第46話 ◇誰も居ない◇ 12/29~
殲滅軍編成に当たり部隊に入れて欲しいキャラクターが居ましたら名前や職種など感想欄からご連絡ください。
◇誰も居ない◇ 12/29~
12/24の”大災厄”から各地の避難所を飛び回って、諸々の報告を受けて判断を繰り返す慌ただしい日々が、やっと落ち着いてきたので、今日は朝からあの後、連絡が取れなくなった博子を探すことにした。
あれ以降、念話もメールの開封通知も何も反応が返ってこない。
心配なので、博子のアパートを訪ねてチャイムを鳴らしてみたり、ドアを叩いてみたが誰も居る気配がない。
どうやら、この辺はまだ、魑魅魍魎の侵略を受けていないようだが、周辺の家からも人の気配がしない。
携帯から博子の携帯や会社に掛けてみるのだが、呼び出し音はだけで、誰も電話に出ないので、ドアポストに”連絡ください。潤”とメモを残して、兵庫の実家に行ってみることにした。
兵庫の実家近くに【瞬間移動】してみると周り一面が焼け野原で、命の気配が全くなく瘴気が漂っている状態だった。
念のため、避難所出入口に設定した神社に行ってみると、結界は残っていたが、社殿などは焼け落ちていて、焼死者が出入口に折り重なっていた。
恐らくは、避難した人に続いて入ろうとしたが、【加護(天)】が無かったために出入口から入れず亡くなった人たちなのだろう。
神社の敷地内の土を【無限蔵】に取り込んで亡骸を【念動力】で移動させ【無限蔵】に取り込んだ土を上からかぶせて、大きな石を上から乗せて埋葬した。
神社の結界から外に出ると悪魔犬が吠えながら集まって来たが、今日は何も武器らしい武器を身に着けていないので、自分の周囲に【結界】を張って奴らが、集まってくるのを待っていると、他に2匹が集まって来たので、【念動力】で3匹纏めて動けないようにしてから【閉鎖型紅炎】で、一気に処理した。
これで暫くは、静かに探せるだろうともう一度、実家のあった周辺を探してみたが、何も見つけることが出来なかった。
ダメもとで博子の携帯に電話を架けてみるが、呼び出し音がするだけで、電話はつながらなかった。
博子が家族で遊びに行くことがあると言っていた近くの競馬場を探してみることにして実家の跡地に【無限蔵】から取り出した杭に板を取り付けて”避難所で待つ”とメッセージを書き残して、駅に向かって歩いていくと、途中にあった弁天池も干上がっていた。
線路を超えて焼けただれた外見の競馬場に近づいて様子を見てみると、瘴気が濃くなり競馬場外には、見張りなのか、悪魔犬と冥界犬が、動き回っており、どうやら場内にはもっとやばい奴らが、いる気配がビンビンしているので、競馬場偵察は諦めることにした。
もう少し時間をかけて周辺部を探してみたいのだが、この後、11時からある殲滅軍の打ち合わせで、鹿島基地に戻らなくてはならないので、【瞬間移動】で戻ることにした。
◇殲滅軍顔合せ(1)◇ 12/29~
鹿島基地2層エリアの武器装備保管整備エリアにある殲滅軍指揮所に作った作戦指令室にやって来ると各避難所から集まった53人も希望者が待っていてくれたので、1部屋では狭いので各指令室の仕切りを取り払って、広くしてもらった。
その後、挨拶をしてから、出身避難所と経験それに希望職を聞くことにしようと思ったが、時間も時間なので挨拶したら皆で食堂に行って食べ終わってから続きを始めることにしよう。
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
ここにいる方々は、殲滅軍に参加される意思をお持ちになって集まっていると思います。
何分、このような軍事行動は、不慣れなので何かと至らぬ点があると思いますが、ご意見は真摯に検討しますので、何かあれば教えてください。
まずは、集まっていただいた方々に自己紹介をお願いしたいのですが、全員の自己紹介となるとかなり長帳場となりますので、ここは一旦、同じ釜の飯を食うという事で、昼食を食べてからにましょう。
食堂は、持ち込み可ですから、お弁当持参の方も遠慮なくご一緒しましょう。
今日の日替わり定食は、生姜焼きだったと思います。
その他、お好みメニューもありますのので、腹一杯まで食べてこの後、居眠りしないでくださいね。
食堂は、この部屋の対角線にありますので、移動しましょう。」
「いただきます。」
モグモグモグモグ
「ごちそうさまでした。」
作戦会議室に戻って来ました。
「それでは、皆さんの出身避難所と経験そして希望部署等教えてください。
まずは、私から
家は原宿避難所にありますが、これからは殲滅軍として動くことが多くなりますので、昼間や作戦行動中は、ここの殲滅軍指揮所の執務室に居ることになると思います。
何かあれば、この向かいにある秘書官室に交代で八鬼衆が、24時間詰めていますので、その者に言って貰えば、取次がれます。
