第103話 ◇後片付け◇ 02/09
◇後片付け◇ 02/09
昨日は、久々に羽目を外して皆でどんちゃん騒ぎをしたので、今日は、その後片付けが待っている。
子供たちは、遅くならないうちに原宿避難所と鹿島基地間用の[転移カード]を渡して家に帰した。
そこで思い出したのだが、緑川さんて子供たちを戸田のディスカウントショップから連れ帰った時に女の子たちと公衆浴場で長風呂していたことを思い出したんだ。
なのに何で、わざわざ俺の家の風呂に入りたがったんだろうか?ご疑問だ。
十三桜さんと馬頭さんは、あの後、公衆浴場に行くと言って帰って行った。
黒ちゃんカップルは、緑川さんが出た後で、二人でしっかりと風呂に入ってから、帰ったよ。
成田さんと広瀬さんは、今日も後片付けに来ると言って帰って行った。
八鬼神たちは、各自で適当に【瞬間移動】で、担当する避難所に帰って行った。
さてと、少しずつ片付けることにしよう。
ウッドデッキと庭に出したテーブルやソファーに椅子を、一度【無限蔵】に収納してからリビングとダイニングに設置しなおして、その他のテーブルとイスは、階段下の収納に仕舞った。
BBQグリルの炭も燃え尽きているのを確認して地面に埋めた。
そんなことをやっていると、成田さんと広瀬さんの二人がやって来た。
「「おはようございます。昨日はありがとうございました。」」
「もう片付け終わってませんか。」と成田さん。
「そうだね。もうほとんど終わったかな。」
「それじゃ、昨日の残り材料で朝ごはん造りますね。」と広瀬さん。
「朝飯抜きで、片付けてたから助かるよ。」
「焼き魚と、玉子焼きに浅漬けと潮汁で良いですか。」
「良いね。ご飯は炊けてると思うからよろしくね。」
「私は、掃除をしてますね。」と成田さん。
「二人ともありがとね。」
「ウッドデッキ無くしちゃったんですね。気持ちよかったのにな。」と成田さん。
「ウッドデッキあった方が良かったかな?」
「そうですね。ここは雨も降らないから出しっぱなしの方が良いと思いますよ。」
「そっか。じゃあ出しとくよ。」
とウッドデッキを【無限蔵】から取り出して再設置した。
「わぁ。やっぱりウッドデッキがあると良いです。
せっかくなんで、朝ごはんは、こっちで食べませんか。」
「賛成でーす。」
「それじゃ、テーブルと椅子を出しとくね。」
とウッドデッキに階段下に収納したテーブルと椅子を並べ直した。
「掃除終わりましたけど、ゴミはどこに置いておきますか?」
「ゴミは後で処理するから、ゴミ袋に入れておいてくれればよいよ。」
「はーい」
「ご飯できましたから運んでくださーい。」
と三人で出来上がったご飯を庭のテーブルに並べて食べることにした。
「「「いただきます。」」」
「召し上がれ。」
「ごめん、少し席を外すね」
なんだか、博子が居た頃を思い出してしまい涙が溢れて来たので、奥に引っ込むことにした。
ベットルームまで、駆け上がるとドアを閉めてから心を落ち着かせるために線香を付けて、深呼吸をしていると、心が落ち着いたので、食べに戻ることにした。
「ごめんね。心がざわついちゃったんで、落ち着かせてきた。」
「大丈夫ですか?」
「もう大丈夫。改めて、いただきます。
この潮汁おいしいね。」
「ありがとうございます。」
「それに、このキュウリの浅漬けもおいしいね。」
「それは、母から教わった隠し味が決め手です。」
「隠し味かぁ、塩とごま油とニンニクとこれは鷹の爪がおもて味なんだと思うけど。何だろう。うーーーん。」
「そんなに知りたいですか?」
「気になるよね。」
「隠し味は、お砂糖です。」
「へえ、そんなに甘味って感じなかったけど。」
「母が言うには、ほんの少し入れるから隠し味なんだそうです。」
「なるほどね。本当においしいね。」
「ありがとうございます。」
「なんだか広瀬さんばかり褒められてずるいです。今度は私がごちそうを作りますから、待っててください。」
「お、おう、楽しみに待ってるよ。」
「ごちそうさまでした。」
「二人は、この後、何か予定とか有るの?」
「私はありませんけど。」と成田さん。
「私もありません。」と広瀬さん。
「気晴らしにどこか行ってみたいところある?」
「「そう言われても」ねえ」
「沖縄とかどうかな?」
「「え!!沖縄ですか?」」
「そう、沖縄。この前、沖縄方面に行った時に宮古島にも少し寄ったんだけど、綺麗な砂浜があったんだよね。どう。」
