第104話 ◇決行前夜◇ 02/23
◇決行前夜◇ 02/23
陸上自衛隊駐屯地も北海道の矢臼別演習場と日出生台演習場に集約が終わり、離島に避難していた海上自衛隊や航空自衛隊とも連携が取れるようになり、鹿島基地での燃料生産もピッチを上げて増産した分を各地の3自衛隊へ送り出しているので、安定して作戦が実行できるようになってきたので、そろそろ次のステップに進む時期だろう。
地上奪還作戦の開始だ。
あれから毎週のように強行偵察を行ってきたが、結果としてそれぞれの地域毎に大規模に奴らが集まっている場所は見つかったが、基本的には、薄く広く広がっているだけで、それらが何か別の地域と連携しているような動きは確認できなかった。
結局は、個が大量に集まって習性のまま行動している烏合の衆だという事が判明したので、安心して地上奪還作戦開始の狼煙を上げられる。
当初、2/3に予定していた北海道奪還作戦だが、駐屯地集約などがあたので、2/24(月)まで、順延するしかなかった。
そもそも自衛隊駐屯地の救助なんて予定外だったからね。でも、戦力が格段に上がったのは、本当に良かった。
今は、矢臼別演習場と日出生台演習場で、それぞれ北海道奪還作戦と九州奪還作戦の演習をしてもらっていたので、部隊の動かし方とか連携が、充実した。
北海道と九州の同時に実施しようと思っていたのだが、よくよく調べてみると本州-九州間のルートが多い、多すぎる。
関門国道トンネル
関門国道トンネル人道
関門橋
新関門トンネル(山陽新幹線)
関門トンネル(山陽本線)
5つものルートがあるという事は、本州・九州それぞれに出入口があるという事だから、10カ所も押さえないと本州から切り離せないという事が、分かったので、先に北海道奪還を先行して青函トンネルの分断で、ノウハウを積んでから九州奪還を実施することにした。
今日は、作戦指令室1~4全ての間仕切りを外して、今回の作戦に参加する人間、エルフ、龍族、天使族、獣人族と八鬼衆、獄卒、小鬼などが集合している。
「今回の北海道奪還作戦の概要を説明します。
総指揮は、私が執り行います。
まず最初に本州と北海道の魑魅魍魎を分断するために、青森県側の東津軽郡今別町浜名にある本州側トンネル入口と、北海道側の上磯郡知内町湯の里にあるトンネル入口の2か所を制圧して北海道を本州から分断します。
偵察によるとトンネル出入り口を守っているような動きは見えないという事なので、青森側トンネルの占領・守備は、龍族の九頭一族に、そして北海道側トンネルの占領・守備は、八岐一族に、トンネル内の掃討は、第9師団青森駐屯地の第5普通科連隊に北海道側から実施していただきますので、九頭一族の皆さんは、トンネルから出てくる魑魅魍魎を挟み撃ちしていただくようお願いします。」
「おう。任せとけ。」
「第5普通科連隊は荒畑 忍1等陸佐が、指揮されます。」
「よろしくお願いします。」
「この後、九頭さんと八岐さんは、荒畑連隊長とこの後、事前打ち合わせをお願いします。」
「「「はい。」」」
「次に、地上の魑魅魍魎ですが、陸上自衛隊が主力となり掃討を開始しています。
自衛隊の指揮官は、十三桜陸将で、副官が兎山陸将です。
現状報告をお願いします。」
「十三桜です。よろしくお願いします。現状は、矢臼別演習場周辺から周囲に向けて掃討範囲を広げていて、根室市、別海町、浜中町、標津町、中標津町、厚岸町、そして釧路市までの掃討が終わっています。
各部隊に派遣していただいた小鬼たちが、【瘴気感知】で発見した魑魅魍魎を虱潰しに殲滅しているので、クリーンな状態です。」
「引き続き、海自、空自とも連携を密にしていただいて、殲滅作戦の継続をお願いします。
次に、大規模集合地点への対処ですが、エルフの皆さんが偵察部隊として、魑魅魍魎が大規模に集まっている場所を特定したら機甲部隊と特科部隊及び航空部隊を誘導して遠距離攻撃を実施します。今作戦から、航空部隊の準備も整ったので、東さん達にも出てもらいます。
その後、鹿島の魑魅魍魎殲滅軍普通科部隊(1分隊あたり獄卒12人、小鬼600人を率いている)が、残敵を掃討します。
天使族の皆さんは、開放地区内にけが人などが居た場合に治療と介護を担当していただきます。」
「かしこまりました。」
「獣人族の皆さんは、八鬼衆、獄卒、小鬼らと共に最前線で魑魅魍魎の殲滅をお願いします。」
「心得た。」
「各地への兵站輸送は、市丸さんたちが陸上自衛隊と連携をとって各方面に十分な補給体制を計画して整えていますので、心配ありません。大型万能キャリアとして、八鬼神は、武器・装備など何でも運搬を手伝いますので、必要な物があれば市丸さんから依頼してください。」
「大変助かります。任せてください。」
「今回は、九州奪還作戦の前哨戦でもあるので、色々ごたつくと思いますが、臨機応変に対処しつつ北海道を人間の手に取り戻しましょう。
何か質問は?」
すると輸送部隊の内丸さんかの手が上がった。
「青函トンネルの制圧ですが、本坑と先進導坑に作業抗が、有りますが、全て制圧してトンネル内部を掃討してもらえるのでしょうか?」
「え!?本坑と先進導坑に作業抗って何ですか?」
「えぇッとですね。本坑はそのまま青函トンネルと思っていただけばよいかと、先進導坑と言うのは、本坑を掘る前に地質を調査するために掘られたトンネルで、現在は換気や排水に使われていると思います。
作業抗というのは、本坑と並行していまして、本坑を掘る為の資機材及び作業員や掘削した岩石等を搬出するための通路として使われていたものです。」
「そんなにあるのか!!。だったらそれらも制圧かに置かないと駄目だね。
九頭さんと八岐さん、そういう事なんで、残りの2本も頼めるかな。」
「了解した。問題ない。のだが、補助的に獄卒と小鬼を借りられないだろうか。」
「大丈夫です。すぐに手配します。
それから、荒畑さんの方は、如何ですか?」
「どの程度の規模なのか皆目見当がつかないのですが、兎山師団長、弘前の第39普通科連隊も出していただけないでしょうか。」
「わかった。出動させるので第39普通科連隊長の矢外 彰浩1等陸佐と調整して対応してくれ。」
「ありがとうございます。」
「内丸さん。ありがとう。お陰で事前調整することが出来た。」
「いえいえ。お役に立てて良かったです。」
「各部隊には、通信担当として小鬼を2名ずつ配置しますので、連絡漏れなどが無いよう連携を密にお願いします。
他に何かありますか?」
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「無いようなので、本日の概要説明は終了します。
各自十分な休息をとって明日の作戦に備えてください。」
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