経験と言えるほどの経験はありませんが、【異能】という特殊な能力を使って地上奪還の準備をしていますので、皆さんの奪還準備が整い次第、地上の魑魅魍魎共を殲滅したいと思っています。
【鬼刀】と拳銃をメインウエポンとして、その他は臨機応変に武器を使っていく予定です。
地上に出る部隊には、基本的に私が同行しますので、この基地に残って全体の指揮をとっていただく副司令官とか参謀など出来る方を頼らせていただきたいと思っています。
それでは、手短に自己紹介をよろしくお願いします。」
ガタイの大きな男が声を上げた。
「私からでよろしいでしょうか。
熱田避難所から来ました鞍月と申します。
経験は、陸上自衛隊機甲科で90式と10式の戦車長をしていましたが、除隊して自動車整備工場をやってました。希望は戦車部隊です。
皆さんよろしくお願いいたします。」
自衛官欲しかったんだよね。
しっかりと頼らせてもらおう。
と思ったら、今度は年配の方だ
「私は塙田と申します。
原宿避難所で良いのかな。
都内在住で、護衛艦初雪の副長で退役しましたが、まだまだ働けます。
体力は衰えてしまいましたので、指揮所勤務希望です。
よろしくお願いします。」
よしよし、頼りにさせていただきます。
「霧島避難所の泉崎です。
阿蘇でパラグライダーのインストラクターやってました。
出来たら空を飛ぶ仕事がしたいです。」
空か。
パラシュートあったかな。
そうだ!パラグライダー集めてみるか。
霧島避難所担当の迦具津さんに連絡しよう。
(迦具津さんにお願いがあるんだけど、今大丈夫ですか?)
(どうしました。)
(今、阿蘇でパラグライダーインストラクターしていた人が居るんだけど、今後の作戦でパラグライダー使えそうなんで、危険のない範囲で、九州にあるパラグライダーを出来るだけ回収してもらえないかな。)
(そういうことですか、分かりました。
回収したパラグライダーは、鹿島基地に届ければよいですね。手配します。)
(よろしくお願いします。)
おっと、次の人が話し始めていたよ。
原宿避難所の笠原さんと言っていたな。
「大型トラックのドライバーをしてたので、大型車なら大抵運転できます。
シングルマザーで子供と二人暮らしなんで、戦闘というのは、無理だと思います。」
若い女性なのに大型トラックドライバーとは、頼もしい。
次は、高校生くらいの男の子だ。
「札幌避難所から来ました。
長島です。
特に出来ることはありませんが、何でもやりますのでよろしくお願いします。」
次は、先日原宿避難所で殲滅軍に入りたいと直訴してきた人たちだ。
「私は、斧寺でこちらは、江野本さんと仁紫蔭さんです。
原宿避難所に避難してました。
私たち3人は、会社の同僚で最前線で奴らを皆殺しにしたいです。
よろしくお願いします。」
次も女性だぞ。
「伊勢避難所から来た大路です。
奈良県の総合病院で看護師長をしてました。
怪我をされた方の看護を希望します。」
「霧島避難所の滝です。
私も山口県の総合病院でERの看護師をしてました。
戦闘よりは、大路さんと同じように看護を希望します。
必要であれば戦いますので、よろしくお願いします。」
20代と思われる男性だが大路さんと良いコンビになるかもしれないな。
次も若めの男性だぞ。
「札幌避難所、山王です。
サラリーマンをやってましたが、即応自衛官として実弾射撃の訓練も受けてました。
戦いますので、よろしくお願いします。」
「熱田避難所、葵です。看護師希望です。」
「霧島避難所、鴨池です。16式機動戦闘車に乗ってみたいです。」
「熱田避難所、市中です。ロケットとかありますか?近いところは無理なんで遠目なら戦えると思います。」
「霧島避難所、橘です。地上を早く取り戻したいです。」
「原宿避難所、前橋です。体力には自信があります。」
「札幌避難所、内丸です。山王さんと同じ即応自衛官でしたが、できたら運転とか操作メインが良いです。」
「熱田避難所、薮田です。陸上自衛隊武器科で修理・メンテナンス・不発弾処理を担当してました。」
「伊勢避難所、山下と内山です。二人とも猟師してたので、射撃なら出来ると思います。」
「霧島避難所、大市です。工事現場で重機動かしてました。キャタピラ系なら運転できると思います。」
「伊勢避難所、番です。自家用プロペラ機免許でセスナを飛ばしてました。空が良いです。」
「原宿避難所、高砂です。サラリーマンでした。何でもやります。」
「札幌避難所、北です。同じくサラリーマンでした。何でもやります。」
「熱田避難所、長野です。農業でトラクター動かしたり、猟師もしてました。射撃は得意です。」
「原宿避難所、新宿です。サラリーマンの前は、陸自でレンジャー教官してました。訓練のノウハウは持ってます。」
殲滅軍指揮所概略図
次話 ◇殲滅軍編成会議◇ 12/30~
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