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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
101/109

第101話 ◇避難希望者受け入れ完了◇ 02/07

◇避難希望者受け入れ完了◇ 02/07

 

 トーストにバターを塗って程よく溶けたところに追い塩を振ったものと、目玉焼き、コーヒーで簡単に朝食を済ませてから旭川駐屯地にやって来た。


 因みに(ちなみに)追い塩の代わりに追い砂糖も有り寄りの有りである。


 師団本部で十三桜さんを訪ねた。


 「十三桜さん。おはようございます。今日はよろしくお願いします。」


 「こちらこそ、面倒かける。早速だが、隊員の準備は終わって待機中だ。この後はどうするのかね。」


 「この後は、会議室から日出生台(ひじゅうだい)演習場にある伊丹駐屯地に[転移ゲート]を繋ぎますので、移動をお願いします。」


 「わかった。隊員たちを呼んできても良いかね。」


 「すぐに伊丹駐屯地と繋ぎますので、お願いします。」


 と矢臼別演習場内旭川駐屯地師団本部会議室から日出生台演習場内伊丹駐屯地司令部前に[転移ゲート]を繋いだ。


 暫くすると、隊員たちが会議室に入って来たので、伊丹駐屯地行の[転移ゲート]で、現地に向かってもらった。


 本部前には、札幌避難所への[転移ゲート]を往復分設置してから久久能(くくの)さんに避難開始の【念話】を送った。


 「それでは、こちらのゲートの管理と避難希望者の誘導はお任せします。」


 「任せてくれ。」


 俺も【瞬間移動】で、伊丹駐屯地の司令部前に転移すると、続々と[転移ゲート]から隊員たちが出てきているところだった。





 すぐに師団本部の建物から殿澤(とのざわ)さんが、出てきた。


 「殿澤さん。おはようございます。今日はよろしくお願いします。

 こちらの皆さんは、第2師団から応援に来てもらった隊員さん達です。

 各駐屯地で避難誘導と周辺整理を担当してもらいます。」


 「その位なら一言(ひとこと)言ってくれれば、第3師団から用意したのに。」


 「避難するに当たり色々と面倒事が起きるので、経験者の皆さんにお願いしてきてもらいましたが、各駐屯地当たり20名しか居ませんので、各10名で60名ほど補助してもらえると助かるのですが、協力していただけますか。」


 「面倒事?が起きるのか?そう言っていても始まらんか。60名用意するのでお待ちいただきたい。


 水沢君。聞いた通りだ、第36普通科連隊から60名司令部前に集合させてくれ。」


 「了解しました。」


 「ご協力ありがとうございます。それから駐屯地間の[転移ゲート]の設置場所と旭川駐屯地への[転移ゲート]の設置場所を教えてください。」


 「それなんだが、ここの司令部の会議室に設置してもらいたい。他の師団・旅団も本部内会議室に設置して欲しいそうだ。」


 「わかりました。それでは、今、使っていた旭川駐屯地からの[転移ゲート]は、一旦消去してから、改めて、ここの会議室に設置しちゃいますね。」


 と断ってから会議室に入って

 ここの会議室と矢臼別演習場第2師団旭川駐屯地会議室との往復分[転移ゲート]


 第10師団守山駐屯地会議室への往復分[転移ゲート]


 第13旅団海田市駐屯地会議室への往復分[転移ゲート]


 第14旅団善通寺駐屯地会議室への往復分[転移ゲート]


 第4師団福岡駐屯地会議室への往復分[転移ゲート]


 第8師団北熊本駐屯地会議室への往復分[転移ゲート]


 とおまけで、ここの会議室と第15旅団那覇駐屯地の往復分[転移ゲート]


 が、完成した。


 第15旅団那覇駐屯地に[転移ゲート]を設置してあげたら、旅団長の田中陸将補が大変喜んでくれた。




 表の広場に出ると、第2師団の20名と伊丹駐屯地の10名がグループを作って待機していたので、今後について説明していると、避難希望者が、少しずつ集まり始めてこちらの様子を窺って(うかがって)いるのが見えた。


 「第2師団の方たちは、避難希望者が[転移ゲート]を使った時の対応をご存じだと思いますので、同じグループになった伊丹駐屯地の隊員さんにレクチャーしながら避難誘導と管理をお願いします。


 避難希望者は、15時までに各師団・旅団本部に集合することになっていますが、あちらに居る方たちのように、早くから来て順番待ちをしている人もいますので、これから本部内会議室に設置した[転移ゲート]で、持ち場に移動していただき避難誘導と整理を開始してください。」



 隊員たちの目の前に往復分の[転移ゲート]を設置して迦具津(カグツ)さんに、避難開始の【念話】を送った。



 「これが、転移ゲートで、こちらが霧島避難所行に使うゲートで、こちらがここへ帰ってくるためのゲートになります。


 設置する順番は、第10師団の守山駐屯地、次に第13旅団の海田市駐屯地、第14旅団善通寺駐屯地、第4師団福岡駐屯地、第8師団北熊本駐屯地と順次、それぞれの師団本部・旅団本部前に霧島避難所への[転移ゲート]を往復分設置してきますので、それぞれの担当する駐屯地への移動をお願いします。」


 と説明すると、ここを担当する30名が、避難所行の[転移ゲート]の周囲を取り囲んで、他の隊員たちは、師団本部の建物に整然と入って行った。


 

 それぞれの駐屯地に[転移ゲート]の設置をして回って、最後の北熊本駐屯地が終わったので、伊丹駐屯地に戻って来た。



 殿澤さんが、師団本部前から広場の[転移ゲート]から避難する様子を見ていたので、隣に並んで状況確認することにした。


 「どうですか?順調ですか?」


 「[転移ゲート]を使えない人たちは、避難所に行くことは無理なのかね。」


 「そうですね。[感知眼鏡]をお掛けになっているので、お分かりとは思いますが、瘴気を出している人を私の避難所に受け入れることは出来ません。」


 「家族が離れ離れになってもかね。」


 「それに関しては、各家族毎に、一緒に地上に残るか、避難できる家族だけ避難するのか、個別に決めていただくしかありませんね。

 せっかく安全な環境が保たれている避難所に、瘴気を持った危険人物たちを入れたら、地上と同じになってしまいますからね。


 だからこそ、地上に残る人達の為に、ここの演習場の周囲に、最外部には、鋼板10mmを張り付けた高さ20m、幅5mの防護壁を作って、その上部から攻撃が出来るように通路が設置されていて、演習場への出入り用に東西南北に造った間口6mの両開き扉は、厚さ10cmの鋼鉄製扉で、属性付与した武器弾薬も提供したんです。」


 「本当にその点については、感謝しているんだが、家族が離れ離れになるというのがね。」


 「それについては、因果応報(いんがおうほう)という事で、ご理解ください。」


 「そこを何とかならないのだろうか。」


 「そこは、何ともなりません。この話は、するだけ不毛(ふもう)ですから以後、お止めください。」


 「わ、わかった。」




 この日は、矢臼別からは、札幌避難所へ新たに235人が、日出生台からは、霧島避難所に総勢61,479人が避難した後に、各地の避難所内病院で健康診断を受けることになった。

投稿ページが、100話を過ぎて101話になると、2ページになるのですね。

ディスプレイを縦置きにしていても100話が1ページだとスクロールが大変なんで、50話を1ページで管理するくらいが、良いのかもしれませんね。

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