移してもらえないだろうか。」


 「問題ない。では背中合わせになってくれ。スリーカウントで行くぞ。スリー、ツー、ワン。」


 奴らの中心に【鬼動】で転移した途端に、目の前の奴に大包平で斬撃を加えたと思ったら、推金さんは、2頭とも切り捨て終わっていた。

一体どんな動きをしたらあんなに早い挙動が出来るのか、皆目見当がつかないが、無事に奴らを排除できたので、良しとしよう。


 神社前の町道に【無限蔵】から96式装輪装甲車を出して、全員が乗車したのを確認して発進した。運転手は俺だ。

 町道を100m程進むと、すぐに国道139号線との合流を右折して、1.5km程走行すると県道71号線との分岐が来たので、左折してさらに走行し、4kmほど進んだところで、停止させた。


 「この辺りが、大室洞穴に一番近いはずだから、後は歩きになるが、各自ブレスレットの使い方と、携行品の選別は終わっているな。」


 「いつでも行けます。」「大丈夫だ。」「問題ない。」「準備完了しています。」


 と緑川妹、兄、推金、下山から返事が返って来た。


 「それでは下車する。」


 下車した96式装輪装甲車を【無限蔵】に収納して大室洞穴に向けて歩行を開始した。

 普通なら青木ヶ原樹海で直線的なアプローチは不可能だが、事前に地図で位置情報は把握しているので、木々の間を縫いながら、まっすぐ大室洞穴を目指して進んで行く、大室洞穴までは、直線距離で約1.2km、大室山の外縁部から150mほどの位置にある。


 樹海の進むので緑川さんの体力が心配だったのだが、エルフだけあって逆に体力が漲っているようで、スイスイと進んでいく。   

 迷う事も無く15分ほどで、無事に大室洞穴に到着した。

転移カードです。

挿絵(By みてみん)

・簡易無限蔵:鬼神王の【異能】で、ブレスレットなどに簡易的な無限蔵(四畳半程度)の機能を付与した道具。

持ち運びたい対象物に触れてブレスレットに収納するというイメージで、霊素を通すと収納できる。

取り出し方は、ブレスレットに意識を集中すると収められている物のリストが見えるので、リストから選んでブレスレットの外に取り出すイメージで、霊素を通すと取り出すことが出来る。


・【簡易無限蔵改】:【金属変成】で作ったブレスレットなどに無属性の[霊石]を一体化させてから、鬼神王の【異能】で、簡易的な無限蔵(四畳半程度)の機能を付与した一般人向けの道具。

【無限蔵】の機能を使う度に[霊石]に含まれている霊素を使用している。[霊石]の霊素が空になると中の物が、周囲に放り出されてしまうので、使いすぎ注意!!。霊素無補給で使用できるのは、1週間程度。

この[霊石]は、周囲の霊素を微量ずつ吸収するようになっている。

霊素が濃い場所に未使用で放置すると6時間ほどで一杯になるが、鬼神族などであれば、霊素の充放電が、瞬時でできる。

使用方法は、持ち運びたい対象物に触れて、ブレスレットに収納するというイメージで集中すると収納できる。

取り出す時は、ブレスレットに意識を集中すると収められている物のリストが見えるので、リストから選んでブレスレットの外に取り出すイメージで、意識すると取り出すことが出来る。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ようやく地上奪還が始まりますね。 一体地上の様子はどうなんだろう 生き残りはいるのか、早矢刺の大活躍を期待します(笑) [一言] バナナはおやつに‥‥ 今時その件は中々聞かないぞ それ…
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