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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
72/109

第72話 ◇作戦変更?◇ 01/07

◇作戦変更?◇ 01/07


 作戦会議でひとまず地上奪還の方針が決まったので、皆で食堂にやって来た。


 ここの食堂は、注文しても良いし、おばちゃんの方針で、持ち込みも大歓迎という事になっている。


 俺は、いつものように日替わり定食を頼んだ。


 今日の日替わりは、とんかつに豚汁、サラダにご飯のトントン定食だった。


 幹部のみんなは、弁当持参の者が一部居るだけで、めいめいが好きな物を注文していた。


 長テーブル2列に19名も座ると、広い幹部食堂も手狭に感じる。


 「さて、諸君。地上の完全奪還と魑魅魍魎共の完全殲滅を祈って乾杯!!」


 『カンパーイ』


 「ガヤ、ガヤガヤ、ガヤ、ガヤ」


 皆が好き勝手にしている中、横に座っていた緑川さんが


 「司令。富士山の偵察ですが私もご一緒というか、案内役として同行させてください!!!。お願いします。」


 なんて大声で言うもんだから、周りに居た幹部たちも


 「富士山の偵察なら我々も、同行したいです。」


 と副官の塙田さんたちまで、言い出してしまった。


 「諸君の気持ちは理解したが、全員を連れて行くことは出来ない。富士山深部偵察は、私と案内役として緑川さんの二人で実施する。それに塙田さんは、副官なんだから俺と二人とも前線に出て万が一のことがあったら取り返しがつきませんからご理解ください。」


 「分かっています。ダメ元で行ってみただけですから気になさらんでください。」


 ダメ元かい!!。もう少し自重してくださいよ。海自で艦長勤め上げた人だから血が騒いじゃったのかな。


 「昼食後は、各自の作業に戻ってください。新宿さんには、新人たちを一刻も早く鍛えていただくようお願いします。」


 と頼んで、執務室に戻った。



 執務室で日本地図を見ているとドアをノックする音がした。


 「どうぞ。」


 入って来たのは、緑川さんだった。


 「司令。富士山偵察行きましょう。」


 「そんなに慌てて行く必要もないでしょ。」


 「これは、全くの私情であるのは、分かっているのですが、一緒に暮らしていた仲間が、生き残っているかもしれません。」


 「残酷なようだが、お兄さんも使ったエルフの【秘奥義】を使ったとしても7日間だから”大災厄”から2週間も経っていては、どうしようもないだろう。」


 「そうじゃないんです。あそこには、奴らが暴走した時に備えた避難所があったんです。あそこに行けば誰かが、生き残っている可能性があります。生きている仲間がいるかもしれないのに、見殺しに出来ません。」


 「そうですか。避難所ですか。偵察だけじゃなくて救助活動する可能性もあると二人じゃ無理ですね。お兄さんと、もう二人必要ですかね。」


 「それじゃぁ。」


 「生き延びている人が居るかもしれないんじゃ無視できないですからね。偵察・救助部隊として、偵察部隊の下山隊長とお兄さんに普通科山王分隊に居る推金さんを至急、応接室に集めてください。但し、準備があるから出発は、明朝、6時とします。」


 「はい!!(^▽^)/。すぐに集めます。」


 と部屋を飛び出していった。



 暫くすると、緑川兄こと真司さんと下山さんが、やってきた。


 「早矢仕さん。富士山に行くと聞いたのですが、本当ですか?」


 「司令。会議での方針を早めるのですか?」


 「二人とも慌てずに、もう一人来ることになっているから全員そろってから話をするので、待っていてくれ。」



 3人で待っていると残りの二人が、入って来た。


 「司令。推金さんをお連れしました。」


 「お呼びという事だが、何だろうか。」



 「それでは、集まってもらった理由について説明します。


 富士山深部の偵察と救助活動をこの5人で行う。

 緑川さんによると、魑魅魍魎を隔離していた富士山深部には、緊急時の避難所が設けられていたそうで、そこに逃げ込んでいる人たちが生き残っている可能性があるそうなので、偵察とともに救助を行うために、この4人に集まってもらった。


 我々、殲滅軍の中で、一番偵察任務を理解している下山さんと、案内役として富士山深部で生活していたエルフの二人と、前衛として殲滅力の高い推金さんに集まってもらった。異論はないだろうか?」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 「無いようなので、作戦について説明する。

 行動開始は、明朝6時に富士山周辺に設けていた監視拠点に進出し、そこから富士山深部に向けて偵察行動を開始する。

 緑川兄弟に確認だが、富士山深部の避難所へ最短で向かうには、どこから入るのが良いか教えてくれ。」


 「実は、富士山深部からの緊急避難路が大室山に繋がっています。この通路は、鬼神の【隔離結界】により守られているので、奴らが使うことは出来ません。私たちもそこから脱出したのです。」


