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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
58/109

第58話 ◇最悪の朝◇ 01/04

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◇最悪の朝◇ 01/04


 昨日は、あれから一睡もできなかった。

 博子が帰ってこなかったイブの日になんで、必死に博子を探さなかったのか。

 なんで、あの日に博子の実家だけでなくて関西事業所も探さなかったのか。

 博子が居なくなってしまい俺の心が、一段と空虚になった。

 眠れないついでに、指令所内の模様替えを行った。


 指揮所周辺状況

 挿絵(By みてみん)


 2020/01/04現在の指揮所内部状況

 挿絵(By みてみん)


 病院施設周辺状況

 挿絵(By みてみん)



 これからは、最後まで人に優しかった博子が、守ろうとした避難所の人たちを、博子に代わって守っていくことが、俺の使命に加わった。




 今日は、土曜だが、あれもこれも年明けに繰り越していたので、かなりの密度でやることリストが埋まっているので、皆さんにはお付き合いしてもらうことになって申し訳ないが、一刻も早く奴らを殲滅して地上を取り戻すために協力してもらおう。

 1.8:30 大学病院関係者の職場復帰対応

 2.9:00 緑川さんの事務官受入れ

 3.9:00 神山君の事

 4.14:00 応募があった避難民から医療従事者対応

 5.指揮所内部配置変更(眠れなかったので昨晩の内に作業済)

 6.大河部長の家族探し&避難所住民情報の整備と家族探し窓口

 7.避難所内政協力者の手配・対応・インフラ整備

 8.殲滅軍打ち合わせ

 9.簗木家への報告


 そうこうしているうちに8時を回ったので、【瞬間移動】で執務室に移動して、秘書官に挨拶してから食堂からコーヒーを持ち帰って執務室で一服してから若森病院長の所を訪ねることにした。


 若森病院長は、病院長室に居たので挨拶をしてから、


 「若森さんにお願いしたいのは、この土日で病院の各種施設に転移した影響が出ていないか、点検と動作確認。

並びに、新しく各地の避難所から応募してくる医療関係者が、14時に指揮所の大食堂に集合するので、その人たちの把握と振り分けをお願いできますか。」


 「よし、わかった。久しぶりにたっぷりと休養して英気を養ったからな。

 早速職員に発破をかけて取り掛かることとしよう。」


 というと受話器を取り上げて館内放送を始めてくれた。


 「病院職員の皆さん。院長の若森です。

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年末には、大惨事のせいで、病院業務以外に自分たちの身の安全すら確保されていない状況での皆さんの頑張りがあったからこそこうして、安全な環境での新年を迎えることが出来ました。

 今後、当院は、日本各地に5か所にある避難所で、生活する人々の|QOL向上《Quality Of Life》のために運営される基幹病院として活動することになります。

 そのためにも、この土日で、医師、看護師、臨床工学技士等の診療関係者は、病院内の各種施設等が、正常に稼働して使用可能な状態にあることを徹底的に確認してください。

 なお、事務関係者に於かれましては、これから来る新しく仲間となる医療従事者の皆さんが、14時に指揮所の大食堂に集合するので、資格や経験等の聞き取りとリスト作成及び電子カルテ利用者登録等の事務手続きを行ってください。

 不明な点がありましたら、各リーダーに相談の上判断し、判断できない案件については、私にエスカレーションしてください。

 対外的な折衝も私が行いますので、同様にエスカレーションをお願いします。

 本院は、週明けの1月6日月曜から診療業務を開始します。

 それではみなさんよろしくお願いします。」


 「院長。言い忘れたことがあります。

 入院病棟の前に医療用医薬品や医療機器等の卸売業者の大規模倉庫を持って来てますので、内容のチェックをお願いします。

 電源も移転直後に再通電しているので、建屋内の機械や薬品なども大丈夫だと思いますので、よろしくお願いします。

 チェックしていただいて、不足するものがあったら隣の指揮所にある秘書官室に連絡してください。

 日本国中からかき集めてきますので、ご遠慮なさらないでくださいね。

 それでは、今年一年が病院の皆様にとって良い年になるよう精進させていただきます。」


 と病院長と話していると秘書官から


 (王にご連絡です。緑川さんと神山さんが来られたので、応接室にご案内しました。)


 王かよ。確かに鬼神王だけどさ、何か、こそばゆいぞ。うーーーーーん。ここは司令で統一させよう。


 (対応ご苦労。それから俺を呼ぶときは王ではなく司令で統一するよう周知しておいてくれ。すぐに向かう。)


 と返信して執務室に【瞬間移動】してから秘書官室に顔を出して応接室にコーヒーの出前を頼んで扉を開けると、緑川さんと神山君が並んでソファーに座っていた。


 「二人ともお待たせ。今年もよろしくお願いします。」


 「「早矢仕さん。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」」


 と声が揃って新年の挨拶を返してくれた。


 「早速だが、神山君は輸送部隊という事で良かったよね。」


 「はい。よろしくお願いします。」


 「それじゃあ、輸送部隊長の所に案内するから、後のことはリーダーから聞いてくれるかな。」


 「はい。」


 「緑川さんは、そのままで。神山君はついてきてね。」


 といって応接室を抜けて中央通路に出て輸送部隊長の部屋まで引率して扉をノックして中に入った。


 「市丸さん。今年もよろしくお願いします。

 早速なんだけど、彼は神山(こうやま)君と言って私が昔務めていた所の後輩なんだけど、殲滅軍で働きたいという希望なんで、輸送部隊で使ってみてくれるかな。もしダメそうなら言ってくれれば、配置換えも検討するから厳しく指導をお願いします。」 


