第25話 ◇避難所巡回(吉備津、原宿)◇ 8/25
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◇吉備津避難所◇ 08/25
二人で吉備津避難所1階層まで【鬼動】で移動してきた。
【無限蔵】には、【金剛】石が、100個ほど出来上がっている。
近くにいた小鬼に大山さんの居場所を聞いて歩いていく事にした。
「この避難所はね、基本的に避難民は入れずに、動植物を避難させるため用の避難所なんだ。
他に、諏訪と氣比と言うところに同じ目的の避難所を作ってあるんだよ。」
と森の中を進んでいくと大山さんが、居たので声を掛けた。
「大山さん、今日は俺の大切な彼女を連れてきました。」
「こちらは、この避難所を担当してもらっている地鬼神の大山さんだよ。」
「博子です。
よろしくお願します。」
「避難所の準備は順調?何か足りない物とかありますか?」
特にないというので、本題に入ることにした。
「実はさ、大山さんに頼みがってきたんだ。
月読さんからダイヤモンドのアクセサリーを作って資金源にしたらという提案と言うか要望が出たんだよ。
これが【金剛】霊石で木材と合わせて【隔離結界】で圧縮するとダイヤの原石が出来るんだ。」
と試しに近くにあった手ごろな角材を使ってダイヤの原石を作って見せると、大山さんも驚いていた。
【無限蔵】から残りの【金剛】霊石を取り出して大山さんに渡すと同じように【無限蔵】にしまい込んでくれた。
「お願いは、今渡した【金剛】霊石と木材で作ったダイヤの原石を144面体にカットして、プラチナで適当なアームにつけて指輪だったりネックレスにしてもらいたいんだよね。
それを売って避難所の資金にしたいんだ。
あっ!!そうだ、最初の1個目は月読さんに渡すんで、悪いけど希望を聞きながら作ってくれるかな。
忙しいところに悪いんだけど、なる早でお願いします。m(__)m」
「早矢仕さんの無茶振りには、慣れて行かないといけないんでしょうねぇ。
”最優先”じゃなくて”なる早”で良いんですよね。」
「はい、”なる早”でお願いします。」
「じゃあ、月読さんに連絡して”なる早”でやってみますよ。」
「悪いけど、お願いね。」
と頼んだところで、お腹がすいたことに気が付くと13時になろうとしていた。
博子にお昼は、この避難所で食べようと言うとOKがもらえたので、大山さんに
「大山さん。
ピクニックによさそうなところってどこかあります?」
と聞くと
「川沿いで丘になっているところがあります。
【思考分析】で場所は、確認してください。」
(【鬼動】や【瞬間移動】は自分が見える場所か行ったことのある場所にしか移動できないと思っていたが、【思考分析】で他人が行ったことのある場所を理解すれば、移動可能になるのだった。
女子たちと合法的に接触できなくなるのが少し残念だ。)
と言うので、【思考分析】で確認して、場所が分かったので、
「大山さん、ありがとう。
じゃあ。俺たちは昼を食べたら勝手に帰りますので、後のことはよろしくお願いします。」
とお礼を言って【鬼動】で丘の上に移動して昼ごはんを食べることにした。
昨日と同じように籐かごを渡すと中からビニルシートを取り出して下に敷くと二人で座った。
ウエットティッシュを渡されたので、二人で手を拭いてから
「「いただきます。」」
「召し上がれ。」
今日の昼は、サンドイッチで、ベーコン入りたまごサンドやハムサンドにレタスやトマトがたっぷり入っていた。
おかずは、ハムとチーズ入りだし巻き卵、ウィンナ、ミニハンバーグ、ミニトマト、ブロッコリーだった。
サンドイッチは、パンと具材の間にレタスが入っていたので、べちゃついたりしていなくておいしかった。
初めて食べたハムとチーズ入りだし巻き卵だったが、これまた味と歯ごたえが絶品だった。
今日のウィンナは、カニさんだったぞ。
「「ごちそうさまでした。」」
「とってもおいしかった。
今日のだし巻き卵もとってもおいしかったよ。
二日も続けて早起きして作ってくれてありがとう。」
「おそまつさまでした。」
食べ終わると博子からコップに入れた冷たい緑茶を渡され喉をうるおした。
後片付けをしている博子に
「後は、原宿の避難所なんだけど、一応見てみる?」
と問いかけると
「見てみたい。」
という事なので、片付け終わったので籐かごを【無限蔵】に仕舞って【鬼動】で原宿避難所へ移動した。
◇原宿避難所◇ 08/25
原宿避難所1階層に着いた。
ここの避難所は、雷鬼神の武さんと東狐君が担当してくれている。
【念話】で武さんを呼ぶと、今は手が離せないと返事が返ってきたので、場所を【思考分析】で確認して移動すると、そこは特別避難所で、武さんと東狐君が睨み合っていた。
「どうしたの?二人とも」
「鬼神王さん、どうもこうも無いわ。
甕さんが、この特別避難所に『山を作る』と言って勝手をしようとするんです。」
「潤さんは、平野部だけで良いと言ってたけど、ここにも筑波山くらいの山があった方が、散歩程度の散策でも、足腰が鍛えられるから作った方が絶対に良いと思うんだよ。」
と二人で言い合っていたので、来れなかったみたいだ。
「まあまあ、二人とも山の件は、後で話すとして、今は俺の彼女を連れてきたんで、紹介させてくれないか。」
「こちらの女性が、俺の大切な人の博子さんだ。
恐らくは、ここの避難所でお世話になると思うから、これからよろしく頼むよ。」
「博子です。
よろしくお願します。
山って何のお話しされていたんですか?」
「そうだ、博子さんはハイキングで山登りとか好きじゃないですか?」
「武さん、異議ありです。
その言い方は、明らかな意見の誘導で、ずるいです。」
いきなり二人に意見を聞かれた博子は、困った顔で俺を見てくるので、一応意見を聞いてみることにした。
「博子は、この空間に山があった方が良いと思う?」
「う~ん、遠くに山が見えるのは、良いと思うよ。」
よし、決まりだ。
「二人に頼みがある。
ここにも筑波山くらいの山を海の反対側に作ってくれ。
[地石]が足りなくなったら、大山さんから貰ってくれ。
ただ、大山さんには、少し面倒な頼みをしてるから頼むなら数日、間をあけてからにしてくれ。
他に何か問題はないか?
