第56話 『決闘』
ラクガンが俺を守るようにロリ魔王の剣を戦斧で止めていた。
「ラクガンさん、、、、」
「大丈夫、、、じゃなさそうだな。
まぁ、俺が助けにきた。俺に任せろ。」
ラクガン、、、、
かっこいいじゃないか。
実にクールだ。
俺が女の子だったら恋に落ちていたことだろう。
「なんじゃ?お主は、、、
妾に喧嘩を売るとは、、、、って!
まさか、この黒髪と一緒にいた大きな男か。
そういえば、さっきもお前はおらなかったのう。
貴様は妾と戦うつもりか?生かしては返さんぞ?」
ロリ魔王から殺気を感じる。
今までにないほどの殺気だ。
あのロリ姿からはイメージできないほどのものだ。
「ふん。我を殺そうなんて、図が高いぞ。」
ラクガンも今までにないほどまでの殺気だ。
「いい度胸だ。
妾は強いものが好きだ。
貴様、妾の下につかないか?」
「断る」
ロリ魔王がラクガンを部下に誘った。
なんとも、いい上司じゃないか。
たとえ敵でも、部下にしようとした。
親衛隊とかも、このロリ魔王をしたってたし、
きっと、福利厚生がちゃんとしているのだろう。
今の日本に欲しいような会社だ。
ん?会社ではないか。
「じゃあ!妾が半殺しにして、無理やり部下にしてやる」
「やれるものならやってみな」
ラクガンは冷静だ。
冷静だが、殺気はものすごい。
強者の余裕だろうか。
「アキト。援護はいらん。任せておけ」
「はい。わかりました」
俺は黙って、杖をしまった。
エレナも構えを解いた。
「魔王殿!我の名は、ラクガン・ベルノール!
魔王殿に決闘を申し込む!」
「ほう、、、決闘か。
懐かしい言葉じゃ。昔はよくしたものじゃ」
決闘、、、?
なにそれ?
初めて聞く単語だ。
確かに、決闘を昔、カルコネアで先生をし始めた時に舐めてきた生徒クロレッツと決闘したな。
でも、そん時とはなんか違った感じがする。
意味合いが違う気がする。
遊○王のことだろうか。
アテムが降臨するのかな。
冗談は置いといて、決闘ってなんだ?
エレナに聞くか。
「エレナ、決闘って何?」
「あぁ。決闘っていうのはね、
お互いにそれぞれ対等なものを差し出して、それをかけて戦うものだよ。
でもね、決闘は1対1じゃないといけないんだよ。
だから、援護はするなって言ったの」
なるほど。
完璧に理解した。
ラクガンは「俺とタイマンはれよ」って言ったってことだろ。
理解理解。
「我が勝ったら、この少年を無罪とし、我らを見逃してくれ」
ラクガンが大きな声でそう言った。
ロリ魔王は少し、キョトンとした顔をした。
「そんなんで良いのか?
妾の願いはただ一つ、妾の部下になれ。」
ラクガンは少しだけ、顔をしかませた。
もし、ラクガンが負ければ、俺らは有罪となり、ラクガンとはおさらばになるのか。
でも、もしかったら、自由を得るってことか。
「魔王殿、我はそれでよい。」
「本当に良いのか?
もし、、、、万が一の話だが、妾が負けたとしても妾には一切のデメリットはない。
しかし、勝ったら大きなメリットがある。
みたところ、貴様のパワーは妾以上、この国に今いる人間の中でも、もっとも力があるだろう。
そんな者が妾の部下になるのは戦力となる。」
その通りだ。ロリ魔王にとってうまい話すぎる。
だが、それはロリ魔王視点の話だ。
俺ら視点からしてみればありがたい話だ。
お互いにメリットはある。
大丈夫だ。
「問題ない。我は決闘を申し込んだ。
目的は無罪にしてもらうこと。それ以上は求めん。」
「そうかそうか。では、成立したな。」
これから、決闘始まるのか。
頑張ってくれ!ラクガン!
任せたぞ!
君なら俺らを救ってくれるって信じてる。
「サン!立ち合い人となれ」
「は!」
サンと呼ばれた両翼のひとりがロリ魔王とラクガンとの間に立った。
「では、これから、決闘を始めます。
それでは、両者、前へ。」
ロリ魔王とラクガンがお互いの間合いに入る。
すぐにお互いが殺し合えそうなくらいの距離だ。
一足一刀の間合いだ。
「では、立ち合い人のもと、決闘を始めます。」
お互いに今まで以上の殺気を醸し出した。
足がすくみそうだ。
声が出ない。
「はじめ!!」
サンの掛け声でラクガンとロリ魔王が飛んだ。




