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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第四章 『キャリデナでの事件』
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第51話 『少年の救出』

「ここが牢屋につながる階段か」

「はやく行こう」


 今、牢屋につながる階段の前にいる。


 今まで、歩いてきた廊下は外の月明かりや廊下につけられていた蝋燭によってある程度、周りが見えていた。

 しかし、この階段は真っ暗だ。

 月明かりは届かないし、蝋燭などの灯りもない。


 そのため、エレナが火属性魔術で空中に火の玉を浮かせて、ランプのように使っている。

 これによって周りが明るくなった。

 エレナの火の玉は普通の火より全然明るい。

 火力の違いだろうか。


「アキトくん、足元に注意してね」

「はい。エレナもね」


 そんな感じで、お互いに気を遣いながら階段を降りる。


 エレナが階段を照らしているので、エレナが俺の前を歩いている。

 俺はエレナの後ろを任されているのだ。

 もしも、後ろから誰かが攻めてきたら、俺が瞬時に気づき、呪術で捕らえなければならない。


 十分に注意していこう。


「よし、ここか。」


 俺らは牢屋の前まできた。

 地下には50人ほど囚われていた。


「あぁ!?誰だ?兵士じゃねえな」


 俺らが入ると、なんとも柄の悪い人たちが俺らを睨みつけてきた。

 

 うひゃー怖い。

 なんだ、この人たちは。

 獲物を見たライオンか。


 そんな柄の悪い奴らは無視して、ブルハを探した。


「ここだね」

 

 エレナと俺はブルはの牢屋の前にたった。


 ブルハは寝ていた。


「ブルハくん。助けにきたよ」


 エレナのニコニコ笑顔でブルハに呼びかける。


 その声でブルハは起きた。


「は、、、、か、、、わいい」


 ん?なんつった?

 かわいいだ?

 こいつ、俺のエレナに手を出そうとしているのか?


 ブルハはエレナを見て、次に俺を見た。


「何しにきた。」

「助けに来たんだ。」


 そういうと、ブルハは疑うような顔をした。


「自業自得だ。勝手に、城に入って盗んだんだよ。

 だから、気にしなくていい。帰ってくれ。」


 確かにその通りだ。

 しかし、全てブルハが悪いわけではない。

 環境も原因の一つだ。

 こいつを取り巻く全ての環境がこいつをこうしたんだ。


「いや、君には俺らに協力してもらう。」


 ふと、そんな言葉が出た。

 だが、俺らが連れ出した場合、保護するのは当たり前だ。

 その責任があるからな。

 そのため、俺らの旅に同行させる。


 俺はこの少年を信用できる人間だと判断した。

 なんか、わかんないけど、、、なんか、、、こう、、、、感じるんだ。


「そうかそうか。じゃあ、聞いてみようか。どう、俺を使うんだ?」


 ブルハは煽るように俺らに聞いてきた。


「簡単だよ。君の頭脳を貸してほしい」

「もう1人の俺にか、、、」

「そうだ」


 そう、こいつの第2人格は相当賢い。

 魔王城に入って、顔もバレずに酒を宝物庫から盗め他のだから。

 まぁ、俺にバレて、爪が甘かったってことはあるが。


「そうかい、、、

 じゃあ、いいぜ。こんなところおさばらしたかったんだ。

 お前らが来なくても、脱走するつもりだったしな。

 俺もお前らを利用させてもらうぜ」


 交渉成功だ。

 よし、あとはこいつを連れていくだけだ。


「エレナ、お願い」

「わかった。」


 エレナが火魔術で、牢屋の鉄格子を溶かした。


「よし、行こう」


「ちょっと、待ってくれ。

 俺らも出してくれよ。こんなところでのたれ死にたくないんだ」


 俺らが行こうとすると、牢屋の人たちが俺に助けを求めてきた。


 助けてやってもいい。

 しかし、この牢屋に来ているのは、何か罪を犯してしまった人間だ。

 奴隷として、拉致した人なんていない。

 あの、ロリ魔王がそんなことする人間にも見えないし、

 さらに、ここの牢屋の人間たちの目はぎらついている。


「ふざけるな。自分の罪から逃れようとするな。自らの罪をちゃんと償え」


 そう俺は言い放って、地下から出た。

 その間、ブルハは何も喋らなかった。


「よし。すぐ、こんな城から逃げよう。」

「わかった」


 俺らはさっき来た道と同じ道を通って城の外へ出た。

 あとは、壁を登るだけ、、、


「なーはっはっ!見事だ!さすが、妾が見込んだ人間たちだ」


 城の外に出ると、ロリ魔王率いる、軍勢が待ち構えていた。

 もちろん、サンとムーン。

 アインザックのいる親衛隊。

 総動員されている。


 くそ、、、

 うまくことがいきすぎていると思ったよ。

 外で待ち構えていたのか。


「どうじゃ?希望から絶望に変わった感覚は」

「最初から、わかってたんですか?」

「貴様がこの少年を助けに来るとは思っておらんかった。

 しかしな、妾はこの城で働いてくれておる、全ての人間とどんなに遠くとも、妾のテレパシーによって意思疎通ができる。この意味がわかるか?」


 あぁ、そういうことか。

 俺の半殺しにした兵士。

 あいつからバレたんだ。


「どうする?お前ら、妾たちと戦うのか?

 こっちは100人、そっちは3人。

 戦力差は火を見るより明らかだ」


 あっちの100人はただの100人じゃない。

 この国エリートたちだ。

 強い人たちの集まりだ。


 しかし、負けられない。

 最初から、降伏するのは敗者のすることだ。

 俺は最後まで、あらがう。


「エレナ。やろう」

「アキトくんならそういうと思ったよ。

 こういう時だけ、勇気たっぷりなんだから」


 エレナはそういうが、俺の足はブルブルに震えている。


「そうか、、、やるのか、、、残念じゃの。

 行け!兵士たちよ」


 ロリ魔王の兵士たちが俺ら目がけて飛んできた。

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