そうそう、便座だけど2週間後くらいに力士が座っても大丈夫な物を100個届けるから、鬼衆が使うような場所に取り付けてくれ。」
「確かに鬼衆から便座が割れていると言われていたんで、助かるわ。
他に何かあったかな?東狐君の方で何かある?」
「そうですね、今のところは特にないですかね。」
「わかった。
そういう事なら避難所の整備を進めてくれるかな。
博子との顔合わせも済んだんで、俺たちは、帰るんでよろしく頼むな。」
と言って二人で変えることにした。
「これで、予定していた避難所と担当者の紹介が終わったけど、まだ、3時前だからどこか寄ってから帰る?」
「時間もあるしせっかく原宿に来たので、”スイーツの花園”というお店に行ってみませんか。」
と博子が嬉しそうに言ってきたので、二人で行くことにした。
よくわからないので、バイキングでスイーツからフルーツ、飲み物まで全部食べ飲み放題でオーダが終わったら、博子が一人でスイーツ台の所へ飛んで行った。
残された俺も小腹が空いたので、バイキング台でペペロンチーノとサラダを取って席に戻ると、そこにはショートケーキ、ムース各種、ロールケーキにプリンと紅茶が並んで博子が笑顔で俺が戻るのを待っていた。(よくあの短時間で、どうやってこんなに大量に持ってこられたんだ?)
博子が嬉しそうにしているので、博子のスマホで写真を撮ってあげた。
俺も食べ終わったので、ザッハトルテとベリーのケーキにプリンとメロンソーダゼリーにコーヒーを持ってくる間に博子は、ザッハトルテとオペラにミルクレープになんだかよくわからないお茶で食べ始めていた。(なんという素早さだ!これがスイーツマジックというやつか!まさか金狐の加護?)
二人でたらふく食べたので、代々木公園に行って少し散歩してから帰ることにした。
「二日間お疲れ様だったね。
疲れたない?大丈夫。」
「全然大丈夫。
札幌の動物園に行ったり伊勢神宮にもお参りできたし一緒にピクニックも出来て、フルーツもたくさん食べたし、少し残念だったのは、本場のひつまぶしが食べられなかったんで、次は食べに連れてってね。
それとぉー、月読さんに言ってたダイヤのアクセサリーもだよね(^▽^)/」
「おっ!おー、それは良かった。
プレゼントはもう少し待っててね。」
「うん。
本当に二日間とぉーっても楽しかったよ。
ありがとう。」
いつの間にか、周りも少し暗くなって街灯が灯り始めていた。
池を通り過ぎて十四烈士の碑を通り過ぎていたので、駐車場の方に抜けて歩きながら
「そろそろ、帰ろうか。」
と言うと掴んでいた腕を強く引っ張って人気のないサービスセンターのクランクまで来ると
「まだ、帰りたくない。」
と言ってうるんだ瞳で俺を見上げてきたので、当然口づけをして強く抱きしめた。
我慢できなくなってしまい、そのまま俺のアパートまで【鬼動】で移動してエアコンの利いた部屋で愛し合った。
まったりとした時間を過ごしていると20時を過ぎてしまったので、身支度を整えて博子のアパート前の路地まで【隠蔽】&【鬼動】で移動したら、住民が居たので、見えないところまで移動して普通に歩いてきたようにアパートの門扉のところまで送って別れた。
さて、明日は朝から譜久島第一原発の最終作業なので、早めに寝ることにした。
次話 ◇お掃除屋さん(3)◇ 08/26~
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2021/7/21に第20話 ◇ベクレルクリーナー(2)◇ 08/21
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