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サブタイトルが無いのは気にしないでください。思いつかなかったんです。
周りの声が聞こえるのだが、はっきりと聞こえない。どう表現するのだろうか?就寝中に中途半端に意識が覚醒しているみたいな感じだ。音はかすかに耳に入っているけど、意味を頭が理解しないと言う、そんな感じだ。そして俺の意識は海の底から一気に上がるように覚醒した。
自分の体は桶のお湯に浸かっていて、カシムの腕によって沈まないように支えられていることに気づき。そしてエリカ、リリアナ、カナリア、カシム、全員が心配そうに俺に見ている。
「どうしたんだよ、何かあったか?」
意識は覚醒したものも記憶があやふやで、自分がどのような事が分からなくて、はっきりと声を出した。
「もう、どうしたじゃないよ。全く~」
安心したように文句を言われるのだが全く心当たりがない俺は、それに何を言っていいのか分からなかった。
「アルさん、気分はどうですか?」
「気分?」
俺はそう言われて自分の体の調子を確かめると、頭が若干痛くて、胃が気持ち悪かった。
「頭が痛い、胃が少し気持ち悪いー」
「それは!!」
周りがなぜだが慌て始めたが、俺は淡々とその理由を答えた。
「たぶん二日酔いで頭が痛くて、お腹の空き過ぎで気持ち悪い。お腹空いた、何か食べたい」
「「「「な、なんだ~」」」」
「あ、思い出した。窓を開けたら雪がなだれ込んできて」
「「「「そこで思い出すの!?」」」」
「うん、お腹が減ったから、何か食べようと食料を探しに窓を開けた所に雪が流れ込んできた」
窓を開けた途端俺に向かって波のように雪が襲い掛かってきた。そこで俺の記憶は途切れていたが、たぶん頭を強く床に叩き付けられたことで意識が飛んだのだろう。全く、情けないことだ。
「心配をかけたようだ、悪い」
「本当だよ~」
「猫のまま濡れたんじゃ、乾きにくいから人型に戻ってくる」
階段を上がって、リリアナの部屋に向かった。あそこに俺が脱ぎ散らかしていた服があったはずだ。
二階の廊下はすでに窓はすでに閉まっていて、廊下は少し湿っている程度だ。
これなら床が濡れて腐ることは無いだろう。
人の姿になると髪の毛がびしょびしょに濡れていた。このまま服を着ても濡れてしまうので、下半身だけ服を着て、下へ降りた。
全く、長い髪と言うものは考え物だな……そろそろ切るかな?
「なんであんたそんな格好してるの?風邪ひくわよ」
「髪が濡れてな、タオル貸して」
「はい」
リリアナが俺の顔に向かって、綺麗に畳まれたタオルを顔でキャッチする。
「ありがとう」
俺はそう言うと髪をタオルで拭くと上半身にも服を着せた。
「そうだアルちゃん、これ」
カナリアがガーゼのような布に包まれた細長い物を俺に渡してくる。これは……?
「何これ?」
「アサビですよ~」
「ちょっと待て、あんな辛い物を食べたら死んじまうよ!!」
料理に少し混ざってるだけで、あんなに辛いんだ。体は暖まるを通り越して痛みになるだろう。
「食べるんじゃ無くて、服の中に入れるんですよ。服の背中に内ポケットがあるはずです。そこに入れるんです」
俺は服を脱いで見てみると確かに内ポケットがあった。ここに入れるのか?アサビを入れると上着を着なおした。
「すぐには暖かくはならないけど、段々と体がぽかぽかしてくるはずです」
「ふ~ん」
確かに唐辛子を使った暖房効果は元の世界でも有るとか無いとか聞いたことはある。まあ、実際にどうなのかは知らない。
それよりも重要な事がある。
「なあ…」
「うん?」
「毎年あんな感じに雪が積もってるのか?」
「うん」
「一晩で二階近くまで雪が積もるのかよ」
「言ったじゃん、家から出れなくなるって」
確かに言っていたし、そのための冬越えの蓄えをしていたが、まさか一日であんなに積もるなんて。これでは外には出かけられないな。
「お餅が焼けたですよ~」
カナリアが焼いて来てくれたお餅に醤油を付けて、全員で食べた。作ってから日数が経っているため、最初に食べた時より味は落ちていたが、美味しい事には変わりないので構わないが。
「それにしても冬になった途端に家から出れなくなるとは思わなかった(モグモグ)」
「毎年こんな感じですよ~(モグモグ、ゴックン)」
「そうか……」
これは一日寝て過ごすしかないな。まあいいや、他にも気になったことがある。
「そう言えばリリアナ、俺はどうしてお前のベットで寝てたんだ」
「それはね……」
昨日
「ちょっとどこ行くの?」
「……お代り貰いに行くんだよ」
「その前にあたしの質問に答えてよ!!」
あたしがそう言ってアルの袖を引っ張ると、そのままあたしの方に倒れ掛かってきた。
「ちょっと、どうしたの?」
「ん~ごめん酔った。家まで連れって」
「……分かったわよ。倒れないでよ、倒れたらあたしじゃ運べないかからね」
「うん」
あ、なんだかかわいい。お酒のせいで赤い顔が素直に頷く所を見て、ふとそんな感想が浮かんだ。普段見ないアルの姿を見たかもしれない。
仕方なく、あたしは家までアルを連れっていたが、意外としっかりとした足取りで歩いている。なんて言うんだろう、体に力が入らなくなっただけみたいだった。
「着いたよ」
「うん、ベットまでお願い」
「……」
あたしは黙って寝室まで連れて行った。
あたしは寝室まで連れていくと、アルはあたしのベッドにいきなり倒れ込んだ。
「ちょっと!!そこで寝ないでよ。あたしが寝れないじゃない」
「う~ん」
アルは赤子がクズるように唸るとベッドから退くといきなり、人化を解いてあたしのベットにまた飛び乗りました。
「これなら、お前も寝れるだろう?それじゃあ、お休み」
「ちょっと!!」
「Zzzzzz」
あたしが叫んだ時には、すでに寝息を立てて眠っていた。
「もう!!………ハァ~疲れた、あたしも寝よう」
現在
「そんな事が……」
「うん」
これでリリアナと俺が一緒のベッドに寝ていた謎は解けたな。
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