第56話 ◇振出しに戻る?◇ 01/03
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◇振出しに戻る◇ 01/03
あの日、家を飛び出した博子は、どこへ行ったのか?
家を出てしばらくしてから大地震が起きたのに、[ハウス]に戻ってこなかったという事は、どこかに向かったのだろうか?
向かうとしたら?どこだ?そう言えば、関西事業所に知り合いの女の子が居たはずだ。もしかしたら会いに行ったかもしれない。
関西事業所は、六甲アイランドにあったはずだから、もしかすると・・・・
善は急げ、【念動力】で飛び上がって海沿いまで、【瞬間移動】しようと思ったが、空に上がった自分を【念動力】で動かしてみると、動くではないか。
急いで空を【念動力】で移動しようとスピードを上げたら息が出来なくなって、地上に落ちそうになった。
一旦、上空で停止してから【隔離結界】を自分の周りに張って飛んでみると呼吸も楽にできるようになったので、一気に六甲アイランドまで、来てみると二本の橋が、途中で落ちていて陸側では、悪魔犬と冥界犬が、途切れた橋の先を盛んに気にして動き回っているのが確認できた。
関西事業所まで行ってみると門扉も占められて、建物のシャッターは降りており、ガラス扉の玄関は、手前側が割れていて奥側のガラス扉には、大量の大型冷蔵庫などで、蓋をされていて中が見えなくなっていたので、門柱にあるインターホンを押してみた。
「ピンポーン 誰かいますか~」
「ピンポーン 誰もいませんか~」
「ガチャ どなたですか?」
「こちらに白井所長が居ると思うんですけど、おられますか?」
「しらいさーーん。外のインターホンで所長の名前を言ってる人が居るんですけど、どうしますかー」
中の声が丸聞こえだけど・・・
「俺が出てみる。白井ですがどなたですか?」
「富士夫さん。俺です。早矢仕です。」
「えっ、早矢仕!!が何でこんなところに居るんだ?
外は危険だから、横のシャッターのところまで、来て待っててくれ。」
「了解です。」
ガガガガガとシャッターが1m程上がると、奥から白井さんが、呼び入れてくれた。
「ご無沙汰してます。ちょっと近くまで来たんで寄ってみました。」
「近くって、この島に来る橋は全部落としたから船で来たのか?」
「いえいえ、空から。」
「ちょっ、相変わらずふざけた奴だ。ところで、ここに来たのは簗木さんのことでか。」
「ちょっと待ってくださいよ、何で白井さんまで、簗木さんのことを持ち出してくるんですかー。」
「だって、お前ら付き合ってたんだろ。お前らのことはここでも有名だったぞ。まあ、良い。こっちにこい簗木さんに会わせてやる。」
と言って連れてこられたのは、恒温室だった。
大扉を開けると冷気があふれ出してきた。
「白井さん。まさか・・・」
といって奥の部屋の大扉を開けてみると
男性2人と女性1人が、白い布を掛けられて横たわっていた。
慌てて女性に架けられていた白い布を取ると
そこには博子が横たわっていた。
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