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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第四章 『キャリデナでの事件』
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第47話 『ロリ魔王の尋問』

 現在、俺の前にロリ魔王がいる。


 ロリ魔王は俺の横を通り、玉座へと向かい、椅子に腰をかける。


「さて?真犯人とやらを見つけてきたのか?」


 ロリ魔王は俺の肩に担いでいる、魔族の少年に一瞬だけ目を向けたが、

 すぐに俺の方に視線を戻した。


 きっと、俺の口から聞きたいのだろう。

 そうでなければ、わざわざ口で聞かないからな。


「はい。この者を連れて参りました」


 そこでようやく、ロリ魔王は魔族の少年を凝視した。


「ほう?妾には人形のようにしか見えぬのだが?」


 あ、そうか。

 俺の呪術がかかったままだった。


「すみません。すぐに呪術を解かせてもらいます」


 俺は自分から流れている魔力を切り、呪術を解いた。


 解いた瞬間、魔族の少年の顔はこわばった。

 恐怖を感じている顔だ。


「では、そこの紅色の髪を持つ少年。

 答えてみよ。妾の酒を盗んだのはお主か?」


 少年は恐怖の表情のまま、口が半開きだった。


「お、、、俺は、、、」


 ん?

 なんか見覚えがあるな。


 そうだ、さっきの急な態度の凶変の前の感じだ。

 俺にもこんな感じだった。

 俺には恐怖はなさそうだったが、あの時も呂律が回っていなかった。


 あの時は、呂律が回らなくなったらすぐに黒髪へと変わった。

 しかし、今は変わっていない。

 というか、さっき、呪術をかけた瞬間に紅色へと戻った。

 黒髪は変身みたいなものだろうか。

 スーパー魔人だ。


「どうした?

 妾に正直に申してみよ」


 ロリ魔王が寛容なオーラを出しながら、少年に聞く。

 少年は黒髪になっていない。

 変身を隠しているのかな。

 

 そんな少年は、ずっと、慌てたような、怯えているような表情をいている。

 体がまったく動いていない。

 もちろん、誰かに呪術をかけられているわけではない。

 恐怖だ。


「お、、、俺は、、、やってない」


 ロリ魔王は少年を睨む。


「妾の前で嘘をついているわけではないな?」

「もちろんです、、、」


 ロリ魔王の眼光が怖い。

 冷酷な残酷な目だ。

 今すぐにも、殺してしまいそうだ。


「と言っておるぞ?

 ほんとに、こいつが真犯人なのか?」


 ロリ魔王は俺に眼光を飛ばした。


「妾の前では一切の嘘は許さん。

 どんなんだ?

 黒髪の人族よ。

 この少年はやっていないと主張している。

 そもそも、この少年は黒髪ではないではないか?」


 ロリ魔王の矛先が俺へと変わった。

 俺を疑い始めたのだ。

 スタート地点に逆戻りだな。

 

 しかし、俺は見たし聞いたのだ。

 絶対に、こいつが犯人だ。


「魔王キャリデナ様。話してもいいでしょうか?」

「ああ。よいぞ」


 ロリ魔王、従者2人、エレナ、ラクガン。そして、少年。

 全員が俺の方を向いた。


「これを見てもらってもいいでしょうか?」


 俺は持っていた、ルシアンを上に全員に見えるように、右手に持って、持ち上げた。

 そう、さっき、魔族の少年が飲んでいた黒いお酒だ。


 それを見せた瞬間、少年はさらに困惑したような顔をした。

 敗北を感じたのだろうか。


 そして、ロリ魔王の従者2人は俺を睨むような、疑うような目を俺に向けてきた。


 ロリ魔王は特に驚いた表情はしなかった。

 さっきから同じ真面目な顔だ。


「その酒がどうした?」


 ロリ魔王はそう俺に聞いてきた。

 俺が喋ろうとしていることを、聞いてきてくれる。

 喋りやすいな。


「このお酒は、先ほど、この少年が飲んでいた酒です。これが俺が持ってきた証拠です。

 これは、君がこの城から盗んだもの、そうですね?」


 俺は少年に視線を向ける。


「は、、、はい」


 少年は頷いた。

 おう、、、しおらしいな。

 さっきまでの否定はなんだったのだろうか。

 

 それほどまでにこのロリ魔王が怖いのだろうか。

 俺から、見たら、サキュバスだ。

 絶対、そんなに怖いものではない。


 まぁ、それほどまでに強いのだろう。

 人は見た目によらないのだ。


「ほうほう。なるほどな。

 それが証拠か。

 なるほどなぁ。

 それで、少年、もう一度、聞くぞ?

 少年が犯人なのか?」


 ロリ魔王はルシアンを見て、何かを察したかのように、少年に問うた。

 少年の顔を真っ青になっていき、歯軋りをしている。


「くそ、、、」


 少年が俺を睨む。

 睨んだところで変わりませんぜ。

 君は自分の罪をしっかりと償うんだ。


「確かに、俺が、、、、盗み、、、ました」


 少年が罪を認めた。

 少年は悔しそうだ。

 泣いている。


 なぜ、盗んだのだろうか。


「すみま、、、せん」


 少年は涙をこぼしながら、謝った。

 しかし、盗みは盗みだ。


 元の世界には少年法というものがあった。

 しかし、この世界には少年法などというものはない。

 

 というか、この国は魔王が支配する国だ。

 絶対君主制だ。

 このロリ魔王の一言で全てが決まる。

 少年の生死はロリ魔王の手の中にあるのだ。

 

「聞くぞ?少年」


 少年はビクリと肩を動かした。

 もう、諦めたほうがいいのに。

 死を受け入れたほうが、いいかもしれないのに。


「君がやったんだね?」

「、、、はい」


 しおらしい。

 ほんと、さっきまでの態度はなんだったのだろうか。

 てか、そんなに怯えると喋れないぞ。


「待ってください。魔王様」

「その子は黒髪ではないです。」


 サンが話して、ムーンが話す。

 テンプレートだ。


「ん?あぁ。このくらいの赤色の髪であれば、よく見えぬ場所なら、黒に見えてもおかしくないだろう」

「た、、、」

「確かに」


 その通りだぜ。

 ロリ魔王様。

 アホそうに見えて、実はちゃんと頭がいいのだな。

 そうじゃなきゃ国を統治なんてできないか。


 あと、サムとムーンはそんな短い言葉を2頭分するのか。

 どんだけ、仲がいいんだ。


「で?少年。話してみよ」


 少年は顔を上げた。


「お、、、俺は、、、」


 少年は自分の犯した経緯を話した。

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