 「早矢仕さん。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 了解しました。神山君はこちらに座って。」


 後のことは市丸さんに任せて応接室に戻ることにした。


 「緑川さん。お待たせしました。

 緑川さんには、俺の事務官として働いてもらいたいと思っているので、これからよろしくお願いします。」


 「よろしくお願いします。

 それでは、何から始めたらよろしいでしょうか?」


 「まずは、コーヒーをゆっくりと飲んでからだね。」


 コーヒーが1杯余ってしまったので、秘書官に渡してきた。

 コーヒーを味わいながら飲み終わったので、話を進めることにした。


 「緑川さんの席だけど、秘書官室のデスクを使ってもらうから隣に挨拶に行こうか。」


 「はい。よろしくお願いします。」


 「秘書官。こちらが今日から事務官として働いてもらうことになったエルフの緑川瑠璃子さんだ。デスクは秘書官室のデスクを使ってもらうんで、分からないことがあったりしたら色々と助けてやってくれ。」


 「はい。かしこまりました。」


 「じゃあ、緑川さんはこのデスクを使って。」


 と俺の執務室に一番近いデスクを使ってもらうことにした。


 「避難所住民情報の整備と家族探し窓口を各避難所に作るんで、一緒に避難所回ってもらって良いですか。

 まずは、原宿避難所から行くんで、手を繋いでもらって良いですか。」


 「はい。」


 と緑川さんと手を繋いだので、原宿避難所の|22W60S1《住宅エリア22の西60南1》にある集会場まで【鬼動】で移動して(たけ)さんと東狐(とうこ)さんに集会場迄来てもらうよう【念話】を飛ばしたら武さんから手が離せないので、30分後にして欲しいと【念話】が帰って来たので、仕方が無いので二人には10:30に[ハウス]に集合と【念話】を送り返した。


 「緑川さん。原宿避難所の担当者の都合が付かないので、川向うにある俺の家集合にしたんで、お茶でも飲んで待ってることにしましょう。」


 「はい。行ってみたいです。よろしくお願いします。」


 と二人で[ハウス]のリビングで、休憩することになった。


 「緑川さん。何飲みますか?えーーっとあるのは、コーヒー、紅茶、日本茶に水です。」


 「それじゃあ、冷たいお水をいただけますか。」


 「りょーかい。はい。どうぞ。」


 「ありがとうございます。

 ここが早矢仕さんの家なんですね。広々として良いお宅ですね。

 えっ、このお水おいしいですね。」


 「避難所の水は、連絡回廊を作った際に出てきた地下水を使っているからミネラル豊富でおいしいんだ。」


 そんな話をしていると時間前だが武さんがやって来た。


 「今日はどんな話になるんですか?」


 「まあ待って。今年も原宿避難所のことをよろしくお願いしますね。

 東狐さんがもうすぐ来るだろうからその時に話すから。何か飲む?」


 「はい、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 そう言えば、ここってコーヒー、紅茶、日本茶に水ですよね。炭酸とか無いんですか。」


 「ごめん、炭酸は今は置いてないな。」


 「それじゃ、ミルクティーください。」


 「はいよー。・・・どうぞ。」



 「東狐です。お邪魔します。」


 「急に呼び出して悪かったね。今年もよろしくお願いします。何か飲む?」


 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。ミルク多めのコーヒーをいただけますか。」


 「それってカフェオレじゃないの」


 武さんからチャチャが入った。


 「そんなことより今日のお話を聞かせていただけますか。」


 おぉーーっと東狐さんがガン無視で切り返しました。


 「今日来てもらったのは、避難所住民情報の整備と家族探し窓口の設置についてなんだけど、避難所の|22W60S1《住宅エリア22の西60南1》にある集会場の一部を使って、開設しようと思っていて、皆の意見を聞くためと、こちらが今後、俺の事務官として働くことになったエルフの緑川 瑠璃子さんと顔合わせしてもらうために回ってるんだ。」


 「確かに家族や親類を探して欲しいという話は、良く聞きますから家族探し窓口でしたっけ、作るのは良いと思います。瑠璃ちゃんよろしくね。」


 「武さんが言うように家族を探して欲しいという人は、大変多いので良い案だと思います。緑川さん、東狐と申します。よろしくお願いします。」


 「緑川 瑠璃子(みどりかわ るりこ)と申します。事務官として精いっぱい頑張りますので、これからよろしくお願いします。」


 「二人に了解もらえたんで、一安心だ。あとは窓口対応できる人を探しといてね。次は熱田避難所に行ってくるよ。」


 「飲み終わった食器とかは、流しに入れといてくれればよいから、後はよろしく。緑川さん行きますよ。」


 と手を繋いで熱田避難所の|22W60S1《住宅エリア22の西60南1》にある集会場まで【鬼動】で移動した。

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[気になる点] あわわヒロインが死んどるー! [一言] これからの展開がハラハラします
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