 「ありがとう。大室山と言うと伊豆の伊東市にあったと思うが、」


 「違います!!そっちの大室山じゃありません。山梨県にある富士山の側火山である大室山です。具体的に言うと大室洞穴が出入口です。」


 「山梨県にも大室山があるのか。夏に下田に遊びに行く際に伊東の大室山には、よく寄り道していたんだよ。最寄りの拠点を探すから少し待ってくれ。」


 と言って秘書官室に行き富士山の監視拠点としていた神社で最寄りの拠点を確認した。


 「大室山近くに監視拠点は、ありませんでした。一番近いのは、鳴沢の磨櫻天神社です。」


 「ありがとう。」


 拠点が判れば、後は装備を揃えるだけだ。


 「みんな。明日は一番近い磨櫻天神社まで、【鬼動】で移動して大室洞穴を目指すので、各自の装備を整えに行くぞ。」


 「司令。待ってください。鳴沢からだと5~10kmは、歩くことになります。」


 と緑川兄が言うので、


 「磨櫻天神社から最寄りの地点までは、96式装輪装甲車(クーガー)で移動する。」


 と言ってやると安心していた。


 「私はどうすれば良いだろうか?」


 と推金さん。


 「推金さんは、この前渡した一胴七度(いちどうしちど)火車切広光(かしゃきりひろみつ)を使ってくれればよいよ。他に拳銃とか欲しいものがあれば、教えてくれるかな。」


 「とても良い業物の刀で、とっても嬉しく使わせてもらっているのだが、戦闘服は良いのだが、あの鉄帽と防弾チョッキは、動きにくくて困っている。」


 「そうだよね。そしたら推金さんは、戦闘服に二本差しでかまいませんが、からだ大事に行動してくださいね。拳銃とか感知眼鏡も渡しときましょうか?」


 「拳銃は撃っても当たらないと思うし、感知眼鏡がなくても私には奴らが見えるから特に必要ない。」


 「そうでしたね。見えるんでしたもんね。緑川さんは、拳銃としてそれ以外のメンバーは、拳銃H&K USP9に20式5.56mm小銃と89式多用途銃剣にサバイバルナイフそして、88式鉄帽、戦闘服、防弾チョッキ3型、感知眼鏡で良いですか。」


 「ちょっと待て。俺は良いとして何で、瑠璃子が拳銃だけなんだ。」


 「緑川さんは、近接戦闘が無理なんで、スナイパー専門なんですが、今回は狭い空間で戦闘することになるんで、拳銃はあくまで護身用で、基本、後方待機と言う事です。」


 「あ、あぁー。了解した。」


 「いっつも余計な事を言い出すんだから。皆さん兄が、すみません。」


 「他に質問等はありますか?」


 「無ければ、明朝6時に作戦指令室1に集合。解散。」



 一区切りついたので、黒ちゃんの所に顔を出すことにして、消耗品資材保管エリアに【瞬間移動】すると整備、輸送、衛生部隊からの応援者たちに混じって、子供たちが動き回っていた。


 「黒ちゃん。どんな具合?」


 「応援が来てくれたんで、少しは楽になりましたが、まだまだ人が足りないんで、京町先生にお願いして、病院からも応援に来てもらえることになりましたんで、早矢刺さんは、もう来なくて大丈夫です。子供達も頑張ってくれてますから、司令としての仕事に集中してください。」


 「それじゃ。後のことは黒ちゃんに任せたからよろしく頼む。子供たちの事もよろしくな。」


 と言って、明日も早いので、食堂に寄って明日の昼食用に弁当を5個頼んだついてに弁当を作って貰い[ハウス]に帰って来た。


 弁当を食べ終わってリビングで日本茶を飲んでいると成田さんが、入ってくるのが見えた。


 「こんばんわ。晩御飯食べちゃいましたか?」


 「どうぞ、入って。」


 「お邪魔します。

 晩御飯に筑前煮を作ったんですけど、多めに作ったんで、お裾分けです。」


 「ありがとう。煮物とかするんだ。」


 「こう見えて、あんなことが起こるまでは、渋谷の料理教室に通ってたんですから味は保証しますよ。」


 「そうか。まだ、温かいね。少し頂こうかな。」


 絶妙な味付けで、箸が止まらなくなる。


 「うまいな。」


 「それじゃあ、料理のお返しという事でお風呂頂いて良いですか?」


 とお風呂セットを見せてこられたら断れないだろう。確信犯だな。


 「こんなにおいしいおかずを頂いたら、お断りする訳に行きませんね。どうぞどうぞ。風呂上がりに何か飲みたいものあったら用意しとくけど。」


 「じゃあ。キンキンに冷えたビールをお願いします。」


 といそいそと風呂場に向かう成田さんに向かって


 「了解。今日は露天が箱根の硫化水素型単純硫黄泉で、内湯が四万温泉(しまおんせん)の硫酸塩泉になってるはずだから」


 というと


 「はずだから。ってどういうことですか!!」


 「だって。俺はまだ入っていないからな。」


 「そういう事ですか。それじゃいただきマ-ス。」

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