第55話 『ロリ魔王との戦闘開始』
現在、エレナの作ったトンネルをわたっている。
このトンネルは城の城外に繋がっている。
今のところ、兵士は来ていない。
気づいてもいないだろう。
これが、ブルハの策だ。
あえて捕まることで、相手を油断させる。
誰にでも思いつくようなことだ。
しかし、それを実行に移すのはむずかしい。
リスクが大きすぎるからだ。
ブルハは相手の性格やこっちのできることを考えて、最善の策だとして、実行した。
これが、彼のすごいところだ。
冷静な判断力だ。
「もうすぐ、外だよ」
エレナがそういった。
この後どうしようか。
一回、ロリ魔王を敵に回してしまったからな。
この国にいるのは難しいだろう。
今夜中にこの国を出るのがいいだろう。
ラクガン怒るだろうな。
無駄なことをしてしまったのだから。
さらに、ロリ魔王を敵に回してしまったと、そう報告するのは怖いな。
どれだけ怒られるだろうか。
喧嘩しないように、できるだけ、注意を払っていかなければならないな。
「よし、外だ!
もう、朝日が見えてきてるね。」
エレナがそういった。
だいたい朝の4時ごろだ。
いい景色だ。
なんか、早起きした時と同じ感覚だな。
ずっと、起きてたんだけどな。
朝日とは活力を与えてくれるのだ。
これから、早起きするようにしてみようかな。
ここは城壁の外だ。
もう、兵士が追ってこれることはないだろう。
安心はできないがな。
トンネルは城から50メートルほど離れている。
そのため、城の周囲の兵士もいない。
大丈夫だ。
「エレナどうする?
一回宿に戻って、ラクガンさんと合流してからすぐに国を出る?」
「そうだね。いち早く、この国から出なきゃだね」
エレナは同意見だそうだ。
じゃあ、すぐにいかなければ。
善は急げだ。
「なーはっはっ!見事じゃ!実に見事じゃ!!
牢屋からそうやって脱獄するとはのう!
さすがは妾が見込んだだけのことはあるわい」
そう言って、ロリ魔王とその両翼が翼を羽ばたかせながら上から降りてきた。
普通にかっこいい。
あの翼、、、俺にも生えないかなぁ。
黒くて、不恰好で悪魔の翼みたいな。
この大空に翼を広げ飛んでゆきたいなぁ
悲しみのない自由な空へ
翼はためかせゆきたい
あれ?どっかで聞いたことのあるような歌の歌詞が流れてきた。
なんだっけか。
合唱曲?
エヴァ○○○オンとかでも挿入曲として流れてたような、、、
気のせいか。
てか、またこの展開かよ。
粘着質なことだ。
あの、ロリ魔王はどうやって、俺らの位置を特定しているのだか。
「どうする?ブルハ。
戦うのか?逃げるのか?」
俺はブルハに聞いた。
もしかしったら、ここまで、計算だったのかもしれないからな。
まぁ、この3人の中だったら、1番賢いだろうしな。
こいつに聞くのが1番だ。
「戦うしか、、、、、ない」
そこまで考えていなかったそうですね。
まぁ仕方がない。
やるしかない。
相手はロリ魔王とその両翼のサンとムーン。
計3人だ。
こっちはブルハは戦力外として、2人。
エレナの力は規格外だけど、どこまでいけるか。
ロリ魔王は見た目はガキだけど、
腐っても魔王だ。
100%強い。
さっきから、あんな強いやつらを従えているからな。
あの親衛隊よりかは絶対に強い。
異世界は強いやつが上に上がってくもんだ。
現代日本では頭がいいやつが上がる。
だが、異世界では強さの方が求められる。
そういう、鉄則がある。
少なくとも、俺の見てきたアニメの中ではね。
「サン。ムーン!」
『は!』
「そこで見ておれ。
妾はこやつらを認め、妾が戦ってやる。
なにやら、妾たちと戦うみたいじゃからのう」
ロリ魔王がそう言った。
何、ロリ魔王1人で?
さっきの戦いを見て、1人でも勝てるのだと思ったから言えることだ。
じゃあ、戦ってやる。
負けるかもしれないけど。
それでも、戦わずに牢屋に戻るのはもっとダメだ。
牢屋に戻るのなら、少なくとも戦ってからだ。
「よし。エレナ!やるよ」
「うん」
どっからでもかかってこい。
こっちとら、死ぬ気でいってやるよ。
「サン!」
「は!」
ロリ魔王はサンから一本の剣を渡された。
ロリ魔王は鞘から剣を抜き。
剣を構える。
あの構え、、、、
似ている、、、
イザベルに、、、イザベルににている。
撃心流か?
「エレナ、撃心流かな」
「そうみたいだね」
そういうと、ロリ魔王は首を傾げた。
「違うぞ。妾は撃心流などではない。我流じゃよ。
まぁ、小さい頃は撃心流を習っていたからな。
撃心流に近いかもしれぬが、習ったところから、自分流に技を編み出したのじゃ」
なるほどな。
そういうことか。
ここはデザーム大陸だ。
撃心流、水心流のどちらともアース大陸の本拠地がある。
そのため、あまり深いところまで広まっていないのだろう。
仕方がない。
「よし、準備ができたようだな。
では、こっちから行くぞ!」
そう言って、ロリ魔王は剣を振りかぶって、俺の方に飛んできた。
呪術師は厄介だからだろう。
潰す優先順位を考えれば当然だろう。
剣を振りながら俺の間合いに入り、俺の頭から切ろうとする。
反応が、、、できない。
俺は反射的に目を瞑ってしまった。
その速度は音速を超えていた。
俺はなんの反応もできなかった。
しかし、切られてはいない。
痛みもない。
俺はゆっくり目を開けた。
するとそこには大きな戦斧があった。
大きな戦斧は俺の後ろから伸びていた。
振り返ってみると、、、、
そこにラクガンがいた。
ラクガンは俺を守るようにロリ魔王の剣を戦斧で受け止めていた。




