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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第四章 『キャリデナでの事件』
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第60話 『拘束輪』

 俺はずっと気になっていたルシアンを口に運んだ。


 口に運んだ瞬間の匂いは、、、


「んッ!!」


 俺は口からルシアンを噴き出した。

 

 なんだこれ、、、

 まっず!

 

 今の俺の口の中は唾液で洪水状態。

 奥歯の方がツーンとする。

 気持ちが悪い。

 

 なんだ、このお酒、、、

 匂いはそこまで悪くなかったのに、味がゴミだ。

 味もゴミみたいだが、とにかく辛い。喉が焼け死にそうだ。

 スピリタスを飲んだらこんなふうになるのだろうか。

 

「うっ!」


 エレナも少しルシアンを飲み、口を抑えて、部屋を出ていった。

 

 俺はその場で吐き出してしまったが、さすがはエレナだ。

 女の子って感じだな。


「ブルハ、まずいって知ってるなら言ってくれよ」


 俺は、ブルハに苦情を言った。


「俺がどう言っても、どうせ飲むだろうよ」

「そうだけども、、、」


 その通りだけれども。

 この酒は不味すぎる。

 人間の飲める飲み物じゃない。


 だが、そのお酒をロリ魔王は美味しそうに飲んでいる。

 味覚が違うのだろうか。

 あんなに浴びるほど飲んで大丈夫か?


「おっと、黒髪たち!ちょっと来てみろ。」


 俺らはロリ魔王に呼ばれた。


 なんだろうか。

 さっきからあのまずいお酒を飲んでいるロリ魔王は俺らになんのようだろうか。


「悪いな。あの大男をもらっていくぞ。」


 なんだ?それだけか?

 やっと、受け入れることができてきたというのに。

 ちょっと、辛くなるじゃないですか。


「お前らの仲間を1人減らして、お前らがこの後のたれ死んだとしたら後味が悪い。

 だから、お前らに妾の城にあるものをやろう。仲間を取るのだからな、等価交換だ」


 なんだ、なんか気前が良くないか?

 きっと、無罪にするだけだったら、ラクガンに見合ってないように思えたのだろう。

 そう考えたら、当たり前のような気がしてきた。


「何が欲しい?」


 さて、何が欲しいだろうか。

 俺に今足りてないものか、、、


「じゃあ、僕はお金が欲しいな。これからの旅にお金が必要になるだろうから」


 なるほど、お金か、、、

 1番いいものだな。

 何でも使うことができる。


 ん?てか、いつの間にエレナは戻ってきたんだ?

 吐いて戻って来るのが早いな。

 何千年と生きていると吐くのも上手くなるのだろうか。


「よし、わかった。

 ムーン!金貨を50枚ほど持ってこい」

「承知!」


 え?50枚!?そんなにくれるの!

 すげぇ。そんなにお金持ちなのだろう。

 さすがは魔王様だ。


「では、紅色の少年は何を求む?」


 ブルハは目を瞑り、何かを考える表情を作った。


 そうしていると、ブルハの髪色が黒へと変化した。

 第二人格の登場だ。


「では、移動用の生き物をください。」

 

 なるほど。

 さすがは、第二人格ブルハだ。

 欲しいものがしっかりと実用的なものだ。


 さて、、、

 俺は何を求めようか、、、


「では、黒髪、、、

 妾はお主にあたえるものを決めておる。サン!持って参れ」

「は!」


 サンがロリ魔王の隣に立ち、ロリ魔王に何かを渡した。


「これは拘束輪(リストレインリング)じゃ。

 まあ、呪術師用の杖みたいなもんだ。

 呪術に必要な魔力の量を減らして、威力を上げる。

 妾たちとと対峙していた時に、お前は杖を使っていたな。

 魔術師用の杖では最大限の呪術が使えない。だから、こそ、お前にこれを渡す」


 拘束輪(リストレンリング)とよばれていたリングは腕輪のような形だった。

 アクセサリーの腕輪よりかは遥かに大きい。

 龍のような模様がついている。

 また、3つほど魔石がついている。黒と紫と赤色の魔石がついている。

 厨二病だった頃の俺から見たらかっこいい。超イカしていると思うだろう。


「ありがとうございます」


「ああ。良いのじゃ。用事はこれだけじゃ。すまなかったな。」

「いえ、面倒を見てもらい感謝の気持ちでいっぱいです」

「そうか。くれぐれも死ぬなよ」


 ロリ魔王は多分、いいやつだろう。

 いや、相当いいやつだ。

 こんなことをしてくれるのはこの人くらいだ。


 


ーーー



 城での宴から翌日。

 俺は国の出口にいた。


 俺とエレナ。そして、ブルハだ。

 ブルハを放っておくことはできない。

 また、盗みをするかもしれないからな。

 俺らと一緒に旅をしてあげる。


 まぁ、ブルハを連れていくと、城でもらったカメレオンも乗っていけるからな。

 移動が楽になる。

 

 1番の理由はこの少年から何かを感じるからだ。

 その正体がわかるまで離すわけにはいかない。


「では、ラクガンさん。短い間でしたが、ありがとうございました」

「ああ」

「いつか、デザーム大陸にくることがあったらキャリデナに来ます」

「そうか」


「エレナ、アキトを頼んだぞ。

 アキト、もっと強くなれ」

「任せてよ」

「はい」


 エレナは最後の最後で名前を言ってくれて嬉しそうだ。

 仲良くなれたと思っているのだろう。


 ラクガンは穏やかな顔をしている。

 いつもの無表情ではない。

 優しい顔だ。


「では、、、、、、、、」


 そう言うと、ラクガンは俺の背中を叩いた。


「男だ。前を向けよ」


 ラクガンらしい。


「ああ!」


 俺はラクガンと別れた。


 てか、ラクガンって、俺より年下だよな?

 ずっと敬語で話してしまったな。

 

 まぁ、いっか。

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