第71話 ◇作戦会議(2)◇ 01/07
◇作戦会議(2)◇ 01/07
「これから、どうやって地上を取り戻すかという事だが、何か意見はあるか?」
と地上奪還に向けて意見を集めることとした。
「さしあたっては、一部隊員の訓練が終割り次第、地上の各地で偵察行動を開始して情報収集を開始したいと思っている。
北海道、東北、北陸、関東、中部、関西、山陰・山陽、四国、九州・沖縄にいる奴らを殲滅しながら、どのように奪還していくのか意見を求めたい。」
と意見を求めると緑川さんから発言があった。
「基本的な殲滅方法として、各個撃破は下策です。狙うは包囲殲滅しかないと思います。司令のお話にもあったと思いますが、奴らは各地で活動拠点を作っているようですから、その拠点に集まっている奴らを包囲して一撃で殲滅していくべきだと思います。
それには、下山さんの偵察部隊に日本各地にある奴らの活動拠点の洗い出しが、急務です。
拠点が見つかれば、後は、鞍月の機甲部隊と市広さんの特科部隊そして東さんの航空部隊による集中攻撃、市場さんたち普通科部隊が、逃げ出した奴らを個別撃破とするべきだと考えます。
が、現状の人員では、実行困難なので日本各地に作られた奴らの活動拠点洗い出しから始めるべきです。」
「確かに現状の人員で、奴らを殲滅することは困難と言うより無理だろう。新宿さん一刻も早く隊員の育成と配属をお願いします。
そして、拠点に集まっている奴らを一挙殲滅するのは、効率的だろうが、日本全土で展開するのもこれまた困難だ。
どういう段取りで奴らを叩いていくのが、良いと思う?緑川さん。」
「はっ。はい。私としては富士山から解放して、奴らが地上を席巻していったのと同じように奪還していくのが良いと思います。”大災厄”で奴らが地上に出て行ったので、残っている奴らも少ないでしょうから、奪還は容易と思います。」
「司令。よろしいですか。」
「塙田さん。お願いします。」
「私の意見は、緑川さんの考えと真逆です。北海道や九州などの遠い地域から、奪還を始めて、富士山に追い込んでから指令の力で、全滅させるのが良いと思います。この作戦の利点は、奴らが富士山に戻れば、また巻き返せる。と考えて容易に撤退するのではないかと考えます。」
「塙田副指令。奴らが富士山に戻るとは考えにくいと思います。なぜなら、富士山は奴らにとって7,300年間も閉じ込められていた監獄施設だったからです。そんな奴らが簡単に監獄だったところに戻るとは思えません。」
「そうだろうか。逆に言えば、7,300年間も自分たちが、安全に暮らしていた場所という事にならないだろうか。」
「どちらのご意見も、もっともですが、他の意見は、有りませんか。」
「ちょっといいですか。」
「黒咲君。なんでしょうか?」
「えーーと。自分は戦争とか争いごとは、苦手なんで、いま、インフラ整備の為に避難所に集めてある資材なんかを棚卸してるんですが、避難所に集められた物資・資材は、ほぼ地上から持ち込んだ物ばかりで、使ったら終わりの物ばかりです。可能であれば、製造工場なんかを押さえて物資の製造・補給を考えてもらえませんか。」
「黒咲さん。整備する立場から言わせてもらうと資材・資源の枯渇は大きな問題だと思いますが、工場があっても資源や動かす人員が居なければ、その辺にある廃墟と同じじゃありませんか。」
「そ。そうですね。薮田さんの言う通りなんですけど・・・でも資材不足は、事実なので、地上に残っているの物でも良いので補充して欲しいです。」
「どうでしょう。早矢仕司令。物資は大都市に集まっていますから、大都市圏から奪還して資材の補充をしていっては如何でしょうか。」
「他に何か意見はありますか・・・・・・・・・・・・・
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無いようなので、纏めると緑川案が、富士山から”大災厄”と同じように周囲を奪還していく。塙田案が、北海道・九州など遠い地方から富士山に向けて奪還していく。薮田案が、大都市から奪還していく。というもので、殲滅方法については、拠点を包囲殲滅して逃げた奴らを個別に殲滅していくという意見が出たと思いますが、このほかに何か意見のある方は居ますか?」
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「無いようなので、今後の方針について周知します。
殲滅方法については、偵察部隊が発見した敵拠点を包囲して殲滅する。逃げ出した奴らは、個別殲滅でいきます。
拠点殲滅後に、残ったヘルハウンドを利用して周囲に残っている魑魅魍魎を呼び寄せさせて、そこでも包囲殲滅を行っていきます。
奪還方法は、地方から富士山に追い立てるように実施。
最終的に富士山に奴らを集めたら、富士山毎、俺の【閉鎖型紅炎】で消し飛ばしますから、どんどん富士山に集めてください。
以上、何か意見はありますか?」
「司令。」
「何ですか。緑川さん。」
「言いにくいのですが、富士山には、魑魅魍魎を監視・管理していた龍族、エルフ、ドワーフ族が居たはずです。彼らがどうしているのか気になります。」
「そうでしたね。貴方のご両親も富士山に居たんでしたね。」
「その内、富士山の深淵部偵察を計画しましょう。」
「他は?」
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「無いようなので、散会とします。皆さんご苦労様でした。各自の業務に戻ってください。」
「す。済みませーん。」
「黒咲君どうしました。」
「資材等の棚卸の人員が圧倒的に足りていません。お手すきの方がおられましたら、是非、ご協力いただけないでしょうか。お願いします。」
「整備部隊は、一通り整備作業が終わっているから手伝いに行くぞ。」
「輸送部隊も、手が余っているから手伝おう。」
「黒咲さん。衛生部隊と病院からも人を出すよう手配します。」
「皆さん。ありがとうございます。人手が足りなくて本当に困っていたんです。お手伝いいただける方は鹿島基地1層の消耗品資材保管エリアに壁で囲われた所に、私と子供たちが居ますからお集まりください。手順などは、その時に、お伝えしますので、よろしくお願いします。」
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