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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第四章 『キャリデナでの事件』
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第44話 『赤髪の少年』

 俺らは王都へと戻った。

 もう、日が沈んできている。

 もう、残り時間は1日だ。

 明日の日没までには犯人を見つけなければいけない。


「ラクガンさん、エレナどこを探します?」


 俺は、ラクガンとエレナに助けを求めてみた。


「うむ、、、

 王都は広すぎる。さらに、いろんな匂いがありすぎて、あの酒の匂いがあるかないかはわからん。

 まだ、俺の鼻は役に立たないだろう」

「僕も、いい案は、今のところはないかな。

 逆に、アキトくんはないの?」


 エレナよ、、、

 ないから聴いているんだぞ?

 そんなに人を探す能力は俺にはない。

 どっかの、高校生探偵だったら違うかもしれないが。

 あいにく、俺は探偵じゃない。


 ん、、、?

 待てよ?

 探偵、、、、?


 前、名探偵コ○ンで見たぞ?

 犯人は必ず、現場に戻ってくる、とな。


 ということは、酒を盗んだ犯人は、現場に戻ってくるはずだ。

 メイドやロリ魔王の話を聞く限り、

 酒が盗まれてから、侵入者はいなそうだった。

 ということは、まだきてないのだ。

 今日、来るかもしれない。


「俺に、いい案があります」

「ほう?」

「城の宝物庫に戻りましょう」


 そういうと、ラクガンとエレナはキョトンとした顔をした。


 なぜ戻るのかわからないのだろう。


「犯人は必ず現場に戻ってくる習性があるからです」

「そんな習性が、、、」

「僕も知らなかったな」


「とりあえず、白に戻りましょう」


 俺らは、城に戻ることにした。

 もちろん、カメレオンに乗ってだ。



 城に戻ると、城の門の前に門番が立っていた。

 

 まぁ、立ってて当然か。


 すると、俺らについてきた兵がカメレオンから降りて、門番に近づいた。


 兵士は兜をとり、門番に声をかけた。


「すまない。私だ。門を開けろ」

「あ、、、これは、アインザック様!

 承知いたしました」


 兵士の名前はアインザックというそうだ。

 というか、様付けで呼ばれている。

 知らなかっただけだが、俺らについてきてた兵士はお偉いさんだったのだ。

 どのくらいの地位なのかはわからないが、

 門番がすぐに命令を聞くところを見ると、相当な者だと伺える。


 そんなこんなを考えていると、

 アインザックは兜を再びかぶりカメレオンに飛び乗った。


「ありがとうございます。アインザックさん」

「え?なぜ、私の名前を知っているのですか?」


 いやいや、あんたが門番に呼ばれていたからだろ。


「いや、門番が兵士さんの名前を呼ぶのが聞こえましたので」

「はは。そうですか。

 いいですよ。アインザックと呼んでも」


 いやいや、さすがに、呼び捨てはできない。

 あ、そういうことじゃないか。


「では、そうしましょう」


 そんなことを話しながら、城の宝物庫へと向かった。


 今日は一晩、ここで待機だ。

 もしかしたら、犯人がノコノコ来るかもしれないからな。

 きてくれると嬉しい。

 手間が省ける。


「アインザックさん。

 アインザックさんはどんな役職なんですか?」


 俺は暇すぎて、アインザックに質問を投げた。


「私ですか?

 私は、『魔王キャリデナ様の親衛隊のナンバー5』として、働いております」

「そんなに、、、すごいですね」


 おお!

 ほんと、すごいな。

 ナンバー5か。

 ロリ魔王の親衛隊で5番目に地位があるということか。

 そりゃ、門番がペコペコするわけだ。


「まぁ、親衛隊で5番目に強いと言っても、私はこの国で8番目なんですけどね」


 どういうことだろうか。

 他に組織があるのか。


「まず、トップに魔王キャリデナ様。

 そして、その両翼のサン様とムーン様。

 その後に親衛隊が来ます」


 あ、いたな。

 あの、大男とご老人。

 あの2人は両翼と呼ばれているのか。

 たいそうな名前だな。


 てか、あのロリ魔王強いのか?

 どう見ても、強くない。

 お転婆娘がいいところだ。


 そんな会話をしながら、真犯人が戻ってくるのを祈りながら待った。



ーーー



 結論から言おう。

 誰もこなかった。

 というか、俺だけ、寝落ちてしまった。

 なんとも恥ずかしいことだ。


 なんで起こしてくれなかったかエレナに聞くと、『頑張ってるから疲れているのじゃないか』って言ってきた。

 その優しさは嬉しい。

 でも、今はその優しさはいらない。

 

 だって、今、もう昼となってしまったからだ。


 もちろん、犯人は見つかっていない。


「仕方がありません。

 これからは、手分けをして探しましょう」


 エレナとラクガンは少し親のような心配する顔をした。


 俺が弱いからって、そんな顔をしないでくれ。


「みなさん手分けをするのですか?

 では、私はあなたについて行きます」

「え?」


 アインザックは手分けをするときいて、すぐに俺についてくると言った。


「私が命じられたのは、あなたの監視ですからね」


 あぁ、そういうことか。

 俺が疑わしいからか。

 納得した。


「では、また、日没前に城の前に集まりましょう。」

「了解した。」

「わかった。」


 俺は、北側。

 ラクガンは南東側。

 エレナは南西側。

 この国を3等分して探すことにした。




ーーー



 また、見つからなかった。

 昼から、5時間ほどずっと走り回っているが見つからない。

 黒髪なんて見当たらないし、黒いお酒も見つからない。

 どこにもいない。


 もう、日没の時間だ。

 

 このままだったら、俺は奴隷かぁ。

 

 エレナとラクガンが見つけてくれたことを祈って、戻るとするか。


 そう思い、思い足を引きずりながら歩いた。


「け、、、まずい酒だ。

 まったく、よく飲むなこんなの」


 歩いていると、路地裏の方から、そんな声が聞こえた。

 

 ん?酒?


 一応、覗いてみるか。


 そう思い、路地裏に入った。


 そこで、俺はこの1日探し続けているものかもしれないものを見つけた。


 黒いお酒だ。


「誰だ?お前」


 その、お酒を飲んでいるのは赤い髪の少年だった。


 髪は赤い、、、

 が、酒は黒い。

 見た感じ、ラベルのダイヤ型。

 十中八九、『ルシアン』だ。


「その、お酒はどこで手に入れたんだい?」


 そういうと、少年は俺を睨んできた。

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