「だって、地上は魑魅魍魎が、居て危険なんじゃ」と広瀬さん。
「確かに本州、北海道、四国、九州は地続きなんで、奴らが移動していて危険なんだけど、沖縄みたいな離島は、大丈夫なんだよ。」
「へえ、そうなんですね。」と成田さん。
「沖縄と言うと第15旅団ですね。何かあったんですか?」
「それがさ、西日本の駐屯地を日出生台演習場に移動させていた時に、日本がこんな状態だとわかっていて、大陸のC国が火事場泥棒的侵略をして来たと第15旅団の田中陸将補から連絡が来ていたんで、潰しに行った時の帰りに見つけたんだ。」
「潰すって。無事に終わったんですか?」
「こっちに向かって来ていた艦隊は、全滅。航空機は燃料切れで墜落。首都の屁金市も全滅したよ。
今頃は、在日米軍を主体とした部隊が、逆上陸して制圧していると思うよ。」
「そ、そうなんですね。」
「そんなことより広瀬さん、成田さん、どうするの?」
「行ってみたいです」と広瀬さん。
「広瀬さんが行くというなら私もついて行きます。二人っきりは危ないですから。」
「俺はそんなに信用がないのか!?」
「まあそういう事です。」
「はい、はい。分かりました。それじゃ行くんで手を繋いでくださいね。」
「「はぁーい」」
二人と手を繋いで【鬼動】で、宮古島の砂浜にやって来た。
「わぁ!綺麗な砂浜ですね。」
「綺麗!!」
【無限蔵】からブルーシートやビーチベットにテーブルを出してパラソルを刺してからクーラーボックスに飲み物を入れて、ベットに寝そべった。
避難所より少し暖かいくらいで、丁度良い気温で、気持ちが良い。
「あそこに見えるトンネルみたいなところの先にも行けるみたいなんで、言って来て良いですか?」と広瀬さん。
「あんまり遠くに行かないでね。水分補給も忘れずにね。」
「はい。行ってきます。」
「待って。私も一緒に行くぅー。」
と二人で砂浜を走って行った。
俺は、のんびりと昼寝をさせてもらおう。
いきなり顔に冷たいものが押し付けられた。
「わぁっ!!、何だ。」
と目を開けると成田さんが、露の付いたビール缶を手に持って笑っていた。
「何するんですか!?」
「だって、私たち二人が居るのに、余りにも気持ちよさそうに寝ていたんで、なんだか悔しくなりました。」
「だからって、いきなり冷たいビール缶を押し付けることないでしょ。」
「それより、海に入りませんか。」
「だって、水着とか持ってないでしょ。」
「泳ぐんじゃなくて、足だけですから、たくし上げれば大丈夫だから、行きましょうよ。」
と手を引っ張られて波打ち際まで引っ張られて行った。
となれば、当たり前のように、水の掛けっこが始まる訳で、
やったなぁ、これでどうだ、キャッキャッとなる訳で、
しばらくすれば疲れる訳で、ビーチベットに逆戻りして水分補給と相成りました。
どうやら二人の気分転換のつもりが、自分の気分転換になったようです。
そんなこんなで三人で騒いでいたら、お腹が空いてきたので、[ハウス]に帰ろうと言ったら、せっかくここまで来たんだから食べていきたいというので、ベットなどを片付けてから、近場で食べられる店を探すことになった。
少し歩くと、こじゃれたカフェがあったので、お邪魔することにした。
席に着くと店員さんが水を持って来てくれたので、メニューを見て
「俺は、チキンクリームドリアとピザにマンゴージュース」
「私は、チキンココナッツカレーで、アイスキャラメルカプチーノ」と成田さん。
「そしたら、私はタコライスとビールでお願いします。」と広瀬さん。
「以上でよろしいでしょうか。」と店員さん。
「「「お願いします」」」
「かしこまりました。」
「素敵なお店だね。」と成田さん。
「しまった。財布忘れた。取りに行ってくる。」
と店を出て[ハウス]に戻って日本銀行券が入った札入れを持って戻って来た。
避難所生活に慣れ過ぎて、無銭飲食で捕まるところだった。
おいしい食事を頂いて、無事に支払いも終わり、満足したので、帰ることにした。
無事に[ハウス]に戻って来た。
「二人とも今日はありがとね。良い気分転換になったよ。」
「こちらこそご馳走になってしまって、ありがとうございました。」と広瀬さん。
「ごちそうさまでした。また、どっかに連れて行ってください。」と成田さん。
と別れの挨拶をして二人は自宅に帰って行った。
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