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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第四章 『キャリデナでの事件』
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第57話 『ロリ魔王の強さ』

 サンの「はじめ!」の合図によって、ラクガンとロリ魔王が飛んだ。


 両者が飛びロリ魔王の剣とラクガンの戦斧を金属音をたてながら刃と刃が触れ合う。

 2人の一振りによって、周りに衝撃波が飛んだ。

 

 俺とエレナのほうも衝撃波が届く。

 目を開けているのでやっとだ。


 2人はお互いの刃で押し合いながら、目で威圧しあっている。


「なかなかの力じゃ。

 じゃが、力だけ。

 妾には技術というものがある。

 腕だけで、力勝負は勝てんのよ。」

「ふん。」


 ラクガンは戦斧を振り払うようにロリ魔王の剣を払った。

 払った勢いのまま、右斜め上からロリ魔王の頭に向かって戦斧を振り下ろす。


 しかし、それに対しロリ魔王は剣で防ぐ。

 そのまま、返すように剣を返す。

 カウンターみたいな感じだ。


「あ、、、あれは水心流」


 エレナが驚くようにそういった。


「え?ロ、、、、魔王キャリデナは撃心流を派生させた我流の使い手じゃなかったっけ?」

「そう言ってたと思うけど。

 多分、水心流をかじってるのだと思う。これは厄介な相手だね」


 ロリ魔王のカウンターはラクガンの皮膚を切った。

 しかし、皮膚だけだ。

 肉の部分までは入れていない。


「ほう、、、

 噂には聞いていたが、ベルノール族というのは本当に硬い皮膚を持ち合わせているようだな。

 細胞壁といったか?

 妾の剣が通らないとはなぁ。困った困った。」

「ふん」


 細胞壁、、、、

 なるほどな。

 

 細胞壁というのはもとは植物にある細胞を守るためのものだ。

 それが人間にあるとは。

 通りで硬いわけだ。

 でも、それだけでは火に強いのは説明できないのだけどな。

 まだ、何か秘密がありそうだな。


 ラクガンはロリ魔王の言葉が耳に入っていないかのように反応しない。

 落ち着いている。


 それに対し、ロリ魔王は終始笑っている。

 余裕の笑みだ。


 さっきから、ラクガンと押し合って、勝ってるし。

 ロリ魔王はちゃんと魔王しているのだ。

 ロリ魔王は自分でも言っていたが、技術がある。

 足の踏ん張りから腕の使い方。体の使い方がラクガンとはまるで違う。


 ラクガンは力任せという感じだが、ロリ魔王は技術で足りない部分を補っている。

 しかし、力が足りていないからダメージがなかなか与えられていない。


 ロリ魔王は少し考えるような顔をつくった。

 

「今の技によって妾の剣が刃こぼれしてしもうた。

 愛刀なのじゃがな。

 実に悲しい。

 刃こぼれをしてしまっては、これ以上使うのは好ましくない。」


 そう言って、ロリ魔王は後ろに剣を投げた。


 あれ?大事な剣じゃなかったのですか?

 そんなに乱暴に扱うんかい。


 そう思っていると、投げた剣をムーンが飛んで剣をキャッチした。

 

 そんなこともするのか。

 両翼というのは大変だな。

 両翼=お世話係なのだろうかね。

 可哀想に思えてきた。

 でも、やりたくてやってるからいいのか?

 幸せならオッケーです。


「妾はこれから拳で勝負しよう」

「ふん」


 ラクガンはさっきから何も言わない。


 だが、ラクガンも戦斧を手から離し、地面に置いた。


 ラクガンも拳で勝負する気だ。

 ラクガンらしいといえばらしい。

 ラクガンなりの礼儀みたいなもんだ。


「我は対等な条件で戦う」


 そうラクガンが言うと、ロリ魔王は声を上げて笑った。


「なーはっはっは。律儀なやつじゃ。

 そういうのは嫌いじゃない。 

 お主が妾の部下になったら、妾が鍛えてやろう。」

「我に勝ったらの話だ。

 まだ、我は負けておらんぞ?」

「そうじゃな。ではいくとしよう。」


 そう言って、ロリ魔王が飛んだ。


 さっきよりも速く。

 そして、低い体勢で、ラクガンの視界に入りにくいように。


 それに対し、ラクガンはロリ魔王が捉えられていない。

 ロリ魔王は一気にラクガンの懐に入った。


 ラクガンはロリ魔王に苦し紛れの拳を飛ばすが、それを避け、ロリ魔王はラクガンの腹を殴った。

 溝打ちだ。

 

「く、、、、」

「残念じゃが、妾に勝つのは今のお主では無理じゃ!」


 ラクガンが、後ろに少し吹き飛んだ。

 だが、ラクガンは身を捩り、すぐに体勢を戻した。


 あれ、痛いんだよな。

 溝打ちをされると肺が圧迫されるような痛みがはしる。

 相当な痛みだ。

 吐きそうになる。


 どれだけ皮膚が硬いとしても急所を殴られてしまったら、痛い。

 狙って、剣を捨てたのだと今わかった。

 でも、今気づいても遅い。

 選んだのはラクガンであり、ラクガンが進んで対等な勝負にしたのだから。

 相手の得意分野だったとしても。


「くおーーー!!!」

「まだやるか!いい気合いじゃ!妾の部下にふさわしい!」


 ラクガンは右拳でロリ魔王に殴ろうとした。

 しかし、ロリ魔王はその腕を掴み、背負い投げのようにラクガンを投げた。

 

 ラクガンはロリ魔王に投げられ、少し吹き飛び、地に背中をつけた。 


 そのまま、ロリ魔王は高く飛び、ラクガンの腹に着地した。


「くは!」


 ラクガンはロリ魔王の腹部への一発によって、吐血した。

 いくら、細胞壁があったとしても、投げられたり、溝打ちされたり、、、、

 あれじゃ、ラクガンはどうしようもできず、ダメージを受けるだけだ。


 てか、、、あんな技、プロレス以外であんなの初めて見た。

 えぐいことするなぁ。


「なーはっはっ!

 どうじゃ?まだやるのか?」

「まだ、負けておらん!!は!」


 ラクガンは体を震い、ロリ魔王を上からどかした。

 相当効いているのだろう。

 ラクガンの顔に余裕がない。

 無理をしている顔だ。

 

 もう、やめてくれ、、、、ラクガン。

 もう、苦しむ顔をこっちに向けないでくれ。

 ロリ魔王は強かった。

 見た目からはわからないほどの強さだ。

 俺もエレナも太刀打ちできないだろう。


 もういいんだ。

 ラクガン。

 降参してくれ。


「ラクガンさん、、、、、」

「あんずるな!アキト。

 我が降伏しない限り我が負けたことにはならん!」


 確かに、そうかもしれないけど。

 俺らのために、ラクガンが痛い目に遭うなんて、、、。


「では、提案でもしようかのう。」


 ロリ魔王が俺とラクガンを交互に見てそう言った。

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